最終的には結果が全てなので、内容がどうあれ勝ったことは一定の評価ができます。内容が良くても結果が出ていなくては全てが台無しです。勝負の世界とは、プロの責任とは、そういうもので、結果至上主義を責めることはできません。
出典:https://parstoday.com/ja/news/asia-i80102
先般のサウジアラビア戦の後は話題にする気も起きませんでしたが、昨日のオーストラリア戦の結果で首の皮一枚残った気がするので、ちょっとだけ振り返ってみようと思います。
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この試合前までは、1位のオーストラリアと2位のサウジアラビアとの勝点差が「6」まで開いていた日本にとって、この試合を落とすことは即ち予選敗退を意味することとなるので、敗戦は勿論、引き分けすら許されない崖っぷちの戦いとなりました。
早速、試合結果です。
*埼スタ 14,437人
日本 2-1 豪州
┌1-0┐
└1-1┘
得点者:
8分 田中 碧(日)
69分 アイディン・フルスティッチ(豪)
86分 O G (日)
重苦しい雰囲気が少しだけ緩和されたのは、開始早々の田中の代表初ゴールでした。ただ、その後はいつものように決定力不足を露呈して、追加点が奪えずに時間を経過しました。後半、一度はPKの判定を受けましたが、VARによってPA外の判定に覆り、一転FKになりました。こういう時に緊張がゆるんで失点することは多々ありますから、非常に嫌な予感がしていたのですが、果たしてその通りとなりました。FKが見事と言われましたが、キッチリ壁を形成していれば跳ね返せたとも見えましたので、一つにはホッとした気持ちがあったのでしょう。割れた壁の隙間を見事に打ち抜いたシュートも素晴らしかったのですが。
日本は6回付けてW杯に出場しているので、今の若い方は「出て当り前」と感じているかも知れませんが、近年でもアジアでの予選の戦いはどの試合も紙一重であり、楽な戦いは一つもありませんでした。今や歴史の一頁となった感のある「ドーハの悲劇」も紙一重なら、「ジョホールバルの歓喜」も紙一重でした。それを思えば、今回も「諦めなければドラマは起きる」と信じて戦うことで、一筋の光が見えてくるかも知れませんね。
ところで、相手のオウンゴールを誘った浅野のシュートですが、これは交通事故みたいなもので、日本にとっては幸運、オーストラリアにとっては非常に不運と言えるものでした。力で奪った決勝点ではなかったけれど、結果として勝点「3」を取れたというのも、「これがサッカー」というものでしょうね。
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さて、昨日の試合のスタッツです。
日本 豪州
ボール支配率 46% 54%
シ ュ ー ト 12 9
枠内シュート 6 4
パス(成功率) 436(77%) 503(81%)
オフサイド 1 0
F K 7 12
C K 3 3
P K 0 0
こういう試合ですから、内容はあまり重要ではありませんが、それほど悪くはなかったと思います。決定機は何度も作っていましたし、少しでもずれていれば入ったシュートも何本かありました。しかし、点を取ってなんぼですから、どんな形であれゴールを取らないといけません。今後も試合が続きますが、貪欲に点を取る姿を見せてほしいものです。
それにしても、代表でプレーするミッチェル・デュークの姿を見るのは何とも言えませんね。「デュークが点を取って日本が勝つ」試合を見たいと思っていましたが、内容や点差はどうあれ「デュークに点を取ってほしい」と思えてしまうのは、かなり重症な「Jリーグ脳」になっているような気がします(苦笑) クラブに代表選手がいるということの大事な意味を感じた試合です。
日本代表の次の試合は来月です。いずれもアウェーのベトナム戦(11/11)と初戦で敗れたオマーン戦(11/16)です。ここからは、サドンデスですね。
ところで、今回のアジア最終予選は日本のアウェーゲームが地上波はおろか、BSでもCSでも放映されず、DAZNのみの配信になっています。勿論、代表戦の視聴率低迷が主たる原因ですが、そうしてしまったのは協会とメディアに大きな責任があると思います。代表戦が目に触れる機会を減らせば、更に代表人気が落ち込み、スポンサー離れを進めてしまいます。今の時点で、どれだけ赤字を出したとしても、血を流して踏みとどまる覚悟を持ったメディアが1つもないということが日本の最大の問題点だと思いませんか?
負けられない戦いを後押しするなら、そういう姿を協会やメディアが率先して見せるべきだと思います。
よろしくお願いします。
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