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愛馬についてのあれこれを記録する日記です

さらば愛しき競馬

2020-12-06 18:25:36 | ●馬読書感想文
今週末は出資馬の出走がなかったので、グリーンチャンネルで競馬を眺めながら、角居勝彦調教師の著書「さらば愛しき競馬」(小学館新書)を読んでました。
「週刊ポスト」の連載を加筆修正したもののようですね。

こういう週刊誌の連載をまとめたものの場合、私がまず気になるのは、それぞれのエッセイを、どういう章立てでどういう構成で並べるかということです。
この本は、序章から終章までさらっと読めるように組み立てられていて、山田義和さんという構成担当の方は、なかなか良い仕事をされる方だなぁと感心しました。

ちなみに、角居先生が本の中で、「調教をつけてくれている助手の名前を競馬新聞の調教欄に掲載してもいいのではないか」と書かれていたので、裏方仕事へのリスペクトも込めて、奥付に掲載されている山田さんのお名前を出してみました(笑)。

本の内容に関しては、第6章の「厩舎」に収められたエッセイの本数が多いことから、角居先生の厩舎運営にかける熱意が浮かび上がってくるなぁ、というのが一番の感想です。
やっぱり一流厩舎と呼ばれる厩舎の先生は、(当たり前ですが)それぞれ信念を持って仕事に取り組まれているんですね。

この本、1冊の本として構成されていますが、週刊誌に連載されたエッセイなので、気になるところをだけを拾い読みすることも可能です。
そういう意味では、通勤時間やリモートワークの休憩時間など、隙間時間に読むのにも向いていますね。

この本を読んだからといって、馬券の勝率アップにはつながらないとは思いますが、読み物としては面白かったです。
以下、私の感想をいくつか箇条書きにしておきます。

・角居先生にとって、川田騎手は藤田伸二のイメージなんだ(競馬ファン的には、川田ファンと藤田ファンって1%くらいしか被ってないと思うけど…)
・馬にとって水は大事なんですね(今年の3歳馬のノーザン馬の不振《←あくまで相対的にですが》には、成長期の北海道胆振東部地震の影響があるのかしら)
・グリーンウッドって調教師が主導してできた外厩だったんだ
・競馬は格闘技でもあるというのは納得
・海外挑戦に関してJRAに物申したい気持ちは良く分かる(法的整備が必要な部分もありそうだけど、少なくともJRAの海外駐在員の人選を遠征サポートに資する方向に変更することは簡単なはず)
・角居先生は、臨場しているのにパドックに出て来ない先生には納得がいかないらしい(笑)

内容について気になった方は、ぜひ読んでみてください!
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