前走後、骨折が判明してノーザンファームに戻ったナイトバロンですが、予想以上に症状が重く引退となってしまいました。
「引き続き、舎飼で経過を見てきましたが、大きく変化はなく、また目立った良化もありませんでした。本馬の現状と過去の症例などを照らし合わせたうえで獣医とも慎重に検討してきましたが、例え手術をして年単位の休養を挟んでも、痛みが生じたり、再度同じ個所を傷めてしまう可能性がかなり高いだろうということでした。ここまでのレース振りから回復を待ちたい気持ちは山々ではありますが、大きなリスクを負っていることに間違いはなく、大変残念ではありますが、ここで引退の判断をしようということになりました。年齢的にもまだ上積みが見込めそうでしたし、こちらも時間をかけて思案してきましたが、総合的に見て厳しい状況にあると言わざるを得ません。厩舎サイドも希望を持って、こちらへ送り返してくれたと思いますが、いい結果とならず申し訳ない限りです」(空港担当者)
「種子骨という難しい箇所の骨折でしたが、何とかしたいという希望を持って北海道へお返ししました。その後の経過も聞いていましたが、最終的に引退となったということで非常に無念でなりません。2歳の平和賞は転入緒戦でしたが、素質の違いで鮮やかに勝利を掴んでくれました。3歳時はいい結果にはなりませんでしたが東京ダービーにもチャレンジしましたし、4歳時はA1クラスまであと一歩のところまで這い上がってくれました。再び重賞に挑戦し、そして勝ち取れる力があった馬ですし、本当に悔しいです。ここまで一緒に頑張ってきた本田正重も重賞を初めて勝たせてくれた馬だけに悔しがっていましたし、〝また一緒に上の舞台で戦いたいと思っていたので、とても残念です〝と話していました。会員の皆様にはなかなか結果が出せずヤキモキさせた時期もあったと思います。ここまでご声援をいただいたにも関わらずこのような結果になってしまい、悔やんでも悔やみ切れません。本当に申し訳ありませんでした」(出川師)
出川克己厩舎への移籍緒戦となった平和賞の快勝劇は今も脳裏に焼き付いている方も多いかと思います。全日本2歳優駿、羽田盃、東京ダービーいった大舞台では結果を残すことができませんでしたが、大きな夢を見させてくれる馬でした。4歳時にはトップクラスのA1まであと一歩のA2まで這い上がり、再び重賞戦線へ挑戦する日も間近でした。しかし、レース後の検査で判明した種子骨骨折の影響は大きく、再発の可能性が高いという判断です。このような状況を鑑み、出川克己調教師と協議を行った結果、ここで現役続行を断念し、競走馬登録を抹消することとなりました。会員の皆様にはまことに残念なことと存じますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。なお、本馬に出資されている会員の方へは追って書面を持ちましてご案内いたします。
名前の割にはナイター競馬ではイマイチ冴えない感じでしたが、それでも一番思い出深いレースは、平和賞よりも昨年12月の川崎ナイターでのウインターイルミネーションカップの激走。なんたって単勝8番人気。今でも悔やみます。単勝馬券買っておけばよかったw
一昨年の12月、全日本2歳優駿を競走除外になり、羽田盃でも競走除外、東京ダービーで惨敗、そこからの休み明けでの走りでしたから、痺れました。
オープンまであと1歩のところまで来たけど、地方でもオープンへの壁は厚かった。
それでも6勝も上げてくれたわけですから感謝です。たくさん楽しむことができました。
引退後はノーザンホースパークで可愛がってくれるといいんだけどなぁ。
ありがとうバロンくん。お疲れさま。いつか会おうね。