今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

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給食センターをつくるのは結構だが・・・

2011-09-22 | Weblog
市政のことを書くと、市長批判か?とつまらないことを聞かれるが気にしないでおこう。

先日、北条中敷地内に給食センターを2016年あたりにつくる方針の記事が新聞にでていた。

旧町の合併以来の念願の全校給食のために、給食センターをつくることは大変よいことだと思う。

もちろん手料理のお弁当に優るものはないが、これだけ共働きが増えている中でお弁当を毎日用意することがいかに大変なことか。

しかし、給食センターをつくるには、およそ10億円程度が必要なはず。

加東市や小野市からも共同で作ることへの提案が来ていたはずだが、

単独での設置方針ということなんだろう。

確かに加西市の財政は徐々に好転している。

大きな理由は3つ。

①大きな借金(下水やダム負担金などなど)の峠を越えたから

②毎年、国が地方に臨時でお金をくれていたから 
  その額4~5億円程度

③とにかく、近年お金を使わなかったこと
 2年前にもらった国のお金を、翌年に繰り越してまでやりくりをしていたのが現実


決算資料によると昨年度の単年の実質収支は5.7億円のプラス

つまり、現実にはあれだけ使わずにいたにもかかわらず、国から臨時でもらった
お金を差し引けば、おおよそ「とんとん」というところではなかろうか?


心配するのは、これからもお金がかかることがたくさんある。


実は、先日の明石市が土地開発公社の解散をすることが新聞にでていたが

同じように加西市でも予定されている。塩漬けされ値下がりした土地をもったまま

になっているため、精算するために10億円以上の借金をする予定ときく。

公立施設の耐震補強。

10月からはじまる中学3年までの通院費助成。これには年間5000万円程度が必要

公務員人件費は、先日の20人以上の昇進で、すでに年額計算でいうと450万円程度すでに増加している。

市税収入は毎年2000万円ほど減っている。




ここで、申し上げたいのは2つ

①給食センターをたてることはよいとは思うが、資金の調達はどうするか?北条中敷地である必要性は?学校給食を用意するだけでなく、病院や一人ぐらしのお年寄りへの食事を提供する施設にできないか?地産地消を実現する仕組みを組み込めるのか?食物アレルギーをもち、友達と一緒に給食をたべることができない子ども達がどれほどつらい思いをしているか、それをどう解消してあげることができるか?子ども達が食の大切さを学ぶことができる施設か?災害時にどうつかえるか?運営は民間に委託するのか?などなど資金と利用の仕方を事前に良く練ってもらいたい。


②財政が自力で好転したとはまだまだ言い難い。そんな中で、あれもこれも事業をやりたい、必要はいいが、その財源を「起債」という名の借金をすることを前提としてはならないと思う。
その場、大きなことをできたとしても、ここ数年財政が逼迫したように子や孫達に禍根を残すことになりはしないだろうか?
そのために、市税収入をあげるために投資をする。やるべきことをきちんと取捨選択して歳出を減らすことをしてもらいたい。
希望的観測で財政運営をした痛手を、また繰り返してはならない。



取り戻せ!ふるさと加西の未来

井上ちあき