昨日も述べた負け惜しみを往生際の悪いissanはクドクドと繰り返すことがあります。箱根駅伝は、関東ローカルの駅伝大会です。出場できるのは関東地区の大学のみで、issanの母校の関西大学をはじめ、関西やその他の地区、つまり関東エリア以外の大学はお正月の風物詩と言えるこの駅伝に出場することすら許されません。必然的に有力な高校生ランナーは「箱根を走りたい」が為に関東の大学へ進学することを選びます。
issanが大学を受験する頃は、箱根駅伝は今日のような隆盛の欠片もなく、本当にローカル大会でした。有力な高校生ランナーは関東に限らず、全国の大学へ進学することを選んでいました。現状の箱根駅伝の盛り上がりは、正月番組の視聴率が稼げないメディアが仕掛けたもので、主に平成になって以降のことです。勿論、陸上や駅伝に関わる方たちの間では盛り上がっていたのですが、今日のような広がりは見られませんでした。
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というように、恨みつらみを述べながらも駅伝にはドラマがありますから、どうしてもスポーツおたくの本性が出てしまい、ついつい視てしまうのは悲しい性と思います。
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『甲子園には魔物がいる』とよく言われますよね。それはある時は強い浜風であったり、スタンドの大観衆の白い服であったり、全ての声をかき消す大歓声であったり、内容は多種多様です。
今年の箱根駅伝の魔物は、東京大手町のすぐ近くにいたようです。駅伝に付き物の『ブレーキ』と言う名の恐ろしい魔物が大逆転のドラマの主役となりました。
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さて、今日は復路が行われました。昨日の往路の結果を受けて時差式にスタートする復路。昨日の往路では4回目の出場の創価大が初優勝。それでも往路4位の帝京大までがタイム差3分以内にいたことから、復路での逆転を予想する方が多かったのも事実です。
優勝争いとは別に往路12位に沈んだ“王者 青学”が復路で如何に巻き返すのか、という関心もあり、シード権争いも熾烈を極めることが予想されたので、様々な興味をそそられるレースとなりました。
まず、今日の復路のみの順位とタイムです。
【第97回箱根駅伝復路】
①青山学院大 5:25:33
②駒沢大 5:25:35
③中央大 5:28:39
④早稲田大 5:28:47
⑤創価大 5:28:48
⑥國學院大 5:29:30
⑦明治大 5:30:12
⑧順天堂大 5:30:32
⑨東洋大 5:30:34
⑩東海大 5:31:09
⑪帝京大 5:33:29
⑫東京国際大 5:33:43
⑬日本体育大 5:33:46
⑭神奈川大 5:35:15
⑮城西大 5:35:36
⑯拓殖大 5:35:46
⑰法政大 5:36:16
⑱国士舘大 5:36:19
⑲専修大 5:38:30
⑳山梨学院大 5:38:58
OP関東学生連合 5:32:24
復路の最高記録は、昨年東海大が出した5時間23分47秒でしたから、復路の今年の記録が飛び抜けて良い訳ではありません。往路記録も昨年の青学大の記録よりも8分近く悪かったので、行ってみればミスなく走れたチームが最終的に勝つという駅伝の鉄則のような今年のレースだったと言えます。その中のたった一つのミスが大逆転を生むというドラマは10区で起こったからこその結果とも言えます。筋書きのないドラマはある意味、筋書きを超えるような壮大なドラマを生むことがあります。『事実は小説より奇なり』とは、言い得て妙ですね。
![](https://ivory.ap.teacup.com/issan/timg/middle_1609565416.png)
それでは、総合成績を振り返ります。
【第97回箱根駅伝総合成績】
①駒沢大 10:56:04
②創価大 10:56:56
③東洋大 11:00:56
④青山学院大 11:01:16
⑤東海大 11:02:44
⑥早稲田大 11:03:59
⑦順天堂大 11:04:03
⑧帝京大 11:04:08
⑨國學院大 11:04:22
⑩東京国際大 11:05:49
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⑪明治大 11:06:15
⑫中央大 11:07:56
⑬神奈川大 11:08:55
⑭日本体育大 11:10:24
⑮拓殖大 11:10:47
⑯城西大 11:11:20
⑰法政大 11:13:30
⑱国士舘大 11:14:07
⑲山梨学院大 11:17:36
⑳専修大 11:28:26
OP関東学生連合 11:18:10
駒大の10区での大逆転は驚きましたが、それ以上の驚きは10区の終盤まで首位をキープしていた創価大の頑張りだったのではないでしょうか? 10区でのブレーキがなく、10人がミスなく無難に走っていたとしたら、間違いなく優勝していたのです。駅伝に最も大事なことは「全員がミスをせず走り切る」ことと言うのが再認識されました。更に創価大の記録が昨年の青学大のように突出していたら、如何に駒大と言えども逆転は叶いませんでした。ドラマが起こる為には、その時の状況がその方向に流れていることが肝心です。色々な想いが交錯する今年の箱根駅伝でした。
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では、今日の復路の区間賞です。
【区間賞】
◇6区(20.8km)
花崎悠紀(駒澤大) 57:36
◇7区(21.3km)
佐伯 涼(東京国際大) 1:03:10
◇8区(21.4km)
大保海士(明治大) 1:03:59
◇9区(23.1km)
石津佳晃(創価大) 1:08:14
◇10区(23.0km)
石川拓慎(駒澤大) 1:09:12
10区の区間賞は駒大の石川拓慎で1時間9分12秒でした。それに対して、創価大の10区を走った小野寺勇樹のタイムは1時間13分23秒で10区21人(学連を含む)中の最下位でした。これが大逆転を生むことになったのですが、時に非情とも思える出来事にもちゃんとした理由があるものですね。小野寺くんは3年生ですから、雪辱の機会を残せたことが本人の今後にどう影響するのか、興味深いところです。
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選手の皆さん、お疲れ様でした。
法政(八王子在住時代、学生と仕事のつながりで多くの接点あった)
専大(兄の母校)
神大(卒業生と接点あり)
明治(山本監督は高校の先輩、お世話になった共通の先生がいることも確認済)
拓大(単に、八王子の大学で、八王子キャンパスの場所知ってる)
という感じで、自分の母校はなくても、これらの大学を熱く応援しました。
しかし、全てシード取れなかった、これが現実です😓
明治がシード争いのデッドヒートの末に、持って行かれた東京国際大学の監督は、父の盛岡工業の後輩、なんか余計悔しいです😓
正月から、昨日の母校といい、私のスポーツ応援は空回りしまくり😓本当に私は、疫病神かもしれません😓
ん?じゃ、応援やめるかって?
その選択肢は、「200%ない❗️😁」
最終10区の逆転劇があまりにも劇的だったので、全て持って行かれた感が強かった今年の箱根でした。駒沢と言えば、何となく昭和のスパルタを残すイメージですが、実際に強くなったのは平成の中頃になってからですから、そうとも言い切れないですかね。
関東ローカルと何度言っても、その人気には勝てないので、僻み根性は置いといて視ています。
伝統校と呼ばれる各大学も簡単にシードが取れるほど甘くはないということですね。
もうすぐ100回大会になりますが、その時にどういった趣向が凝らされるのか? 全国に少しだけ門戸が開かれるかどうかという興味を持っていますが、さてどうなりますか? できることならオープン参加ではない真剣勝負で参加できる大学ができると面白いですね。