伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

祇園祭・曳き初め2022

2022年07月14日 | 祇園祭

7月13日、新町四条で山鉾の曳き初めがあったので行って来た。


新聞に前日(12日)四条通で四条通に面して建つ鉾の曳き初めがあり、
次の日には新町通での曳き初めがあると書いてあったので、
新町通の曳き初めをどうしても見たくなった。

気温も今までのようにあまり高くなかったこともあり、
思い切って行くことにした。


新町通の曳き初めは放火鉾、船鉾、岩戸山の3基。




時間に少し遅れたので、
行った時にはすでに四条通まで鉾が進んで来ていて、
放下鉾と船鉾が四条通を挟んで向かい合っていた。

放下鉾は四条より北側で、船鉾は南側。
互いに向かい合わせになっていた。


まず北側の放下鉾の所へ行く。



ほどなく北へ動き出したので慌てて写真を撮る。





曳き初めの時には、鉾は懸想品を完全には着けておらず、
いわば下着の状態。
稚児人形もいないし装飾も最小限だ。
それでも動く姿を間近で見られるのは貴重な機会だし、
放下鉾にはビニールもかかっていない。

放下鉾の水引は本巡行の時そのまま。


放下鉾が北へ去っていき、会所を超えて北へ行ってしまったので、
四条通の横断歩道を南へ渡り、向かい側の船鉾の所へ行く。








船鉾は四条通を前にしてずっと動かず。


ビニールはかかっていたものの、間近で見ることが出来た。




後ろには岩戸山の姿が見えた。
岩戸山も四条通まで北上していた。



以前は放下鉾の北側に位置していた
北観音山・南観音山も曳き初めに参加していたが、
現在は前祭(さきまつり)・後祭に別れたので、
後祭の山は後祭の曳き初めの時に行うことになり、
現在は3基のみが13日の曳き初めに出る。





やがて船鉾に音頭取りの人が乗り、動く準備を始めた。

四条通に面したところが船首で、引き返す時は船尾に音頭取りが乗る。


本巡行では見られない姿だけど、
狭い新町通で鉾を方向転換することは出来ないので
引き返す時は船尾に音頭取りが乗り、そこで音頭を取るのだ。


大きな音で祇園囃子が聞こえて来て、ムードが一変する。

お囃子は四条通へ行くと、録音されたものがスピーカーから鳴らされているが、
本物の迫力は違う。
ものすごい大音量で周囲に響くようにガンガンと鳴り響く。

本物のお囃子を聞けただけでも大満足だ。
この迫力を体感できただけでも行った甲斐があった…。



やがて音頭取りの人二人が立ち上がり、
扇子を開いて音頭を取り始める。
それを目の前で見ることが出来て・・・。






3年ぶりのエンヤラヤーに興奮が収まらず。
3年ぶりというタイムラグを感じないこれまでと同じエンヤラヤー、
目の前で見た音頭取り。

興奮した。
迫力があった。
無理して行って良かった。



音頭取りの掛け声で船鉾が動き出した時…、
ああ幸せ…だと感じた。
こんな幸せはないなあ、と。。

痛い腰を引きずり、汗だくになり…、
それでも目の前で動く鉾を見られた。
これ以上の幸せはないなあ…。



見物人が思った以上にいっぱいで、
もちろんコロナ前の人かずには及ばないと思うが、
想像以上に人で混み合っていた。

本巡行の時はもっと大混雑するだろう。
容易に推測できる。


コロナが急速に再拡大しているので、あまりに密になると怖さがある。
だから多分、本巡行には行かないと思う…。
この曳き初めが祇園囃子を聞き、動く鉾を見る今年唯一の機会だと感じ、
よけい興奮と幸せを感じたのだ。




四条通には前日曳き初めを終えた鉾たちが駒形提灯で装飾されて、
佇んでいた。
鉾がまるで御神体のようだ。







菊水鉾は胴掛けが本巡行の時のもの。
ビニール越しではあったけれど、胴掛けの文様を見ることが出来た。



各鉾の会所ではすでにちまきや手ぬぐいなどを売っていたり、
会所を公開もしていた。
見物客が沢山いた。
早くも祭りムードが盛り上がっていた。

でもコロナが拡大しているので少し怖かった。

準備を怠らず巡行に向けて頑張って来た鉾町の人たちが
何事もなく、無事巡行を完遂出来るようにお祈りする。



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https://www.nhk.or.jp/kyoto/event/gionmatsuri/