川口選手の強さの秘訣は何か?
マラソンはよく30kmからが本当のマラソンの苦しさだと言われております。事実、男子では佐藤悠基が沈んだり、女子では福士加代子が期待されているほど記録が出せていない。福士選手の場合、初マラソンの醜態がまだまだトラウマになっているんだろうと思います。
マラソンでは失うものは何もないので、思い切って中山選手のように出だしから思い切って行ってしまえばなんて思いますが中々そうは行かないようですね。30kmまでのレースとマラソンは全く別物です。
それに対して、川内選手の場合は、マラソンに対して全く恐怖感を持っていないことが最大の強みであり強さの秘訣だと言えます。
初マラソンから3月17日のソウルマラソンまで既に22戦、ここ1年間に限って言えば、11戦8勝です。この人並み外れたマラソンの経験が強さの秘訣だと思います。草マラソンも代表選考も今の川口選手にとっては、日常の練習の一環位の感覚なんでしょうね。マラソンの体幹的な基礎体力も普段からマラソンの場数を数多く踏むことで体に染みついてきている。だから、それなりのスピードも付いてきたし、マラソンの基礎体力もあるからいつ大会に出てきても大きな失敗レースがない。この1年間の好成績がそれを物語っていると思います。今は走ることが楽しいと言っていますから怖い物なしですね。
一方、実業団の選手は30km以降のスタミナにビビってしまって、練習方法に思考錯誤しているのではないでしょうか。だから、一度良い成績が出せても続けて成績が残せない。距離に対する不安を無くすためには、川内選手のように気楽にマラソンレースに出場して距離に対する恐怖感を取り除くのも一つの方法かもしれません。
次に、川内選手は代表選考のような大きなレースに何回も経験するうちに次第にスピードにも慣れてきた。30km以降の距離に不安がないので、平均5km15分のペースにも対応できるようになり、後半も15分15秒前後でまとめられる走力が身に付いてきた。どんなに苦しくともストイックに最後まで諦めない。(元祖山の神今井、ロンドン6位入賞仲本、今飛ぶ鳥を落とす勢いの丸山まで振り切ってしまう粘り、仕掛け)
自己最高記録を出した別大毎日が典型的な例です。
05k 00:15:00 15:00
10k 00:30:19 15:19
15k 00:45:26 15:07
20k 01:00:47 15:21
25k 01:16:00 15:13
30k 01:31:17 15:17
35k 01:46:27 15:10
40k 02:01:43 15:16
Finsh 02:08:15 06:32
ソウルマラソンは恐らくもっと早いペースで進んだと思いますので、後半は16分位まで落ち込んだかもしれません。今後、6分代、7分代を狙うには15分前後の平均ペースで押し切れるもう一段階上の粘りが必要となります。
では川内選手に欠点は無いのかというと、欠点はズバリ、スピード不足です。これは、仲本選手、堀端選手にも共通するものでペースメーカーが外れてからの14分30秒/5kmに急激にスピードアップするアフリカ選手のスピードの切り替えに全く対応できないことです。
では、スピード練習をもっとする必要があるか。う~ん難しい課題です。スピード練習の負荷、距離練習の負荷は、実業団流ならケガに繋がりかねません。日本人がどんなにスピード練習をしてもゲブレシラシエやボルトになれる訳ないですよね。
私は、日本選手がオリンピックや世界選手権でメダルを取るためには、奇襲戦法しかないと思っています。ペースメーカーの付かない大会で、北京オリンピック女子のコンスタンティナ・トメスクのようにスタートで飛び出しそのまま逃げ切る、アテネでの野口選手のように20km過ぎの坂を利用してのロングスパートを仕掛けそのまま逃げ切ってしまう。15分/5kmの平均ペースで走れる走力、20km以上のロングスパートの出来るそういったスピード・体力といった練習を積み上げていった方が良いのではないかと思います。
1年位前なら実業団に喝!喝!喝!となるんでしょうが、今や、藤原新と並んで日本を代表するマラソンランナーに成長した川内優輝、マラソン22戦目にして、自己記録を更新する勢い、今のところは全く高橋理論なんて関係ないと言わんばかりに我が道を行く川内優輝。
2013モスクワ世界陸上が楽しみです。
実業団が日本記録を破るくらいの結果を出すか、さもなくば、川内式マラソンメソッドを見習うべき段階に来ているかもしれません。
左股関節と太股裏の故障を押して、さいたまシティマラソンに出場して来たそうですが、ケガの具合が心配です。そんなこととはつゆ知らず、応援で丸山文裕の1.01.15を狙って行けなんて声を掛けていた自分が・・・です。
ところで、川内君この4月に人事異動があるようですが、定時制からどの部署に異動するんでしょうね。埼玉陸協から律儀に埼玉県庁のユニフォームを身に纏い、今やかっての瀬古選手並に注目を集めるようになったわけですが、埼玉県はどのように処遇するつもりでしょうか。
高校事務なら県立はあちこちにありますし、同じ定時制高校なら浦和高校?、はたまた、練習に専念できる部署への異動なのか、いずれにしても、マラソン好きな私にとってはこれからも注目して行きたいと思います。
マラソンはよく30kmからが本当のマラソンの苦しさだと言われております。事実、男子では佐藤悠基が沈んだり、女子では福士加代子が期待されているほど記録が出せていない。福士選手の場合、初マラソンの醜態がまだまだトラウマになっているんだろうと思います。
マラソンでは失うものは何もないので、思い切って中山選手のように出だしから思い切って行ってしまえばなんて思いますが中々そうは行かないようですね。30kmまでのレースとマラソンは全く別物です。
それに対して、川内選手の場合は、マラソンに対して全く恐怖感を持っていないことが最大の強みであり強さの秘訣だと言えます。
初マラソンから3月17日のソウルマラソンまで既に22戦、ここ1年間に限って言えば、11戦8勝です。この人並み外れたマラソンの経験が強さの秘訣だと思います。草マラソンも代表選考も今の川口選手にとっては、日常の練習の一環位の感覚なんでしょうね。マラソンの体幹的な基礎体力も普段からマラソンの場数を数多く踏むことで体に染みついてきている。だから、それなりのスピードも付いてきたし、マラソンの基礎体力もあるからいつ大会に出てきても大きな失敗レースがない。この1年間の好成績がそれを物語っていると思います。今は走ることが楽しいと言っていますから怖い物なしですね。
一方、実業団の選手は30km以降のスタミナにビビってしまって、練習方法に思考錯誤しているのではないでしょうか。だから、一度良い成績が出せても続けて成績が残せない。距離に対する不安を無くすためには、川内選手のように気楽にマラソンレースに出場して距離に対する恐怖感を取り除くのも一つの方法かもしれません。
次に、川内選手は代表選考のような大きなレースに何回も経験するうちに次第にスピードにも慣れてきた。30km以降の距離に不安がないので、平均5km15分のペースにも対応できるようになり、後半も15分15秒前後でまとめられる走力が身に付いてきた。どんなに苦しくともストイックに最後まで諦めない。(元祖山の神今井、ロンドン6位入賞仲本、今飛ぶ鳥を落とす勢いの丸山まで振り切ってしまう粘り、仕掛け)
自己最高記録を出した別大毎日が典型的な例です。
05k 00:15:00 15:00
10k 00:30:19 15:19
15k 00:45:26 15:07
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Finsh 02:08:15 06:32
ソウルマラソンは恐らくもっと早いペースで進んだと思いますので、後半は16分位まで落ち込んだかもしれません。今後、6分代、7分代を狙うには15分前後の平均ペースで押し切れるもう一段階上の粘りが必要となります。
では川内選手に欠点は無いのかというと、欠点はズバリ、スピード不足です。これは、仲本選手、堀端選手にも共通するものでペースメーカーが外れてからの14分30秒/5kmに急激にスピードアップするアフリカ選手のスピードの切り替えに全く対応できないことです。
では、スピード練習をもっとする必要があるか。う~ん難しい課題です。スピード練習の負荷、距離練習の負荷は、実業団流ならケガに繋がりかねません。日本人がどんなにスピード練習をしてもゲブレシラシエやボルトになれる訳ないですよね。
私は、日本選手がオリンピックや世界選手権でメダルを取るためには、奇襲戦法しかないと思っています。ペースメーカーの付かない大会で、北京オリンピック女子のコンスタンティナ・トメスクのようにスタートで飛び出しそのまま逃げ切る、アテネでの野口選手のように20km過ぎの坂を利用してのロングスパートを仕掛けそのまま逃げ切ってしまう。15分/5kmの平均ペースで走れる走力、20km以上のロングスパートの出来るそういったスピード・体力といった練習を積み上げていった方が良いのではないかと思います。
1年位前なら実業団に喝!喝!喝!となるんでしょうが、今や、藤原新と並んで日本を代表するマラソンランナーに成長した川内優輝、マラソン22戦目にして、自己記録を更新する勢い、今のところは全く高橋理論なんて関係ないと言わんばかりに我が道を行く川内優輝。
2013モスクワ世界陸上が楽しみです。
実業団が日本記録を破るくらいの結果を出すか、さもなくば、川内式マラソンメソッドを見習うべき段階に来ているかもしれません。
左股関節と太股裏の故障を押して、さいたまシティマラソンに出場して来たそうですが、ケガの具合が心配です。そんなこととはつゆ知らず、応援で丸山文裕の1.01.15を狙って行けなんて声を掛けていた自分が・・・です。
ところで、川内君この4月に人事異動があるようですが、定時制からどの部署に異動するんでしょうね。埼玉陸協から律儀に埼玉県庁のユニフォームを身に纏い、今やかっての瀬古選手並に注目を集めるようになったわけですが、埼玉県はどのように処遇するつもりでしょうか。
高校事務なら県立はあちこちにありますし、同じ定時制高校なら浦和高校?、はたまた、練習に専念できる部署への異動なのか、いずれにしても、マラソン好きな私にとってはこれからも注目して行きたいと思います。
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