アリとキリギリス

マジメな話

アリとキリギリスという童話、ありますよね。
夏遊び呆けてるキリギリスと働いているアリ。
冬がきて、のたれ死ぬキリギリスと悠々自適に生活しているアリ。
仕事しないで遊んでばかりいると、いずれは悲惨だよ・・・って事を言ってるんですわな。

最近のニートちゃんってキリギリスみたいなもんですわ。
今はいいよ、親のスネかじって自分のやりたい事やってねぇ、遊んでるのと一緒ですからね。でも手に職なりね、一芸に秀でてないといずれは後悔するんだよね。
「自分の夢がどーたらこーたら」
よくニートちゃんが言うセリフなんだけど、ある年齢になったら頭切り換えないと。
要は「向いてない」って事ですからねぇ。
仕事して稼がないと、生活できないんですから。
スキな事をするなら、何かを犠牲にする必要があるんだからさ。
そこをちゃんと理解しないとダンボールハウスで暮らすハメになっちゃう。
そうなると悲惨だよぉ。人間としての尊厳の問題まで行っちゃう。

だからニートちゃんは働けと。


ただ、アリの如く働きまくるのもどうかと・・・
アリは本当に悠々自適に暮らしたんですかね？
確かに地道にお金を貯めて、生活は裕福になったんだと思うんですよ。
でも、お金の使い方っていうのは実はわからないんじゃないかと、思うんですよ。
お金を貯める為に欲しい物も我慢して、食べたい物も我慢して・・・
で、ある一定以上になるとお金が増えるのが楽しくなるんだそうですよ。
そうなるとね、ますますお金を使わなくなるんですわ。

映画「マルサの女」で金持ち役の山崎努さんが言ったセリフ
「あんた、喉乾いてるとするわな。んでここにコップがあって水がポタポタ落ちてるとするだろ？半分溜まったら飲んじゃう。これは愚の骨頂。満杯になってもまだ飲まない。溢れたしずくを舐める。これが金を貯める方法なんだよ」

正しいんだけどさ、確かにそれはそうなんだよね。
でもお金貯める理由ってなんだろうかね？
万が一の時に貯めてるんだって人もいるんだよね。
でも、大抵は自分が自分として生きるために使うんだと思う。

いいものを食べたいとか、どっかに出かけたいとか、趣味に使うとか。
目的もなく貯金するのはどうなんだろうかなと。

よく定年になったサラリーマンが「やる事」なくて、ボーッと余生を暮らすって話を聞くんだけど、それって若いときにシャカリキに働いて、楽しむ事を我慢してたから「楽しみ方」を勉強しなかったんだと思うんですわ。
定年になってから「趣味」を探そうしても、多分からだが動かない。ましてやそういう人は「お金を使う」事に嫌悪感を抱いてるから「もったいない」が前面に出ちゃう。

だから、アリはもっと遊びを覚えろと。

やっぱり人間は適度に遊び、その遊びの為に仕事をして稼ぐのが1番普通だと思いますわ。

うん。

んなこって・・・