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一日一幸

2011年6月乳がんステーⅣ判明。現在ホルモン療法とゾメタ投入中。2014年2月小脳の手術をしました。

運命の人に出演の北村有起哉さん主演「11匹のネコ」

2012-01-31 | 観劇記録
TBSドラマ「運命の人」
渋い俳優さんが多くて、我が家では毎週楽しみに見ているドラマ。
その中に、出番は多くはないが北村有起哉さんがいる。
先週彼が主演の劇「11匹のネコ」を観てきた。


「おやっ?」と思った方は正解。
これは馬場のぼるさん作の絵本が原作である。



絵本では最後魚を全部食べてしまい骨だけを持ち帰ってきた・・・というちょっとブラックな終わり方。
井上ひさしさん作の舞台は11匹の猫がなぜ野良猫になったか・・・という事情に重点を置き、さらに魚を食べちゃった後の後日談を付け加えている。これまた「ブラックである。
今回は初演版(テアトルエコー版というらしい)で、最後力を合わせて魚を捕っていた仲間に殺されてしまう悲惨な最期。
他にも、全員が死んでしまう版もある。(こまつ座版)

とにかく大の大人が真剣にネコになりきり、舞台のみならず会場中を歌ったり走り回ったり跳んだりはねたりしていた。
北村さんは汗だらだらだった。でも、少なくともテレビよりは輝いていた。
ついでに言うと劇団新感線の粟根まことさんも出演していたけど、静かな演技だったのでちょっと意外だった。

そんなこんなで、「運命の人」ではモックンや松たか子さんよりもいいけど、つい北村さんを探してしまうのだ。

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シスカンパニー「寿歌(ほぎうた)」観劇

2012-01-25 | 観劇記録
シスカンパニーの「寿歌」を観てきた。
どうやらこの脚本自体は1980年代ということで、なんともう20年以上も前の物。
それが、なぜ今か?と思う。
核兵器で日本(世界?)が破壊されてしまった後の話で、放射能」ということに昨年の福島原発放射能漏れと共通点を感じたからの再演なのだろうと思っていたが、この企画は東日本大震災以前から決まっていたらしい。偶然の符合なのだろうか?
で、その生き残りがゲサク(堤真一)とキョウコ(戸田恵梨香)で、旅役者で生計を立てている。
そこにふらっとヤスオ(橋本じゅん)が現れ、しばらく一緒に旅をするという話。
特に凄い事件が起こるわけではないが、会話にそうとうくだらないしゃれを入れたり、死ぬはずの人物がなぜか生きていたり、1個の物をいくつにも増やす能力があったりと、???な舞台だ。
不条理劇。
会話にも、下ネタが出たかと思うと「ヤソ」や「クロス」とかのキリスト教関連が飛び出したり、ある意味はちゃめちゃである。
最後も、え、こんなモン?という具合・・・・


戸田さんがかなり頑張っていた。
もうかなり回数をこなしていたのに声がかれていなかったのはよかった。
舞台慣れすれば、結構良い舞台女優になれるかも知れない、と感じた。
でも、今のところ彼女はテレビでの方が光っている。(「スペック」好きだった)
堤さんは中盤の台詞がしどろもどろだったのは、素なのか演出上なのか?
いずれにしてもじゅんさんの存在は大きかった。

芝居が終わってもまだ合点がいかなかった点は、今度加藤健一事務所でも同じ演目を上演するので、確かめてみたい。

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みんな我が子 観劇

2011-12-11 | 観劇記録
麻実れいさんが出る舞台は観たい。
今回は長塚京三さんだし、柄本佑さんも出演。

原作がアーサーミラーということで、ちょと古くさいかとおもったけど。
新国立劇場小劇場は小さくていい感じなので好き。

作:アーサー・ミラー
出演:長塚京三  麻実れい  田島優成  浅海ひかる  柄本佑   他

物語は、大戦後の米国の(たぶん)田舎。
工場を順調に経営している一家の長男が行方不明(戦死?)で、母親がそれを受け入れられない。次男は兄の相手だった娘と結婚したい。しかし、その娘の父親は刑務所に入っていた。その理由が戦時中の工場でのある出来事にあった。
という資本主義国アメリカらしい題材。
次男が「責任」という言葉を多く使うのが印象的だった。
長塚さんは飄々とした味で、逆に後半の葛藤場面が弱かった。
麻実さんはこういう「普通でない女性」を演じると凄い。
田島さんが、自らも責任に苦しむ青年を好演していたのが収穫だった。
柄本さんは、2幕だけだったが、得体の知れない青年の部分で良かったと思う。

原作はとにかく古いはずだが、人生を生き抜いた者とまっすぐな生き方を望む者との対比は今でも変わらないと思った。
ラストは、想像できた。

これで12月の観劇は終わり。
なんだかあっけなかった。


ナイロン100℃「ノーアート ノーライフ」とみそパン

2011-11-17 | 観劇記録
下北沢 本多劇場。
恒例の「ナイロン100℃」公演。
最近はナイロンのメンバーもメディアの露出度が多きので嬉しい。
中でも大倉孝二さんはたぶん一番知られている。
(最近はデカワンコ)
今回も、実は大倉さんが出るので・・・という理由でチケットを取った。
物語は、1970年代のパリ。
夢を持って来た日本人が、結局夢に破れ、嫉妬や挫折などを経験しながらそれでも生きていく・・・という話。
ゲストが温水洋一さんと山崎一さん。
ケラ作品にはなにげに著名なゲストが出てくるので、これも楽しみなのである。
ちなみに本日の客席には木野花さんが来ていた。

皆さんモチロン、熱演だし凄いけど、やはり大倉さんの演技は格別に良い。
ただの滑稽な役回りだけではなく、必ずシリアスな立場に立ってシリアスな台詞を言う。
この笑いと真剣さのギャップがたまらない。
テレビや映画では滑稽な役柄が多いので残念である。
また、次回チケット取ろうかなあ~

お昼は渋谷の「すずみのお宿」でワンコインランチ。
海鮮丼。これでおなかがいっぱいになるので助かる。


観劇後はせっかく来たので、南口にあるパン屋さん「アンジェリカ」でみそパンお買い上げ。
これは偶然見つけたのだが、結構有名らしいというのは後から知った。





ちょっと昔風のあまりバターなどを使っていなさそうなあっさりしたパン。
ちなみに、それほど味噌味はしません。

本日も幸せな1日だった。

華のん企画「三人姉妹」

2011-11-02 | 観劇記録
10月27日    14:00~  あうるすぽっと F列

恒例の華のん企画 山崎清介さんの演出。
チェーホフシリーズ。今年はあの「三人姉妹」
オーリガ・・伊沢磨紀
マーシャ・・佐藤あかり
イリーナ・・吉田妙子

この企画は、ともすればわかりにくいチェーホフをわかりやすく演出してくれるので、じぶんは好き。
こういう傾向は蜷川さんにもある。
観客を楽しませようという気持ちが嬉しい。
パンフレットは上品で素敵。


今回も、全員が舞台に出ずっぱりで、演技のない時は背中を向けて待っているという手法で、無駄な暗転がなく良かった。
こういう演出の巧みさは、山崎さんならではだと思う。

出演者は、皆さん達者な方なので、安心して観劇できた。
おなじみの伊沢さんは真面目で姉妹思いの長女。
それに次女佐藤あかりさんと三女吉田妙子さんが絡んで、結束堅い姉妹を演じていた。
三人で抱き合って嘆くところが印象的。

女性陣が「悩んでいます」という態度の割には元気で前向きな印象なのに対して、男性陣は情けない、弱い、あきらめが早いという人たちばかり。
その中でも、若松力さんのちょっとコミカルな存在が良かった。(最後は哀しい役だけど)
そして、三人姉妹に挟まれた唯一の男兄弟(こんな存在があるなんて知らなかった)役の佐藤誓さんのだめっぷりも良かった。

このお芝居というのは、ロシアの貴族階級の退廃した考え方や生き方を教えてくれるお芝居である。
働くということを、やたら強調して頑張っているという気持ちを表すのが貴族の精一杯の誠実さなのだろうと思う。
そして、女性が実は大いにしたたかなのだ・・という事実も。チェーホフの話は、女性がたくましく生きていくだろう・・と予感させる作品が多いような気がする。
それに引き替え、男性は・・・・

来年は「桜の園」希望と思っていたら昨年やった「チェーホフ短篇集その2」の再演らしい。
それはパス。
じゃあ再来年・・・・ぜひお願いします。

シェークスピアは「ヘンリー6世」三部と「リチャード3世」
これは、今まで観たお芝居とどう趣向を変えてくるかが楽しみだ。

藤井隆「イロアセル」

2011-10-28 | 観劇記録
10月22日 新国立劇場 13:00~(約2時間10分)
作:倉持裕(ペンギンプルペイルバイルズ主催)
演出:鵜山仁
出演:藤井隆  ベンガル   剣幸  島田歌穂  加藤貴子  他  

内容は日本のとある島。
この島の住人達は口から出す言葉にそれぞれ独自の色が付いていて、空中に放出される。
また、書くとその文字も色つきで出て行く。
島民はそれをキャッチする機械で、他の人の言葉を全部知ることが出来る。
だから、島民は相手を傷つけない、怒らせない言葉を選んで発する。
そんな島に、囚人の男が送り込まれかごのような鉄格子の中に入れられる。
その男の周囲では島民は次第に集まり本音を打ち明けていく。
男は、その言葉をチラシに書き、ばらまく。
それが、次第に島を混乱に巻き込んでいくことになり・・


という架空のお話。

それまで穏やかに過ごしてきた島民が、本音も言えるようになるがそれと引き替えに、人間不信などの負の部分が明らかになっていく・・

藤井さん、気の弱い囚人かと思いきやだんだん人々を操るようになって、ブラックになっていく。
時々見せる意味ありげな顔がなかなか良かった。
ただ、激昂する場面ではもう少しその前から複線があって怒りを表すというあたりを工夫して欲しいなとは思った。

剣幸さんは傲慢な市長役をかっこよくやっていたし、加藤貴子さんは「温泉へ行こう」シリーズだったのかということはパンフレットを見てから知ったのだが、髪型なんかが違うし、演劇では、雰囲気が変わるのでまた別の魅力があった。

でも、たぶん一番印象深かったのは、島田歌穂さんだった。おいしい役だと思った。

ただ、作品としては、突拍子もない設定で、どうなるかと期待させておいて、最後は何となく終わってしまった感がある。
ちょっと唐突感が大きかった。
滅びの美学とまでは思えなかった。
後半3分の1をもっと詰めて考えてくれると、良かった。
後は、もう少し小さい劇場で上演されると、もっと違った印象になるかも。

アンケートを書くと粗品がもらえるというキャンペーンが、ここにしては珍しいと思った。

ツレガうつになりまして。

2011-10-18 | 観劇記録
かなり観客数が多かった。 主役の宮崎あおい&堺雅人人気だけでなく、「鬱」という題材に興味を持った人もいると思う。 几帳面なサラリーマンがだんだん精神をやんでいくのに、周囲がなかなか気づかないというのもリアルにありそうだし・・・・ 「がんばれ」とか「それくらいでなんだ」という言葉も本人にとっては何の励ましにもならないというのも、周囲のそれっぽい人がいたので、わかる。 だいたい、そういう状態の時には、垣根をつくって周りを寄せ付けないオーラを出している倍が多い。 このツレは嫁のおかげもあって、その後うまく生きていると思うが、実際は家族もうまくいかない人もいるのだろうと思う。 誰でもこういう状況になる可能性がある今の日本では、こういう映画も必要だと時間する。 宮崎さんと堺さんの夫婦はほのぼのとしてイイ。 又何かの映画化ドラマで共演を望む。

モテキ

2011-10-12 | 観劇記録
森山未來さん主演。
テレビドラマは見てない。
森山さんはパルコ劇場や銀河劇場での演劇で拝見している。
いつも、陰のある役で、それもまた素敵だった。
彼は、なぜか影のある役が多い。
今回は、珍しく「軽~い」役。
内容は、題名から想像できる通りに、もてない青年がどうにかしてもてたい、という内容。
それだけだと時2時間にはならないので、ひたすら唄やらダンスやらが挿入されていた。

この映画中の若者達は現実を投影しているのだろうか?
だとしたら、生きていた時代が違う私には理解しがたい若者像だ。
それにしても、やたらと相手の言動に左右されることが多く、自分の意思ゼロさの描写に腹が立った。(おっと、これもこの映画のネライかも!)

長澤まさみさんもかわいくて、良かったけど、女の子の中では仲里依紗ちゃんが好き。
けなげなヤンママが似合っていた。
こんな役で、ぜひドラマもお願い。

森山君が華麗にダンスしている場所がさいたまアリーナ前の広場だ、なんてよけいな部分に目がいって困った。
そういえば、さいたまアリーナには最近縁がない。(コンサートとはご無沙汰だし)
あのころの行動力が懐かしい。(と言っても、まだ数年前の話)

さて、こんどは何を観に行こうかな?


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明日病院なのに渋谷で観劇「猟銃」

2011-10-05 | 観劇記録
明日は抗ガン剤投与の日なのに(というか、免疫が落ちない間にといった方がいいかも)渋谷にのこのこ出かけていって、パルコ劇場で観劇。
こればっかりはやめられない。

お昼はセンター街のマクドナルドが目印のビル4階「すずめのお宿」で500円ランチ。
コーヒーは、前回見つけた喫茶店で900円のウィンナーコーヒー。
その後パルコへ。
雨で平日なので、人は少なく、ストレスはたまらなかった。

演目は「猟銃」という井上靖大先生原作の文芸(?)作品。
一人の男性にまつわる3人の女性を中谷美紀さんが演じる。
およそ90分。
男性の奥さんと、男性の愛人になった女性とその娘。
娘→奥さん→愛人の順に着る物や髪型を変え、それぞれの女性が本音を手紙に託して語る。

中谷さん、随分ハードル上げてきたなあ、というのが自分の感想。
綺麗で、細くて、せりふも膨大なのをよくぞ覚えましたと思うのだが、

もったいない

彼女くらいの実力が有れば、普通の劇で十分実力を発揮できたのに。
あまりに台詞が多くて覚えるのがやっとという雰囲気がこっちにも伝わって来ちゃって残念だった。
でも、チャレンジ精神には拍手。

JINで花魁を巧みに演じただけあって、最後の白いを劇中で着る姿や声などはさすがだった。
次は、普通の劇に出てくださいね。
中谷さんの演好きなので、絶対行きますから。

そして明日は、また抗ガン剤投与の日。
頑張るぞ

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1日に2公演「朱雀家の滅亡」「ダブル・アルバム」観劇

2011-09-30 | 観劇記録

その1 三島由紀夫作「朱雀家の滅亡」新国立劇場
とにかく、シンプルな中にも豪華なセットと衣装。
  滅びの美学におなじみの戦前の貴族の一家。
  國村隼さんが侯爵家の当主で、天皇の侍従長。
  結局、息子が海軍を士官して南保の島で戦死。本当の母親(当家では女中という身分)が  助けようと画策したことも無駄になる。その女中(香寿たつきさん)も空襲で死ぬ。
  結局みんな死んで当主だけ残る。
この戯曲は滅びの美学というより、自ら滅んでいく哀れさ滑稽さが際だった。
昔の貴族はこんな家もたくさんあったに違いない。

國村さんと香寿さんが圧倒的に存在感あり。
香寿さんは「ガラスの仮面」でイイ女優さんだなあと思ったけど、やはり凄い。
でも3時間近くなので、身体はちょっときつかった。



その2  永井愛作「ダブル・アルバム」 赤坂レッドシアター
岡本麗さん出演と永井作品という2つの理由で観劇を決定。
話は、昭和40年代頃。
父親が愛人に生ませた長女を中心に、家族がそれぞれの思いを抱えながら生活し、気を遣って上手にやっていたつもりが、実は憎悪やねたみなどの感情を抱えていたということに気づく。
そこに、「おじさん」が絡んで笑いを誘いながら隠れていた真実を明らかにする。
岡本さんだけでなく、田岡美也子さん、半海一晃さんの3人は醸し出すハーモニーが心地よかった。最後が暗くないのもうれしかった。

昼と夜、まったく違う色合いの演劇だった。

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