今度こそ、新しい時代へ!  井上ちあきblog

待ちつづける政治から 挑戦しつづける政治へ!

視察2日目 富山市へ

2009-07-16 | Weblog
本日は朝9時から 午後3時まで 富山市さんに

大変お世話になりました。

午前中は PFIという手法で立てられた芝園小・中学校

について、この民間資金を利用した建設方法は

オールマイティーではありませんが、初期投資に資金を

かけられない加西のような財政下では、注意をすれば

有効な手法です。

富山市では30%以上安くできたということです。

また、注目すべきは、学校の維持管理を民間に委託するのですが

この民間会社がちゃんとやっているかどうかを「モニタリング」

といいますが、調査判断し、改善要求をすることがもっとも

このPFIの重要なところなのですが、ここに別の専門民間会社を

アドバイザーとして契約しているところです。

契約金額はかなり大きいのですが、行政自体にノウハウが蓄積される

まではやむをえないと思います。

次に、この芝園小は実は4つの小学校を統廃合してできた小学校

なのです。注目したのは、10年という長い年月を経ながら

それぞれの地域と20回も30回も話し合いをしながら合意を

形成していった誠意。また、財政だけを切り口に行政からの押し付け

でなかったことです。

さらに、その後この芝園小・中学校では一体化した建物ですから

一貫的な教育が進んでいることについて説明を受けました。

システムの説明を受けてから、実際に芝園小・中学校へ

お邪魔し、小中両校長先生から子供たちの様子や学校の運営について

「ホンネ」のお話をお聞かせいただきました。ここでは

純粋な一貫教育ではありませんが、小学生が中学生活をイメージしやすく

また、中学の先生に定期的に指導してもらうことで

いわゆる「中1ギャップ」というプレッシャーや不安をいだく

というよりも、むしろ憧れを持つようです。

中学生の合唱の声が聞こえたり、また小・中で一緒に運動会をおこなったり

とするなかで自然と中学への心構えが養われるようです。

また中学生にとっても、リーダーシップが期待され、自己有用感を

感じる場面はよい影響を及ぼしているとのことでした。

また、このPFIで立てた校舎のよくできていること!

大変機能的で、笑顔いっぱいの子供たちが大変印象的でした。

写真は、開放感のある中央の吹き抜け部分です。

さらに、さらに、昨年から中学(市内に26校)ありますが、

なんとすべて学校選択制になったということ。

学校選択制にすると地域のつながりが崩れないかというような

不安視する意見もあったとのことですが、

現実にはそうしたことはなく、むしろ・・・・

先生・学校が選ばれる側・比較されるという適度な緊張感のもと

その意識が向上し、教育の質も向上してるとのこと。

また、本人が自分で決めた学校だということで、入る前から

意識を高めることができるというメリットをおっしゃっていました。



午後からは、富山市の実施している「コンパクトシティー化」について

とくに富山市では鉄軌道がのこっており、鉄道とニュートラムの組み合わせ

により、沿線を軸とした生活圏の集約化を図っています。

コンパクトシティーの考え方に、意識的・政策的に周辺部の縮退をおこなう

ことありますが、ここではそうしたことではないとのこと。

西日本ではあまり耳にしないのですが、加西市では市長の基本姿勢の

一つとなっています。

どのようにこの視点にとりくんでいくのかは注目する必要があります。

特に小学校の統廃合や、今年から来年にかけて、今後10年の将来にむけた

総合計画を作っていくうえで十分議論しなければ、

まったく異なる加西の将来像が描かれてしまいます。


その後、あわてて、富山駅へ そして3時間かけて移動後

美濃加茂市で宿泊し、明日は午前に瑞浪市へ

午後は多治見市へお伺いします。

そして夜9時ごろには加西に戻る予定にしています。


取り戻せ!加西の未来

井上ちあき