伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

西本願寺伝道院

2016年10月21日 | 京都の社寺と文化財
やっと、憧れの西本願寺伝道院へ行って来た。
毎日散歩の時に外観は見るのだが、
中へ入るのは初めてだ。





というより、普段は立ち入り禁止なので、
中へ入れるということさえ知らなかった。
ちゃんと、若手僧侶たちの修行場所みたいな
感じで使われているらしい。(不確かな情報)


とにかく、この伝道院を撮るためだけにカメラを買った。
今の私にはとても痛い出費だ。
だけどもどうしても写真に撮りたくて、カメラを買った。




伝道院の中ではアート展示。
10月13日から16日までの内部公開だった。

この同じ期間、何だか良く分からないが、
「京都国際映画祭」と連動しての企画だそうで、
京都市内各地で映画関連のイベントが行われていた。
二条城まで使ったそうだ。
http://kiff.kyoto.jp/




この京都国際映画祭というのは、吉本興業主催なので
何だか胡散臭いのだが、
もとは映画監督中島貞夫が主導して京都で始まったものだ。
(2004年のことらしい)
それは「京都映画祭」という名前だったらしい。

それが資金繰りがうまくいかず、2014年に吉本に主催をゆずった、
ような感じだ。
中島貞夫は、名誉監督とかなんとかいう形で、
この吉本の京都国際映画祭にも関わっている。

しかし吉本が主催になったとたんに、
こんなわけの分からない、アートも含んだ
妙なイベントになってしまった。
サイトを見たらもうむちゃくちゃだ。

でも二条城では名取裕子などを招待して宣言させたり、
大々的にやったようだ。

三船敏郎賞という、俳優に贈る賞があって、
役所広司や仲代達矢が受けているので、
それなり…かとは思うのだが(今年は阿部寛)、
どうもうさんくささが漂うのはなぜ。


11月に「京都ヒストリカ国際映画祭」というのもやるので、
ややこしい。(これは世界各国の時代劇を集めたもの)
今回はニンジャ特集で雷蔵さんの「忍びの者」も上映だ。


中島貞夫監督は京都在住なのか、以前KBS京都で、
日本映画の昔のB級ばかりを集めた映画番組の解説を
やっていた。あれは面白かった。
雷蔵さんの「初春狸御殿」なんかやったりして。
京都と京都の映画を愛する頼もしい監督だ。



話を伝道院に戻す。

伝道院は、これは市指定文化財だったのが、
何年か前に重要文化財に格上げされた。



以前西本願寺周辺を撮った時には、
http://isabea.web.fc2.com/archi/nishi/nishi.htm


親鸞聖人の750回忌のための本山の修復に合わせてか、
伝道院も修復中で、テントに覆われていたため、
写すことが出来なかった。
それが大変残念だった。


今回はたっぷり
もう写したいだけ写した



周囲に動物の石の彫刻が随所にあり、それが特徴的だ。







設計したのは伊東忠太、彼の初仕事は平安神宮である。

明治に入って天皇や公家がいっせいに東京に移り、
衰退を懸念された京都を何とか活性化させるべく、
博覧会が岡崎地域で開催された。

その、パビリオンとして建てられたのが平安神宮。
平安時代の大極殿を5/8のスケールで再現した。


伊東忠太は建築研究のため、中国やインド、トルコなどに
渡ったという。
彼の建築が一風変わっているのはそのせいかもしれない。

東京の人には、築地本願寺を設計した人と言ったら
分かりやすいかもしれない。
こちらも、重要文化財に指定されている。



西本願寺伝道院は、私はインド・サラセン風?
などと自分のページで書いていたが、
ものの本にはインド風とヴィクトリアン・ゴシックの折衷
とも書かれていて、とても摩訶不思議な外観だ。





ものの本


中は、撮影禁止だった。

でも、予想通り、内部もものすごく素晴らしい。
階段が、見事な曲線を描いた木製の手すり、
写したかったがどうしても無理だった。

天井は意匠を凝らした凝ったつくり


すみませんすみません
目を盗んで写してしまいました



アート展示は、一階でなぜか明和電機の展示。
久しぶり。まだ健在なのですね
オタマトーン各種を売っていた。
かわいい。

http://kiff.kyoto.jp/art/art_nishihonganji.php#meiwadenki


隣の部屋は、何だか曲線だらけのオブジェ多数、
くねくね曲がったステンレス製のオブジェが…
と思っていたら、それらは遠藤秀平という現代建築家の
作成したモデルで、実際の建築模型のようだった。

実物の建築の写真がオブジェのうしろに飾ってあって、
こんなものが現実の空間の中に巨大化して、
建てられているのかと驚いてしまった。



レトロな階段を登って2階へ行くと、
ミニチュアの各国の有名建築や有名観光地が、
何の説明もなく整然と展示されている。

世界の観光地で、土産として売られているミニチュアだそうだ。


何の説明もついてないので、凱旋門やエッフェル塔などがあると
ああパリか、
サクラダ・ファミリア寺院があるからああバルセロナ、と
分かるが、
他は何となくあそこかな…という具合で、
まあ世界各地のおみやげミニチュアが飾ってあるのだった。

ほかにはローマや、マーライオンがあったのでシンガポール?
世界一高い建物らしきもの、
いろいろあった。

元来ミニチュアが好きなので、
これは予想外になかなか面白かった。


この伝道院のある正面通界隈は、「伝灯奉告法要」の
のぼりで盛り上がっている。


この行事が終わると、伝道院はまた、本来の
「僧侶の教化育成の道場」として使われるのだろうが、
時々こうして内部公開などして欲しいものだ。

この伝道院については、Art Maniacsのサイトで、
久しぶりに更新して詳しく上げるのだ。

http://isabea.web.fc2.com/walk2/dendoin/dendoin.html






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