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ゆっくり行きます。

Welcome to Blue "Hell"(日本2-1北朝鮮@W杯最終予選 その④)

2005-02-14 23:34:33 | W杯&日本代表
 高原と俊輔が入り、4-4-2にフォーメーションを変えてから急にバランスの良くなった日本代表。ボールも前線で適度に散るようになったし、機能しないボランチの代わりに中澤がこぼれ玉を的確に拾うようになって日本が一方的にボールを支配する展開に。対する北朝鮮はガチガチに守りを固めてのカウンター狙い&時間稼ぎ。

 攻めても攻めても、終わってみれば・・・いう展開ばかりを昨年現場で見てきた身としては、「なんだかJ2みたいな展開だなぁ」と、どーしてもドローな予感を強く感じずにはいられなかったわけですが、ま、それは心の中にしまっておいて、ひたすら祈るように応援を。この頃には静まり返っていた周囲もパラパラとではあるものの徐々に声や手拍子が出るようになり、この後押しもどうか無駄にならないように・・・とも合わせて祈ってました。

 そんな最中に登場したのは愛媛の天皇杯にて豪快なゴールショーをさんざん”魅せて”下さった、大黒。「もう、大黒でも誰でもいいから点決めておくれ!!」。高原が思いっきりゴールを外したときは「ブンデスリーガで2得点した直後で運を使っちまったか」と思ったものの、大黒の登場に対してはそれ以上の感慨にふける余裕はありませんでした。よって、この日の彼のプレーを意識して見た記憶は全くありません・・・。





 その後のことは、冒頭に述べたとおり。地味ながらも実にいいゴールでしたね。





 勝ち越しに成功してからは、ホームG裏の中心部よりアイーダかバモニッポンだかの曲らしきものが聞こえてはくるのですが、さっきまでの静けさはどこへやら!! 各々が悲鳴とも怒号とも歓声とも言い表せないような声援を飛ばし続け、もはや何一つ聴き取ることのできない大パニック状態。サッカーの現場では体験したことがなかったです。まるで、15万人以上が詰め掛けたダービーや天皇賞での最後の直線シーンのような光景がそこにありました。








 そして、戦いは終焉を。

 今日は落ちないと思ってた地獄から生還を遂げた瞬間。








 老若男女問わず、さっきまで怒りをも覚えていた周囲の人達と抱き合い、あれだけサポートソングとしての存在価値に首を傾げていた「ジンギスカン」をひたすら歌い狂い叫び続けながら、喜びと(本当の)安堵感を表現する我々。後日でも「やっぱりジンギスカンはなぁ」という意見しか自分の周りでは耳にしないのですが、あの瞬間、自分の中では、もはやどうでもいい存在になってました。地獄からの生還を祝って歌える曲なら何でも良かったですから。(ただし、試合中にずっと歌い続ける歌としてはやっぱりちょっと微妙かな??)


 既にあちこちで書かれていますが、「7年半ぶりの戦い」、選手もサポーターもマスコミも、全ての日本のサッカー人達にとって慣れるまでに時間が掛かったと思います。私自身もそうでした。しかし、「忘れかけてた何か」を取り戻させてくれ、結果も伴った今回の試合を現場でサポート出来たことに心底から良かったと思っております。この日を忘れることはないでしょう。


 けれど、次節は慣れた矢先に早速のアウェーのイラン戦。次の試合はJ開幕後になりますが、ここで再び気を引き締めないと。ハッキリ言って、課題は沢山ある。けれど、もはやジーコ(とジンギスカン)と心中するしかなくなった訳ですから、あとは皆が1つになって信じていくのみでしょう。





 ・・・少なくとも、今度からは愕然とさせられることはないはずですからね。 (完)

Welcome to Blue "Hell"(日本1-0北朝鮮@W杯最終予選 その③)

2005-02-12 11:22:59 | W杯&日本代表
 さらに続きです。

 後半開始後もチグハグなサッカーが展開されっぱなしの日本代表。いつしか、スタンドも静かになり、妙な緊張感に包まれている雰囲気が。そんな中、カンフル剤として高原が投入されるであろう正にその直前での北朝鮮の同点弾。ヨシカツのミスだという話もあるけど、ま、それ以前にも何度も決定的な場面があった訳だから一概に責められないと思ってます。相手を褒めるべきでしょう。それにしても・・・、


・静まり返るスタンドを尻目に相手サポーターが大喜びしている様子。
・相手の選手・スタッフ全員がベンチ前のピッチに集結。「アウェーで日本相手に追いついたぞ!」と、尋常じゃないぐらいに抱き合って喜び合っている様子。


・・・そうだよな、これこそがW杯アジア最終予選の世界だったよな。




 忘れかけていたものを思い出させてくれました。さぁ、高原も入ったことだし、俊輔も時間の問題。これからだぞ!と自分を奮い立たせ、お約束のニッポンコールで盛り立てようじゃないかと、当然のようにコールをした訳ですが、

 見渡す限り、自分のいたブロックの人間全員が総地蔵化。お前ら一体何しにここに来てんだよ!!



 猛烈にキレました。


 「最終予選は戦いなんだよ。遊びじゃねーんだよ!」と声を大にして言いたかったのですが、ま、自分も試合中にデジカメ撮ってたり、ノドの調子が悪くて、キーの外れたかすれたコールばかりしてて、少しばかり浮いているだろうから、ここで1人で叫んだら不測の事も起こりかねないか・・・と自覚。やむを得ず、可能な範囲で周囲に「目で訴え」、あとは、1人でも多くの人に応援をしてもらえるように、声だけではなく手を叩くことも重視するようにしました。普段、三ツ沢のバックスタンドにいる時と同じような気持ちで。。。


 普段の私のスタンスは、「観戦のスタイルは人それぞれ。地蔵であれ何であれ、チームを懸命にサポートする気持ちが伝わり、要所要所で1つになれればそれでいいではないか」というもの(<今の横浜の雰囲気は理想に近いんですよ!)。だから、地蔵がどうこうという表現はあまり好きではありません。

 けれどだ、今日の試合は話は全く別。そりゃ、不本意でG裏自由席に来たとか、代表の青い格好はしてはいるものの、サッカー観戦の経験が全然なくてコールが出来ないとか色々と事情があるのは見てれば分かります。でもだ、今日、ここに来たくても来れなかった人間がどれだけいると思ってるんだ!歌が歌えなくても、手を叩く、ニッポンとコールすることぐらいは出来るだろ!!

 ・・・とにかく、本当に情けなくて惨めな気持ちになりました。当初はミーハーな雰囲気でガッカリさせられるかと不安でしたが、それはさほどなく、相手国をヘンに煽るバカもいなかったこの日の埼スタ。けれど、まさかこんな根本的なことで愕然とさせられるとは夢にも思っていませんでした。




 さて、そんな雰囲気の中、遂に田中マコを下げて俊輔投入。ジーコ、なかなかやるじゃないかと関心しつつ、試合は終盤を迎えます。


(その④に続く。明日以降になると思います。)

Welcome to Blue "Hell"(日本1-0北朝鮮@W杯最終予選 その②)

2005-02-12 00:07:12 | W杯&日本代表
 続きです。

 カテ5・ホーム側のメイン寄りにあった空席を何とか見付けまして、それからは、いつかは食べようと思いつつ、なかなかその機会がなかったレッドカレーを食してみたり(感想:悪くはなかった。量の少なさを気にしないのであればオススメ。ただし辛いが苦手な人は遠慮すべき。スタンド内へは絶対に持ち込まない方がいいです)、反対側のG裏から聞こえてくる「チョーソン、イギョラっ」コールをする女子○生集団の声がイチフナのそれとは大いに違って、すんごく品があってカワイくて萌えてたりしているうちに(??)遂にヨシカツと正剛が登場!!

 指定席が取れずやむを得ずG裏に来た中年夫婦や、引き分けもあることを知らなかった男女のグループ連中、玉田の追っかけをしてる女子高生2人組らに囲まれて1人静かに寒さを我慢しながら過ごしていた自分は、その瞬間にジャケットを脱ぎ捨て、下に着ていた97年炎ユニ&タオルマフラー(withさりげなく横浜FCマフラー)姿に変身を遂げ、一気に戦闘モード大炸裂に。周囲は相当にびっくりしただろうなぁ(笑)。


 ま、そんなこんなで、絶対・・・とまでは言わないけど、負ける訳にはいかない北朝鮮とのW杯最終予選の戦いが遂に始まりました。


 試合開始直後の会場全体のボルテージはそれなりに高かったと思います。そして、それに呼応するかのように開始直後に小笠原のFKが決まって先制。誰もが安堵感を漂わせ、自分自身も一通り喜んだ後で同じ気持ちになりました。

 ただ、そういや、97年の時も開始直後にカズがPKを決めたんだけど、終わってみればなぁ・・・なんてことをふと振り返ったときに、ピッチ上に目を向けると、やっぱり1人よがりになり始めた小笠原に、な~んにも機能してないボランチ2人、明らさまに試合から消えている加地に、相手DFに削られているだけの玉田・・・相手はやっぱり格下だというのに何なんだこのザマは!と不安を覚えました。相手の監督は前半に2人を交替させ、日本代表にかく乱を誘っているんだなぁなどと敵ながら関心しているウチに前半終了。何とか落ち着いて追加点を取ってくれと祈りを込めたニッポンコールを代表の選手達に向けながらハーフタイムを迎えました。


(その③に続く。「短けぇよ!」という三村ツッコミはなしで(笑))

Welcome to Blue "Hell"(日本1-0北朝鮮@W杯最終予選 その①)

2005-02-11 10:56:57 | W杯&日本代表
# BGM:「聖母たちのララバイ」(岩崎宏美)


 何がなんだかよく分からないけれど、相手GKが弾いた球がボテボテのパスとシュートで繋がって、目の前にあるゴールに吸い込まれて行く・・・・・勝った。勝ったんだ。

 周囲の知らない人達と手を取り合い、歓喜を荒れ狂うように爆発させた後、今度は体全体に重りがのしかかったような激しい疲労が。自分の体に束縛されていたありとあらゆる「重圧」から解放された瞬間でした。

 あの決勝ゴールが大黒のものであり、アシストしたのが福西だということは試合が終わってから知りました。数年に一度あるかないかの冷静さを完全に欠くほどの興奮をさせてもらった瞬間。「バカヤロー、ヤマのゴールに決まってんだろ!!」と隣にいたフリエ仲間に思いっきり突っ込まれるまで、目の前で起きたゴールが中田英寿のものだと思い込んでいた、97年日韓戦でのヤマさんのループシュート以来かもしれません。







 前述していたように、この日を迎えるにあたっては、かなり冷静にいたつもりでした。前夜になってようやく気持ちが高ぶっていることに気づいた訳ですが、当日昼に某絶対に負けられないTV局のワイドショーでの有名人との生電話インタビュー、

「えー、北朝鮮の選手達は試合前夜に焼肉屋で牛肉ではなく鴨肉を食べたとのことですが、それについて香取慎吾さんはいかが思いますか?」

 を見た途端にテンションが一気に醒めてしまった自分。けれど、埼スタに向けていざ出発し、武蔵野線の車窓から埼玉特有の雰囲気が伝わってくるにしたがい、今度は何があろうと絶対に止められない位に気持ちが再度高ぶる自分も。車内には自分よりも若い代表ファンの人達の姿がちらほらとありましたが、既に心の中では「客層が何であろうと、今日は最終予選という名の「戦場」。遊びやデート感覚で来てる連中を「地獄」に送り込んでやるぞ」と戦闘モードにすっかり変わってました。



 美園駅に到着すると、サポーターよりも警官やマスコミの姿の方が遥かに多かったのが印象的でしたが、それよりも「青でスタンドを埋め尽くせ」「声で相手を威圧しろ」「今日この場にいるお前も日本代表!」といった貼り紙があちこちにされていたのが、地味ながらも実にいいなと思いました。2002年の6月に日本対ベルギー戦でも同じ道を歩きましたが、その時とは比べ物にならない位に張り詰めた空気が充満していたように感じたのも、そのお陰なのかもしれません。

 テレビに映らないところの座席が確保できればどこでもイイと思っていたので、開門1時間前を目安に現地入り。並んでいる人達は、

 「いわゆる代表のファン」6:4「間違いなく会社休んでやって来たサッカーバカ」

 といった比率。自分と同じで1人で来ている人も多く見受けられ、あ、これなら今日は大丈夫だなと思ってました。この時はね(苦笑)。

 急遽、予定より開門時刻が30分早くなったものの、自分が入場するまでには1時間程掛かり、その間に北門側の電光掲示板の上ではFIFAの旗や両国国旗を掲揚する作業に取り掛かってました。それらの旗がなびいたのをスタジアムの外から眺めつつ、「また戦争が始まるんだなぁ」としみじみと。ちなみに北朝鮮の国旗を肉眼で見たのは、この時が人生で初めてです。

(その②に続く)

ま、自分も昨年まで知らなかった訳ですが。

2005-02-10 23:32:00 | 音楽ネタ
 ジミー・スミスというJAZZ史上、最も偉大なオルガン奏者が79歳で亡くなられました。夕刊の訃報記事を見て思わず声を上げてしまいました。心よりご冥福をお祈りします。


 色々な経緯で2・3年前から急にJAZZに凝るようになりまして、リンクされているのとは別のではありますが彼のアルバムも持ってます。最初はJAZZにオルガンだなんて・・・と思ってたのですが、でも、この人の演奏は本当にクールなんですよね。いつしか気に入ってました。

 しばらくは追悼企画が地味に展開されると思いますので、是非、興味を持ってみた方は聴いてみて下さい。

試合終了21:30⇒帰宅1:00

2005-02-10 01:29:57 | フットボール
 えー、埼スタから帰ってきました。書くことがあまりにも沢山あるので、今夜以降、数回に分けて書くこととします。とりあえず、今現在、ワタクシが心の底から言いたいことはただ1つ、






埼玉県警ふざけんじゃねーぞ、バカヤロー!!




 ・・・引き分けで終わってたら、絶対にタクシー代請求してると思われ。

出発直前に敢えて関係ないネタを。

2005-02-09 10:22:49 | 音楽ネタ
 「そういえば、午前中にやってたスーパーボールのハーフタイムショーにポール・マッカートニーが出てて、4曲ぐらい歌ってたよ」。


 月曜日に会社から帰宅した際に母親(趣味:巨人戦を中心としたスポーツ全般のテレビ観戦)に言われ、慌てて深夜の再放送をビデオに撮り、つい今しがた見終わったところです。


 しかし、再放送版は「Live And Let Die」と「Hey Jude」の2曲だけ。ハナっから分かってはいたものの、思いっきり演奏自体もはしょられてるし、アメリカ的な胡散臭さもプンプンしてて、あんまり満足できませんでした。


 けれど、どうやら、その前に演奏してたのは「Drive My Car」と「Get Back」・・・・・・そっちの方はメチャクチャ聴きたかったぞ。何の曲だか全く分からずに聴いてた母さん、あなたはリッパな勝ち組です。

いよいよ本番。

2005-02-08 23:45:53 | W杯&日本代表
 えー、日中はなんとも思わなかったのですが、今になって徐々に最終予選に向けて気持ちが高揚している自分がいます。

 私にとってサッカーとは、この世で最も、国家・地域・民族(性)・文化・政治・カネ等々ありとあらゆるものがスタジアムで反映され、ぶつかりあうスポーツだと定義しており、そういうところに最大の魅力を感じています。仮に今の横浜も消滅したとしても、私がサッカーから足を洗うことは絶対にないです。

 「スポーツと政治は別」、確かにそうだとは思います。が、完全にそれが払拭されるかといえば、それは絶対に不可能だとも。


 けれど、だからといって、明日の試合に対してはそういう要素で試合を観ることはあり得ないですね。


 モチロン、アホな行為をしないというのは大前提な訳ですが、冷静に考えれば考えるほど、純粋に対抗心を剥き出すような相手国ではないし、出したところで虚しくなるだけだと確信が持てるからです。昔はアジアNo.1だったとはいえ、今現在ではハッキリ言って・・・な訳ですから。同じ北朝鮮相手だとしても、女子代表戦で結局は大盛り上がりになったのとも事情は異なるでしょう。


 もしも、こんな自分が北朝鮮に対抗心を持つようになったとすれば、それは明日の試合が相当に不本意な結果かつ、因縁めいた内容になった時だけでしょうね。そうならないように、普通に頑張れ日本代表!!



P.S ごまっつさん、決して後ろ向きな考えしか持っていなかったというわけではないですが、こちらを読んで、気が楽になりました。ありがとうございます。

タブーだろうけど書きます。

2005-02-07 22:16:07 | その他いろいろ
 「朝日対NHK」と騒がれた例の一件、結局はNHKの新会長が個人的とはいえ遺憾の意を表明したことで一段落しそうですね。


 けれど、

・公共放送であれ、政治家の介入があることはあってはならないと至極当然の正論を主張はするものの、その取材方法はイマイチ不透明な朝日。

・お茶を濁し、結局、アンタッチャブルにしたNHK。

・単に朝日叩きをしてるだけの週刊新潮。

・そもそも従軍慰安婦の存在自体が・・・といつしか国粋的イデオロギーの主張に話題を転換して朝日を叩く産経。


 

 ・・・ま、とどのつまり、
マスコミなんてララーララララ、ラーラぁ~♪ということですね。

 間違っても、安いだとか、洗剤がもらえるとか、チケットが手に入るとか、ス○ーピーのタオルが貰えるだとかという理由だけでは新聞を選んでは絶対にイケナイよなと改めて実感する今日この頃です。