写真日記

陸前高田駅
駅のホームに立って
感情を殺して写真を撮った
どんな批難でも受けようと思った

そういえば
新幹線では
窓際の席に座る

窓の外を眺めながら
新横浜まで我慢してから
お弁当を食べる

東京駅の窓口で
切符を買おうとしていると
窓口の人がいつもと違って
なんとも手際が悪いので
気にしてみると研修中という名札をしていた
後ろでベテランらしきヒゲの先輩が
監視しているのがわかった
10分前なのになんとも手際が悪いので
なんとも嫌な予感がしたけど
なんとか切符を買って
新幹線に飛び乗った
いつものように窓際の席に座って
新幹線が走りだす
すると品川で
なんとも感じの悪い若者が乗ってきて
オレの席だというので
切符を見ると見事にそうだった

とりいそぎ、車掌さんに言って
席を変えてもらえたからよかったけど
なんともこのごろ
電車でよく絡まれるものだ

一昨日も
有楽町線で実家に帰る途中に
いきなりカバンを叩かれた
ビックリして振り返ると
おじさんがこちらを睨んでいた
なにすんだよ？っと聞くと
僕のカバンがお腹に当たって痛かったという
それはすいません、でもカバン叩くことねーだろと言うと
なんだか睨みつけられたので
わけがわからなくて困ってしまった
なるべく面倒くさいことは避けているのだけど
妙にムカツイたので
一発殴ってやろうと思ったけど
周りの人たちが妙に目を逸らしているのが気になった
一発で仕留められればいいけど
メンドクサイので諦めた
なんともよくわからないのだけど
それにしても地震以来さらに日本はギスギスして暮らしにくいようだ

ひさしぶりに実家に帰ったら
あいかわらずのんびりした感じで
食器棚のツッパリ棒を設置させるのを手伝わされた

それにしても忙しいねーって親が言うので
ふと考えてみると
確かに忙しいのかもしれない
本人的にはぜんぜん忙しくないのだけど

ウクライナから大阪
神戸京都
千葉やら埼玉やら
岩手
そして今日から奈良

なんとなくほんとはダラダラしていたい気もするけど

HDD録画したお昼のTV再放送ドラマ
「世界の中心で愛をさけぶ」を
夜な夜なワインを飲みながら
なんとも連続で観ていたら
よくわからないけど
泣けてきてよかった
浄化するために意識して涙を流すのだろう

そう、
月曜日から
うちのマンションが
ナゾの水道管の工事で
断水していた
トイレも風呂も水道も使えなかったので
かなり驚いたけど
奈良から帰る頃には直っているだろうか
お風呂に入れなかったので
銭湯に行ったのだ
神楽坂の熱海湯じゃなくて
上のほうにある銭湯に行ったら
妙に感じが悪かったので不思議だった
何湯だっけかな
なんとも世界はギスギスして歪んでいるようだ

なんとも変な感じなので
新幹線の窓の外を流れる風景を見つめながら
やっぱり笑顔の写真を撮りたいなと思った
笑顔を集めていくと幸せになれる気もする

昨日、久しぶりに実家に帰ったので
ひさしぶりにグラウンドでボールを蹴った
放射能の風に吹かれながら
それでも気持ちがよかった
測ったら0.12マイクロシーベルト/hだったので
まあ終わってすぐにシャワーを浴びた

さっき奈良に着いて
測ったら0.13マイクロシーベルト/hだったので
ふむどうなってんだろうっていう感じ

そういえば先週
陸前高田市に向かうとき
東北道を進み
白河のサービスエリアで測ったら
2.22マイクロシーベルト/hだった
警告音が鳴り響いて
僕は怖くてすぐに建物の中に避難したけど
普通に皆、外を歩いていた

きっと30kmの避難指示の地区は
相当量の汚染があるだろうけど
それよりもさらに
それ以外の地域で避難指示もないところで
汚染が酷いところがもしあったとして
油断していて普通に生活しているとしたら
なんとも恐ろしいことだ
あと、無理やり圧力で出荷規制を解いた野菜
安全宣言ってなんとも怪しい気がする
測り方もなんとも疑惑的だし
そんなことするからさらに信頼がなくなるような気がして
なんとも悲惨なカンジがするのだけど
誰もが嫌われたくないからビビって言わないけど

行政が出している放射線量を
NHKがニュースで毎日伝えている
昨日見たら
さいたまが0.05
新宿が0.06だと言っていた
実家で測ったら0.13で
市ヶ谷に戻って測ったら
0.18だった
どうなっているんだろう
どんな機械でどの場所でどうやって測ってるのか
かなり気になっているのだけど
どこかで発表してないのだろうか
噂だと地面からかなり上のほうで測っているらしく
だから値が低いと誰かがツイッターで言っていた
子どもたちは地面からかなり低いところを
土煙をあげて走っていってコケたりする
どこで測るべきなのだろうか？

さてと
ここは奈良だ
雨の春日大社はほんとに神聖だった
木がとても神秘的で
コケが美しかった
空気がとてもいい匂いがした
鹿がたくさんいた
葉っぱを食べていた
こっちを振り向いていた

なんともいい気が流れているような場所

奈良
東大寺

大仏さんに祈り願う

明日から３日間
奈良で撮影なので
前乗りして
夕方前に奈良に着いた

荷物をホテルの放りこんで
雨の中
傘もささずに歩いていく

春日大社がとてもよかった

東大寺の大仏さん
修学旅行ぶりにみたけど
なんだか小さくなっていたような気がした

不思議なものだ

とにかく祈り願う
もう地震津波放射能
なんとかしてください

微笑んでいた

陸前高田
広田半島の高台の上で
写真を撮りました

頭が混乱して
おかしくなりそうだったので
花を探しました
足元に咲いていた
とても綺麗な花を撮りました

陸前高田市から
帰ってきました

３日間
絶望と希望を
写真に収めました

未来への小さな希望の光たち

小学校の入学式

子らは笑っていました
はじめ笑っていない子もいました
気にして
ファインダーをのぞいていると
一瞬だけ笑ってくれたので
夢中でシャッターを押しました

心が熱くなってきて
涙が出そうだったので
堪えてまたまっすぐに
写真を撮り続けました

ある小学校では
校舎の一階の教室も
校庭の向こう側の体育館も
浸水してしまったというのだけど
そんなふうにみえないくらいに
片づけられていて
まだ電気はつかないけど
大切なその体育館で
子らは確かに笑っていました

先生たちは涙を堪えて話し
後ろにいた親たちは啜り泣きました

泥だらけになってしまったイスを
雨が洗い流してくれればいいのに


その校庭から向こう側

僕はなるべく心を殺して
でも目は大きくあけて
自分の足で海まで
歩いて坂を下っていきました

雨が降っていました

一瞬で
そこにあるべきすべてが


なんと書いていいかまだうまくできないけど

でも僕はそこをとにかく
歩いていきました

静かに雨が降っていました

苦しかったけど
僕は写真を撮り続けました

希望をみつけたかったけど
ここにはまだ絶望しかない
いやそれすらも意味もわからず
誰も理解できないうちに
時が経っていくのでしょうか

海まで歩くと一本の木が
立っていました
たくさんの人が集まっていて
なにやら作業をしていました

流されずに一本だけ残ったという
大きな松の木でした

そこから高台にある小学校まで
また戻って歩いていきました

田んぼだっただろうところに
海の水が溜まっていて
白い軽自動車が沈んでいました

二羽のウミネコが浮かんでいました

病院の横を通って
駅だったところを通って
商店街だっただろうところを通って

山の斜面に
押し流されてしまっただろう
家屋が逆さまに

なんとか
高台にある小学校に辿り着き
校庭の縁に座って
灰色の空をまた眺めました

桜の花が咲いていて

自分を浄化させるように
花に
シャッターをきったのかもしれない

露出補正
さすがに－２は
絶望的だったので
僕はやっぱり＋1にし
それでもまだ足りなくて
希望を込めようと＋２にし
それでもまだ足りなくて

空に向けて
スローシャッター

正午
東京に戻るための時間

気がついたら
３時間くらい雨に濡れながら
歩いていました

夜に
東京に戻ってきて
市ヶ谷
そのまま歩いて
靖国神社に行きました

門の前で
荷物をすべて下ろしてから
頭を下げて
祈り願い

家に帰っても
なかなか眠れなくて
だんだん喉が痛くてなってきて
やがて窓の外から雨音がしました
そのまま朝になって

東京は雨が降っています

昔からなんとなく気になっていて
最近はっきりしたこと

明日がどうなるかなんて
今日の僕にはまったくわからない
ということがわかっただけ

そんなの知ってるよって笑われるだろうけど

だけど
僕は明日のために今日を生きるのだ

明日という未来へと繋がる
新しい希望の小さな光
僕に撮れるだろうか
いや僕は撮らなくちゃ
エゴを捨ててまっすぐに真摯に真面目に

いやそんなこと考えなくてもいいかな
言葉や思考はムズカシクヤヤコシイ

いつもどおりでいいのかもね

笑えるだろうか？
わからないけど

今週
東北の被災地に
行くので
そのまえに
靖国神社

参拝して
英霊に祈る
もう揺れないでください
願う
東北の地で
津波にのみこまれ亡くなった方々の
御冥福を祈る

桜の花が散っていく

花びら、一枚一枚に
英霊の魂があるという

どうかもう
もう揺れないでください

もう酔っ払って
すべてを先送りにして
裏路地を歩いていく

アグネスホテルの向かいの公園に
桜が咲いていた

ALL LIFE IS A DREAM?

緑色の桜が理性を失わせる

わからないのだ

坂を下って途中にある
いつもとは違う地下のBARに入る

そういえば昔
来たことあったけど
不思議な思い出あり

作戦会議の続きをしていると
緑色の液体の入った
エッフェル塔を発見

そうかなと思って
近づけてみると
やっぱりそうだった

アブセント

理性を素っ飛ばして
世界を救えるっていうのかい？

心が壊れそうなので
フラフラと雲のように
空を漂っているように

それにしても
いまだ
韓国への想いやまずにいるが
いまだ
韓国へ旅立てていない
A君とオレ

しかたなく
神楽坂で韓国
マッコリをヤカンで飲みながら
チェイサーで生ビールを飲み
サンチェを齧るA君
最近ハングルが読めるようになったんだぜーって
自慢してくるので
ロシア語で反撃しようとしたけど
今日の作戦会議の議題が大きすぎて
とりあえず休戦協定を結ぶ

それにしても
どうしていいか
わからない答えの出ない問題

答えなんてないんだって
皆それぞれに
答えをみつけるんだって

どこかの政府みたいに
答えを明日に先送りして
サムギョウプサルをお口にホオバル