光れ稲妻☆応援blog

子供の入学を機にチームの応援とチームの観戦記を自分勝手に綴るブログです。

高梨沙羅が巻き起こすジャンプ革命 PART2

2013-04-07 06:10:44 | ソチオリンピック
スキージャンプはルール上長いスキー板を履ける長身選手が圧倒的有利と言われています。揚力を得るための助走のスピードは板が長い方が有利、また、沢山の面積で風を受けられるため浮力を得られるには板が長い方が有利、ということです。

かってはスキー板に規制はありませんでしたが、まず、「身長+80cm」という板のルールが導入され、その後、「スキーの前の方が長いと有利」だということから、スキーの先端からビンディングの位置が決められ、やがてルール改正の矛先はスーツにも及び、一定の通気性を持ったもの、帆のような役目を持たせるような余分な生地の部分がないよう体にフィットさせること、などが加えられました。

ルール改正は強い日本叩きのためなどと言われましたが、長野オリンピック個人金メダルの舟木選手や岡部選手はこのルール改正に翻弄された口ですね。さらに選手たちは、空中からなかなか落ちないためには低体重が有利であるとして、過度の減量をするようになり、そこへ持ってこられたのが、現在の145%の板のルールと、減量のし過ぎ防止のためのルールです。

現在のルールはこちらに詳しいです。(ジャンプ雪印メグミルク

2013世界選手権混合団体ジャンプの結果です。
高梨沙羅
1本目 90.2k 101.5m
2本目 90.3k 106.5m

サラ・ヘンドリクソン
1本目 89.9k 99m
2本目 89.9k 104.5m

竹内択(北野建設)
1本目 87.5k 100.5m
2本目 87.5k 101.5m

シュリーレンツァウアー(男子2013W杯総合優勝:W杯通算50勝最多優勝者)
1本目 87.7k 99m
2本目 87.8k 100m

当然、女子と男子ではゲートの位置が違うので助走スピードも違う訳ですが、どうですか、別格の二人のサラはそんなの関係ないと言わんばかりに男子以上の飛距離を飛んでいます。サラ・ヘンドリクソンに至っては、個人戦では106m飛んでも完璧なテレマークを入れてきます。女子と男子で約2.5kのスピード差、竹内選手は4人目の1回目、2回目とも1位です。言わずもがなシュリーレンツァウアーは、現在の第一人者です。かっての圧倒的強さを誇ったニッカネンのような力強さはないですが。

スキージャンプでは明らかに低身長は不利であると言われる中で、身長152cmの沙羅ちゃんが誰よりも飛距離を伸ばせる秘訣は、誰よりも低い安定した助走姿勢にあると考えています。私は、これを、V字革命までとは言わないまでも、高梨流助走革命と呼ぶことにしました。

続きはPART3で。


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