わすれないように
わすれやすい自分のために記録しておく
さっき
地下鉄の四ツ谷駅で
時間が止まったような瞬間があった
冷たい風の吹く丸の内線のホームから
歩いて南北線に向かうところだった
僕はとても嫌な気持ちで
いつものように意味もなく焦っていた
曲者ばかりの世界で
僕はいつもうまくやれない
yesなのかnoなのか
だいたい2択で選んだほうはいつも失敗だなと思う
冬の風は冷たいし
どこにいくという宛てもない
暗い気持ちでエスカレーターに向かっていると
杖をついたご婦人が道を迷っていたようにみえて
その瞬間
ちょっとすいません と言われた
僕は駆け寄って
どうしましたか? と聞くと
エスカレーターはどちらですか? と優しい声だった
エレベーターですか?
いやエスカレーターです
左側にエスカレーターはあって
はたして乗るのに危なくないのかなと思ったけど
とりあえず教えてあげた
でもやっぱり危ないかなと思って
連れて行きますよと言うと
ご婦人は僕の腕に掴まった
エレベータに乗せてあげて
ちょっと躊躇ったけど
目が見えないのですか?と聞くと
以前は見えていたのだけど
今はまったく見えないのと言う
南北線のホームまで連れて行ってあげた
なんとなく
優しい気持ちになって
心が温まるのを感じた
いつもなら
なるべく厄介なことにならないように
他人に関わらないように歩いているのだけど
不思議な瞬間もある
市ヶ谷駅に着いて
僕は目を瞑って改札口まで歩いてみる
闇に向かって歩けるはずもない
やっぱり世界は一つではないのだと確信する
すこしだけ心が強くなって
すぐにまた心が弱くなる
ただぬくもりだけが
僕の腕を掴んでいてくれて
答えを導いてくれるのかもしれないなと
意味はわからないけど
2008.12.26 17:12
わすれやすい自分のために記録しておく
さっき
地下鉄の四ツ谷駅で
時間が止まったような瞬間があった
冷たい風の吹く丸の内線のホームから
歩いて南北線に向かうところだった
僕はとても嫌な気持ちで
いつものように意味もなく焦っていた
曲者ばかりの世界で
僕はいつもうまくやれない
yesなのかnoなのか
だいたい2択で選んだほうはいつも失敗だなと思う
冬の風は冷たいし
どこにいくという宛てもない
暗い気持ちでエスカレーターに向かっていると
杖をついたご婦人が道を迷っていたようにみえて
その瞬間
ちょっとすいません と言われた
僕は駆け寄って
どうしましたか? と聞くと
エスカレーターはどちらですか? と優しい声だった
エレベーターですか?
いやエスカレーターです
左側にエスカレーターはあって
はたして乗るのに危なくないのかなと思ったけど
とりあえず教えてあげた
でもやっぱり危ないかなと思って
連れて行きますよと言うと
ご婦人は僕の腕に掴まった
エレベータに乗せてあげて
ちょっと躊躇ったけど
目が見えないのですか?と聞くと
以前は見えていたのだけど
今はまったく見えないのと言う
南北線のホームまで連れて行ってあげた
なんとなく
優しい気持ちになって
心が温まるのを感じた
いつもなら
なるべく厄介なことにならないように
他人に関わらないように歩いているのだけど
不思議な瞬間もある
市ヶ谷駅に着いて
僕は目を瞑って改札口まで歩いてみる
闇に向かって歩けるはずもない
やっぱり世界は一つではないのだと確信する
すこしだけ心が強くなって
すぐにまた心が弱くなる
ただぬくもりだけが
僕の腕を掴んでいてくれて
答えを導いてくれるのかもしれないなと
意味はわからないけど
2008.12.26 17:12