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となりの38度線 final-エピローグ

2006-12-27 05:44:27 | Weblog
長女が家を出てから数日後・・・

自分はこの一連の流れを友人に話しました。
自分より年齢が上の友人はこの一連の話しに「マジかよぉ」とか「すげえな」とか驚きながら聞いてました。
「しかしなんだなぁ。俺はその母親の気持ちがイマイチわからんよ。それはある意味虐待に近いもんな」
「そうなんですよ。あそこまで娘を徹底して排除するっていうのは・・・ちょっとねぇ」

「男にはわかんないわよ」
そう口をはさんできたのは友人の奥さん。
「私、何となくわかるんだよねぇ」
「えっ、わかるんですか」
「おいおい、うちでそれは勘弁してくれよ」
「その人、旦那さんいないんでしょ?だったらなんとなく・・・ね」

お茶を飲みながら奥さんが話したことはたしかに納得できるものでした。

「結局ね、旦那さんがいないからその人は男の役割もやらなきゃいけなくなったのよ。だって世間って冷たいじゃない。片親だけの家庭はそれだけハンデを背負わされるのよ。だから、後ろ指さされても負けないように、厳しく育てた。そんなところかな」

「いや、でもですよ。やりすぎでしょう。あれは子供の反発を招きますもん」

「負けず嫌いなのよ、多分」
「まあ、そうでしょうね」
「表向きはそうなんだと思うよ、私」

「えっ?何すか?その表向きっていうのは」

「だって女性だもん、あのね、女性が一番ショック感じる時ってどんな時か知ってる?」
「うーん」
「お風呂上り」
「へーっ」
「お風呂上がって、顔見たとき。スッピンの顔見る時にショックを感じるの」
「そうなんですか」
「あー、私年とったなぁって感じるの。やはり女性は若くありたいしね」
「まあ、そうですよね」
「そんなところに自分そっくりの若い娘が自分の周りでウロチョロしてたら、ウザッたいわよ~」
「そうなのか?お前」
「そりゃそうよ。何かねぇ、自分の若さを奪っていきやがった!って気持ちになるのよ」
「そりゃぁ考えすぎだろ」
「ある意味『嫉妬』みたいなものよ。若さに対する嫉妬。自分の若い頃をそのまま過ごしている娘に対する嫉妬。それが娘を守るという事、娘を育てるという事に微妙に影響しているんだと思う」

「お前だいじょうぶかよ。俺はやだぞ」
「うちは男の子だからね。それ程はないわよ。あんたもいるし。でもたまに『うわっ、年とった』と思うことはあるのよねぇ(笑)」
「確かにな」
「いや、そこはフォローするところでしょう」
「いやいや」

いずれにせよ、この後長女はまだ家を出たきりの状態が続きます。
あれから5年くらい経過・・・
そろそろ次女の受験シーズンだったかと記憶しています・・・

となりの38度線 終


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