“ドンドンドンドン"
外からのけたたましい音で目が覚めました。
「ん~」
時計は1時をまわったあたり。
外から男の声が聞こえます。
「・・・なぁ、開けてやってくれよぉ」
えっ・・・・
「なあ、そこにいるんだろ。聞いてんだろ。開けてやってくれよぉ」
何・・・あれからまだ続いてるの?
そう、あの後、実に3時間、この状態が続いていたようです。
彼氏と思われる男はうちを含む近所に迷惑をかけないように、小声でドアの向こうにいる母親に向かって呼びかけ続けていたのでした。
でも、扉をたたく音が大きいので、意味はないのですが・・・
「おい、あんた母親だろう。娘にここまで仕打ちするほどの話かよ。なあ、オレが悪いんだよ。彼女のせいじゃないんだ。責めるならオレを責めてくれ。なっ、頼む!ここまで仕打ちするこたぁねえだろぅ。開けてくれよ。頼むよ」
「もう、いいよぉ」
半泣きの声で長女が男を制止しようとしてます。
「よかぁねえよ。確かにやった事は俺達が悪いけど、ここまで仕打ちされる事はないよ。お前には悪いけどおふくろさん、ちょっと異常だぜ。何かあったのか?」
「いつも喧嘩してるから・・・」
「でもよ、ここまで徹底はしないぜ・・・」
「・・・おい、起きてるんだろ。娘と話し合いできないのかよ。開けてやってくれよ。このままじゃお互い平行線たどっちまうよ」
それから約1時間、男は扉の向こうに問いかけ続けました。
しかし・・・扉の向こうからはなんのリアクションもありませんでした。
「しょうがないな。今日はムリだよ、これは・・・」
「ごめんね、ごめんね」
長女が泣きながら何度も何度も謝っている。
「バカ、しかし・・・じゃあ××のところに今から連絡すっからよ。お前そこに泊まれ。なっ」
「いいよぉ、悪いよぉ」
「ここまできて放っとけるかよ。まってろ、あ、ワリィ、起こしちゃったか?あのさぁ、ちょっと事情があってさぁ・・・」
男は多分女友達であろう相手に電話を入れてました。その間、長女の鼻をすする音が深夜の廊下に響き渡ってました。
「じゃあ行こう。送ってくよ」
「やっぱ悪いよぉ」
「いいから。多分ここにいても状況は変わらないから。とにかく今日は××んちで寝ろ。明日また考えればいいじゃんか」
男の優しい言葉で遂に長女号泣・・・
男に手をひかれ自分の家から立ち去っていく2人。そのシルエットが自分の窓を横切っていました。
しかし・・・なんで母親はこうまで、厳しく接しなければならないのだろう。
本当に疑問を覚えつつ、またすっかり目が覚めてしまったこともあって、その日は朝までモヤモヤとした気分で朝を迎えました。
そして、次の日の夜・・・・
続きはまた今度・・・
外からのけたたましい音で目が覚めました。
「ん~」
時計は1時をまわったあたり。
外から男の声が聞こえます。
「・・・なぁ、開けてやってくれよぉ」
えっ・・・・
「なあ、そこにいるんだろ。聞いてんだろ。開けてやってくれよぉ」
何・・・あれからまだ続いてるの?
そう、あの後、実に3時間、この状態が続いていたようです。
彼氏と思われる男はうちを含む近所に迷惑をかけないように、小声でドアの向こうにいる母親に向かって呼びかけ続けていたのでした。
でも、扉をたたく音が大きいので、意味はないのですが・・・
「おい、あんた母親だろう。娘にここまで仕打ちするほどの話かよ。なあ、オレが悪いんだよ。彼女のせいじゃないんだ。責めるならオレを責めてくれ。なっ、頼む!ここまで仕打ちするこたぁねえだろぅ。開けてくれよ。頼むよ」
「もう、いいよぉ」
半泣きの声で長女が男を制止しようとしてます。
「よかぁねえよ。確かにやった事は俺達が悪いけど、ここまで仕打ちされる事はないよ。お前には悪いけどおふくろさん、ちょっと異常だぜ。何かあったのか?」
「いつも喧嘩してるから・・・」
「でもよ、ここまで徹底はしないぜ・・・」
「・・・おい、起きてるんだろ。娘と話し合いできないのかよ。開けてやってくれよ。このままじゃお互い平行線たどっちまうよ」
それから約1時間、男は扉の向こうに問いかけ続けました。
しかし・・・扉の向こうからはなんのリアクションもありませんでした。
「しょうがないな。今日はムリだよ、これは・・・」
「ごめんね、ごめんね」
長女が泣きながら何度も何度も謝っている。
「バカ、しかし・・・じゃあ××のところに今から連絡すっからよ。お前そこに泊まれ。なっ」
「いいよぉ、悪いよぉ」
「ここまできて放っとけるかよ。まってろ、あ、ワリィ、起こしちゃったか?あのさぁ、ちょっと事情があってさぁ・・・」
男は多分女友達であろう相手に電話を入れてました。その間、長女の鼻をすする音が深夜の廊下に響き渡ってました。
「じゃあ行こう。送ってくよ」
「やっぱ悪いよぉ」
「いいから。多分ここにいても状況は変わらないから。とにかく今日は××んちで寝ろ。明日また考えればいいじゃんか」
男の優しい言葉で遂に長女号泣・・・
男に手をひかれ自分の家から立ち去っていく2人。そのシルエットが自分の窓を横切っていました。
しかし・・・なんで母親はこうまで、厳しく接しなければならないのだろう。
本当に疑問を覚えつつ、またすっかり目が覚めてしまったこともあって、その日は朝までモヤモヤとした気分で朝を迎えました。
そして、次の日の夜・・・・
続きはまた今度・・・