伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

府立陶板名画の庭

2022年07月02日 | 京都
あまりの暑さにばて気味で、何もする気が起きない(>_<)

気がつけば、ずっとファンタジー・オン・アイスばかりに
夢中になりすぎて(今もそうだが)…

いろいろありすぎて
他のジャンルがほったからしになってた。
そろそろ他ジャンルも少し書いておかねばと思い…。




春、5月に植物園へ薔薇を見に行った時に、
同時に行って来た「京都府立陶板名画の庭」。
せっかく写真を撮って来たのだから、陽の目を見させてあげたい、と思い…。

以前入ったことがあるから今回は2回目。




京都府立陶板名画の庭
http://kyoto-toban-hp.or.jp/





「京都府立陶板名画の庭」は京都府立植物園の横に併設されている施設で
入場料はたった百円。


百円だから施設は小さいし、展示されている陶板作品も10点足らず。
植物園へ行く人もこの施設を知らない人は多いはず。





ただ、安藤忠雄による設計で、屋根がなかったり、
人工の川が作られていて水が流れていたり、
建物は野心的な作りになっている。
あまり人は入っておらず、のんびり鑑賞が出来る。

「庭」と題されているが、建築作品の一種といっていいかな、と。





あちこちに水が流れていて、水の流れる音を聞きながら、
自然の音と、人工的な建物とが不思議な空間を作っている。

以前も行ったことがあるが、結構好きで、
あまり知られていないのが勿体ないような。
ただ、百円なので見るのは数分で終わってしまうかも。





陶板で名画を再現するというコンセプトは「大塚美術館」が有名だが、
(いつか行ってみたい)
あんなにスケールの大きなものではもちろんないけれど、
劣化しないという陶板で名画が再現されている。


展示されている作品はモネの睡蓮、
ミケランジェロの最後の審判、レオナルドの最後の晩餐、
鳥獣戯画、中国絵画、スーラ、ルノワール…
などほんの10点足らず。




施設の中にランダムに配置され、
屋根のない開放的な空間の中を歩きながら眺める。


それでも絵画は多分原寸大だと思う。
(鳥獣戯画は拡大してある)




入り口を入ってすぐにあるのはモネの「睡蓮」。
水を貯めた人工の池のようなところの底に睡蓮の絵が。
水の中の底にあるので、涼し気に睡蓮を体感できる。




建物全体に水が流れる設計になっているので、
水の音を聞きながら開放的な空間に身を委ねる感じ。






ミケランジェロの「最後の審判」は多分、実物大だと思うので
大きさを体感できる。
(前で記念写真を撮っている人あり)

これを見るだけでも大塚美術館気分を味わえる(?)。


施設に屋根がなく、通路が吹き抜けなので入ってすぐに目に入る。

階段を降りればすぐ目の前まで行ける。
巨大なのですべてをカメラに収めることは不可能だ。
間近にミケランジェロの肉体表現を見ることが出来る。
迫力満点。





レオナルドの「最後の晩餐」はかなり大きくて、
こんなに大きかったのかと思ったり。

しばし実物を見た気分に浸れる。



陶板で出来ているから劣化はせず保存が出来ている。
しかし修復前のものの復元かも。


屋根のない開放的な空間にぽんと置かれているので、
静かで不思議な独特の空間だ。







鳥獣戯画は有名な場面もあるが、そうでないパートもちゃんと再現してあり
拡大して展示されている。






順路の最後はスーラとルノワール。
が、建物の構造上、真正面から見ることは出来ない。



全ての陶板製の展示作品がコンクリートの打ちっぱなしの壁に飾られ、
それも独特の雰囲気を醸し出している。



人は少なく、またあまり知る人のない施設で、
入場料が安いのは、府立の建物だからだろうけれど、
展示方法といい、
絶えず水の音が流れるのを聞きながら階段を巡って行ったり。

安藤忠雄の、ユニークで野心的な建築である。



植物園へ行くついでにこちらも覗いてみるのもいいと思った。

屋根がなく開放的で、水が流れているので、涼し気な雰囲気があり、
今の時期、写真を見ているだけで少し涼めた気になった。







☆京都はついに祇園祭の切符入り。くじ取り式もあった。
山一番は孟宗山という地味な山だった。
3年ぶりに山鉾巡行が行われる祇園祭。
7月に入ると京都は祇園祭一色になる。

もう少し暑さが和らぐといいが…
そうでないと山鉾建てや巡行を見るのが苦痛だから(>_<)。
どうか暑さが和らぎますように(T_T)








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