高原と俊輔が入り、4-4-2にフォーメーションを変えてから急にバランスの良くなった日本代表。ボールも前線で適度に散るようになったし、機能しないボランチの代わりに中澤がこぼれ玉を的確に拾うようになって日本が一方的にボールを支配する展開に。対する北朝鮮はガチガチに守りを固めてのカウンター狙い&時間稼ぎ。
攻めても攻めても、終わってみれば・・・いう展開ばかりを昨年現場で見てきた身としては、「なんだかJ2みたいな展開だなぁ」と、どーしてもドローな予感を強く感じずにはいられなかったわけですが、ま、それは心の中にしまっておいて、ひたすら祈るように応援を。この頃には静まり返っていた周囲もパラパラとではあるものの徐々に声や手拍子が出るようになり、この後押しもどうか無駄にならないように・・・とも合わせて祈ってました。
そんな最中に登場したのは愛媛の天皇杯にて豪快なゴールショーをさんざん”魅せて”下さった、大黒。「もう、大黒でも誰でもいいから点決めておくれ!!」。高原が思いっきりゴールを外したときは「ブンデスリーガで2得点した直後で運を使っちまったか」と思ったものの、大黒の登場に対してはそれ以上の感慨にふける余裕はありませんでした。よって、この日の彼のプレーを意識して見た記憶は全くありません・・・。
その後のことは、冒頭に述べたとおり。地味ながらも実にいいゴールでしたね。
勝ち越しに成功してからは、ホームG裏の中心部よりアイーダかバモニッポンだかの曲らしきものが聞こえてはくるのですが、さっきまでの静けさはどこへやら!! 各々が悲鳴とも怒号とも歓声とも言い表せないような声援を飛ばし続け、もはや何一つ聴き取ることのできない大パニック状態。サッカーの現場では体験したことがなかったです。まるで、15万人以上が詰め掛けたダービーや天皇賞での最後の直線シーンのような光景がそこにありました。
そして、戦いは終焉を。
今日は落ちないと思ってた地獄から生還を遂げた瞬間。
老若男女問わず、さっきまで怒りをも覚えていた周囲の人達と抱き合い、あれだけサポートソングとしての存在価値に首を傾げていた「ジンギスカン」をひたすら歌い狂い叫び続けながら、喜びと(本当の)安堵感を表現する我々。後日でも「やっぱりジンギスカンはなぁ」という意見しか自分の周りでは耳にしないのですが、あの瞬間、自分の中では、もはやどうでもいい存在になってました。地獄からの生還を祝って歌える曲なら何でも良かったですから。(ただし、試合中にずっと歌い続ける歌としてはやっぱりちょっと微妙かな??)
既にあちこちで書かれていますが、「7年半ぶりの戦い」、選手もサポーターもマスコミも、全ての日本のサッカー人達にとって慣れるまでに時間が掛かったと思います。私自身もそうでした。しかし、「忘れかけてた何か」を取り戻させてくれ、結果も伴った今回の試合を現場でサポート出来たことに心底から良かったと思っております。この日を忘れることはないでしょう。
けれど、次節は慣れた矢先に早速のアウェーのイラン戦。次の試合はJ開幕後になりますが、ここで再び気を引き締めないと。ハッキリ言って、課題は沢山ある。けれど、もはやジーコ(とジンギスカン)と心中するしかなくなった訳ですから、あとは皆が1つになって信じていくのみでしょう。
・・・少なくとも、今度からは愕然とさせられることはないはずですからね。 (完)
攻めても攻めても、終わってみれば・・・いう展開ばかりを昨年現場で見てきた身としては、「なんだかJ2みたいな展開だなぁ」と、どーしてもドローな予感を強く感じずにはいられなかったわけですが、ま、それは心の中にしまっておいて、ひたすら祈るように応援を。この頃には静まり返っていた周囲もパラパラとではあるものの徐々に声や手拍子が出るようになり、この後押しもどうか無駄にならないように・・・とも合わせて祈ってました。
そんな最中に登場したのは愛媛の天皇杯にて豪快なゴールショーをさんざん”魅せて”下さった、大黒。「もう、大黒でも誰でもいいから点決めておくれ!!」。高原が思いっきりゴールを外したときは「ブンデスリーガで2得点した直後で運を使っちまったか」と思ったものの、大黒の登場に対してはそれ以上の感慨にふける余裕はありませんでした。よって、この日の彼のプレーを意識して見た記憶は全くありません・・・。
その後のことは、冒頭に述べたとおり。地味ながらも実にいいゴールでしたね。
勝ち越しに成功してからは、ホームG裏の中心部よりアイーダかバモニッポンだかの曲らしきものが聞こえてはくるのですが、さっきまでの静けさはどこへやら!! 各々が悲鳴とも怒号とも歓声とも言い表せないような声援を飛ばし続け、もはや何一つ聴き取ることのできない大パニック状態。サッカーの現場では体験したことがなかったです。まるで、15万人以上が詰め掛けたダービーや天皇賞での最後の直線シーンのような光景がそこにありました。
そして、戦いは終焉を。
今日は落ちないと思ってた地獄から生還を遂げた瞬間。
老若男女問わず、さっきまで怒りをも覚えていた周囲の人達と抱き合い、あれだけサポートソングとしての存在価値に首を傾げていた「ジンギスカン」をひたすら歌い狂い叫び続けながら、喜びと(本当の)安堵感を表現する我々。後日でも「やっぱりジンギスカンはなぁ」という意見しか自分の周りでは耳にしないのですが、あの瞬間、自分の中では、もはやどうでもいい存在になってました。地獄からの生還を祝って歌える曲なら何でも良かったですから。(ただし、試合中にずっと歌い続ける歌としてはやっぱりちょっと微妙かな??)
既にあちこちで書かれていますが、「7年半ぶりの戦い」、選手もサポーターもマスコミも、全ての日本のサッカー人達にとって慣れるまでに時間が掛かったと思います。私自身もそうでした。しかし、「忘れかけてた何か」を取り戻させてくれ、結果も伴った今回の試合を現場でサポート出来たことに心底から良かったと思っております。この日を忘れることはないでしょう。
けれど、次節は慣れた矢先に早速のアウェーのイラン戦。次の試合はJ開幕後になりますが、ここで再び気を引き締めないと。ハッキリ言って、課題は沢山ある。けれど、もはやジーコ(とジンギスカン)と心中するしかなくなった訳ですから、あとは皆が1つになって信じていくのみでしょう。
・・・少なくとも、今度からは愕然とさせられることはないはずですからね。 (完)