今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

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市は、なぜ目標を明確にしない?

2010-03-10 | Weblog
一昨日は、夕方6時頃から約1時間10分程度にわたって

一般質問を行いました。

ここのところ一番こだわっているのは、

加西市の行政がいくら、コストにこだわっている、

事業仕分けをしている、といっても本当に

世の中で言う「コスト意識」があるのかどうか

ということです。


結論から言えば、残念ながら不十分と言わねばなりません。

なぜならば、一番よくわかりますが、事業費と人件費を

公開している「事業別トータルコスト計算書」をみれば

よくわかります。

名前をみるとなんだか、すごそうですが、何が書いてあるかと

いうと、その事業にかかる人件費を含めたコストの総額、

そしてそのお金のでどころ(国なのか県なのか、市なのか)。

そしてその事業の目的とするところです。

さて、ここまで書くと「いいじゃないか!」となりますが、

問題は、目的・効果のところがおおざっぱな方向性しか書いて

ありません。

つまり、コストは明確になっていますが、目標値を掲げないと

結局は「効果」があったのか、なかったのか?検証できる

はずがありません。

たとえば。わかりやすいところで言うと・・・・

人件費を除いて新婚世帯に条件付きで家賃を補助し、

加西市に定住してもらおうという事業がありますが、

その事業費は1600万円。でもその目的・効果欄

にはなんと書いてあるかというと「若者の定住を促進し、

地域の活性化を計る。」程度のことです。

こんな企画書が世の中の、どの企業で通るのでしょう?

市のつくっている「計画」と名のつくものの多くが

ざっくりとした方向性は書いてあっても、具体性に

あまりに乏しい。

ごめんなさい。現場の職員の皆さんは日々一生懸命やって

るんですよ。ほんとに。

だけど、やり方が、その感覚が違うんじゃないんですか?

ということです。

なのに、「コスト計算をやっています。」

「事業仕分けをやっています。」

といっても耳障りのよいスローガンだけになってませんか?

と申し上げました。

平成19年9月議会で私は「事業仕分け」を加西市に導入するように

提案しましたが、その意図は、前例主義にとらわれないで、改めて

目的とコスト、そしてその効果という観点から0ベースで見直して

ほしいということだったのです。

でも今は予算切りの理由付けのようになってしまっているように感じています。

根本的に、税金をつかって事業をするのですから、その目的と目標を

はっきりさせること、そしてそのプロセスや結果をしっかり検証する

ことをやって欲しいのです。

だから一年の事業の総決算報告書である「事務事業報告書」には

結果報告に○○を買いました。○○人に参加してもらいました。

というような記述しかかけないのです。

書いてもらいたいのは、○○を買ったので、当初の目標をこんな風に

達成した。とか○○人に参加してもらったので、目標としていた

これは未達に終わった。だから次にはこのように繋げるべきだ。

こんな報告を次はお願いしたいんです。

そんなことだから「その使っているお金は誰のお金ですか?」

と言いたくなるんです。

目標値といっても市役所のすべての仕事に数値が入るとは

思っていませんが、それでも少しでもできるだけ取り組むべき。

市の返答は、平たく言うと今後検討していく。とのこと。。。。


やる気があったら明日からでもできるのでは?!


。。。。ということなんです。


この感覚はまちがっているんでしょうか?

あっと、ちなみに教育行政方針も、まったく同じこと。

このことは、またご報告します。




それでも、取り戻せ!加西の未来

井上ちあき