伊佐子のPetit Diary

何についても何の素養もない伊佐子の手前勝手な言いたい放題

男子シングル・ショート

2006年02月15日 | 冬季オリンピック
あのー。
プルシェンコですけど。笑うしかないかなと。
ひとり違う次元で競技しているというか。
あまりにも他の人たちとレベルが違いすぎるというか。
いや、他の人が大したことがないということなのか。
何だかあんまりすごいものを見ると笑うしかないのだなと。
それより、プルはわざと笑いを狙っているような気もする。
吉本が好きな人は、きっとプルも好きだと思う。
オリンピックのフィギュアで爆笑が出来る日が来るなんて、
思わなかったよ。。


あの狂ったようなサーキュラーステップが、
トスカ「星は光りぬ」のゆっくりした静かな音楽とまったく合っていない、
と批判を浴びているが、私はある意味で、
あれはあれほどぴったりなものはないと思う。
いや本気で、カヴァラドッシの内面はあれくらい、
身をよじりたいくらいの激情に荒れ狂っていると思うのだよ。
もうね、律儀にガッツポーズなんかしなくても
余裕でぶっちぎりなのに。
プルシェンコのイカリのようなものが、ぶつけられていたように思う。

彼は股関節を痛めて、
多分もうビールマン・スピンを出来ないのだろう。
ビールマン・スピンは高いレベルをもらえる技ではあるけれど、
そんなものがなくてもじゅうぶん自分はいけるんだ、
どうだ、これでもか、というような感じがした。
まるでサイボーグのようだったが、彼も不死身ではない、
怪我をした時はだいぶ成績を落とし、競技会も出られなかった。
だけど、オリンピックは出たかったのだろう。
本来ならソルトレイクで金を取っていたはず。
その怨念があった。
だから、是が非でも調整して来た。


私は、彼はやっぱり万全ではないと思う。
すごいジャンプを飛んでいるけれど、
フリーの4分半で飛ぶのはかなりキツイのだと思う。
だから、フリーでは前半にすべてのジャンプを集めている。
ショートでも同じように始めに全部飛んでしまう。
後半になると、飛べなくなるのだと思う。

後半にジャンプを飛ぶと、点数が上がる。
だから、そのために選手の多くは、
点数を稼げるコンビネーション・ジャンプを後半で飛んで来る。
だけど、プルシェンコは後半に飛ばないし、飛べない。
飛べなくても、1点や2点の加点なんて関係ない。
彼はあれこれと細工などしなくても、
点数を稼ぐためにせこいことをしなくても、
そんなことに頼らなくても、普通に滑っていればそれだけで点数が出るのだ。
どうだ、まいったか。
悔しかったらコヤシ買ったら。
と、彼のプログラムはそのような怨念がこもっているように思うのだが。
ともあれ、実力があるからと言って手を抜かず、
力のこもったショートだったのは良かった。


で、高橋選手は、一番滑走でどうなるかと思ったが、
30人いる中で5番目は実に立派。最終グループになったし。
まあ、他の人のミスもあったとは思うが、それは織り込み済み。
この順位はほぼ実力通りだと思う。
出来ればエキジビジョンを滑って欲しいね。
本人は緊張して全然駄目だったと言っていたけれど、
そんなことはなくてスピンもステップもとても良い出来だった。
気迫が感じられた。
前にステップは大したことはないと言ったが、
ほかの人たちの方が大したことなかった。
振り付け(モロゾフ氏)が良かったと言うのもある。
音楽によく合っていた。
でもやっぱり、誰にでも言えるが、
一生懸命演技している姿勢が感じられるというのが一番だと。
一番滑走でこれだけ出来れば御の字だ。よくやった。
ただショートの内容、3フリップ×3トー、アクセル(失敗)、
ルッツというプロはちょっといただけないかも。
他の選手もあんまり変わらないけど。
えっ?フリーは最終滑走?
つくづくくじ運のない奴。というか、笑えるヤツだ。。


つか、ジョニー・ウィアーが2位というのがまったく謎。
訳が分からないよ…。
私はまあ彼のことを好きだと言って来たけれど、
それは男子の中のマスコットというか、
男子の中の唯一の女子選手というか、
そういう位置付けなので、3位以上というのはあり得ないと思うのだ。
せいぜい4位か5位でしょ…。
だって4回転飛べないし。
ショート見てもステップはゆるゆる、
スピンはずれずれ、これでなんで2位かと。
いくら好きでも、「適材適所」でない時は私は許せない。
だからフリーでは絶対下がると思う。
4回転ないし、メダルは取って欲しくない。
でもテレビ各局には愛されていると思う、ジョニーは…。

今回の実況のアナは淡々としていて、
とても良かったと思うが、
高橋選手の時とジョニーの時だけポエムが入っていた。
五十嵐さんは相変わらず言うことがずれていた…






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COMMENT:
AUTHOR: 千住 東
DATE: 02/16/2006 01:45:48
男子SP見ましたよー。
高橋君はこの調子でフリーも頑張って欲しいですね。
五十嵐さんも言っていたけど、物は考えようで、
もしもプルシェンコのあのパーフェクトな演技の次だったら、
もっとガタガタになっていたんじゃないかと思います。

ジョニー・ウィアーはトリプルアクセルの成功が
わずかにランピエールを上回ったんでしょうね。
ただ、この「白鳥」の曲は男には使って欲しくないです。
明日が楽しみだ。



COMMENT:
AUTHOR: あきつ
DATE: 02/16/2006 22:45:37
私もプルシェンコ見てて笑ってしまいました。
良きライバルがいないというのは、なんと切ない事よのぉ。
せめて同じレベルのスケーターがいれば・・
ただ、あの髪型はいつ見ても「頭頂部に髪のあるトンスラ」にしか見えず、
つい頭の中でベネディクト派の汚い法衣を着せてしまいます。

ジョニー・ウィアーは個人的には大好きで
今回も楽しみにしてましたが、あの解説はなんなのでしょう?
「繊細な指をこぶしにして練習をした日もあったでしょう」・・おいおい。
演技を評価する場であって努力を評価する場ではないのよ。
練習しないでオリンピックに出られる奴ぁいねえんだよと
(あら、わたくしったらつい。)つめよりたくなりました。
幾ら可愛い顔してるからってお涙頂戴にしないで〜。
とにもかくにも、今夜が楽しみです。



COMMENT:
AUTHOR: 伊佐子
DATE: 02/16/2006 23:55:56
さあ!もうフリーが始まってしまう!どうなるのかなー。

>千住さん
高橋選手、最終滑走だけど、
開き直って自分の滑りをして欲しいですね。
それがむつかしいんだけど。
滑走まで時間がありすぎて、余計なことを考えちゃうんだろうな。。

ジョニーの3アクセルはきれいでしたね。
でもフリップでよろけてた。。
ジョニーにはいっそのこと、女性路線を突き詰めて欲しい(笑)。
椿姫とか蝶々夫人とかを滑って欲しいような♪

>あきつさん
アルシンドっていう人がいましたよね。いや別に関係ないんだけど。
プルも将来ああなるのかなあーとか(笑)。似合うような気が…。

ジョニー>ガラスの靴を履いたナントカ…というのもあったような…。
ジョニーを見ると誰もがつい乙女になるのです。
ああ!でもみんな、最高の演技で頑張って欲しいですね!いよいよだ~!
最終グループは6時ころかも。


ペア・フリー

2006年02月15日 | 冬季オリンピック
いやあ、ますます盛り下がってますねえ、
トリノオリンピック。

もう、びっくりして、どうしようかと思った
フィギュアスケートのペア。
ホントもう、びっくりした。
最終グループの最終滑走の中国、
ちょうたん・ちょうこうペア(男性がごつく、イガグリの組)。

滑り始めてすぐに大技、4回転サルコに挑んで失敗、転倒。
しばらく動けず、試合中断。
あの様子ではもう続行不可能で病院行きかと思った。

けれどもコーチと相談の上、なんとしばらくして試合続行、
中断したところから演技再開。
そして続行直後にダブルアクセル、
トリプルトーのコンビネーションを飛んだのだから、
唖然とした。なんとまあ。

そのあと、確かにいつもの調子よりは落ちていたが、
ツイストリフトも高く、スロージャンプも距離がある。
ミスはあったがちゃんと終いまで演技を終えたのが、
本当にすごかった。
彼らはショートプログラムの段階で2位。
でももうメダルはないと思った。
彼らはまだ若いし、4年後がある。
今回は残念だったが、
じゅうぶんに素晴らしい演技だったし、
また4年後を目指せばいいと思っていたら、銀メダルだって。
これはさすがに驚いた。いくら何でも点を出しすぎ…。


これには伏線があった。
最終グループの前の第4グループに、
同じ中国のベテラン、申雪・趙宏博ペアが出ていた。
彼らは怪我からの復帰。
第4グループ終了時点でトップに立っていた。
この順位は妥当で、納得が出来た。

最終グループになり、
ロシアのペトロワ・ティホノフが意外な失速で、
ミスもあり、誰が見ても良くない出来だった。
だから申雪の下になった。これも納得。

ところが、次の中国のほうせい・とうけんペアがノーミスで、
とてもよい演技をした。
でも、しんせつ組を抜くことが出来ず、2位。
私はしんせつ組は好きだが、
この点数はおかしいとちょっと思った
(ほうせい組の方が上ではないかと思ったのだ)。
でも、ほうせい組は先輩ペアを立ててか、文句のない満足顔。
ここに問題があった。

そして、ロシアのトトミアニナ・マリニンが完璧の演技で
申雪を破りトップに。
最終滑走のちゃんちゃんが、あの事故になったのだった。
もしちょうたん組を下げれば、
自動的に申雪組が銀メダルになる。
それはいくら何でもないだろう。
だから、ちょうたんを銀にするしかなかった。
ということではなかろうか。
もし、ほうせい組が2位だったら、問題なかったと思う。
申雪が銅でも、ちょうたんが銅でも良かった。
でも、ほうせいを下げてしまっていたから、
ちょうたんを申雪より下げると、
申雪が銀になってしまう。
しんせつ組は銀メダルというほどの演技ではなかった。
だから、ちょうたん銀上げ、という。
ヨーロッパの人にとってみたら
3組とも中国の組だからどれが2位でも3位でもいいじゃん、
という感じだったのかも。

私は申雪組の演技に感動した。
彼らはソルトレイクで金メダルを争い、銅に終わった。
次のトリノでは当然金メダルだと思った。
その実力がある。

でも、去年の8月に男性がアキレス腱断裂、手術。
すべての競技をキャンセル。このオリンピックの年に。。
でもオリンピックにはどうしても出たいと
調整をして今回出て来た。
まだ完全でなく、ショートもフリーもミスがあった。
フリーの演技は、彼らの絶頂期を知る者には
見ていられないようなミスがあったりした。
ジャンプでミスなど絶対しない組だったのに…。
でも、懸命にフリーを滑り切り、
「今彼らに出来るすべてのことをして、力を出し切った」
演技だった。
もう何も言うまいと思った。
元世界チャンピオンという立場におごることなく、
初心者のように無心に滑る姿に感動したのだ。
もうこれでいい、と思った。
でも、だからと言って、
銅メダルに価する演技だったとは思えなかった。

金トトミアニナ組
銀ほうせい組
銅ちょうたん組

なら、納得が行ったと思う。
申雪を上げてしまっていたので、
引っ込みがつかなくなったのだろう。
だからちょっとあと味が悪い結果になってしまった。


ただ、ペアの数々の演技に感動したことは確かだ。
だから、メダルの色や順位はともかく、
ちょうたんも、申雪組も良かった。
とても良かったしよくやったと。
金のトトミアニナ組も、良い出来だった。
マリニンがドミトリエフに似ていることを発見。
まあ、ちょうたんが名場面に選ばれることは決まりだろう。

あと、ペアで、最も印象に残ったのが刈屋アナの刈屋節炸裂。
ほうせい組の「オペラ座の怪人」
(今までパーフェクトな演技が出来なかったが)
今日はクリスティーヌでした!
井上組(今日の演技を宝物にしたいと言うレナの発言に)
あなたが宝物です!!
あのなー。
とってもうるさかったぞ。

女子シングル中継の予想。
「安藤が、安藤であることを証明すれば、(4回転は)飛べます!」
「リンクを横断するイナ・バウアーは(息つぎ)、栄光への架け橋だ!」
「一度も笑ったことのない氷上のトゥーランドット姫、今日は笑います!」

有香の解説は、
相変わらずのたのたした口調だったがかなり改善され、
必要なことを手短に喋っていた。
リフトの入り口出口もいいと思うよ。それで。





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リフトの入り口出口もいいと思うよ。それで。