写真日記

吉本隆明が死んだ日
僕は連日の撮影に溺れている

著書はたぶん昔
K君から借りた一冊しか読んだことがないけど
なんともどこかに答えを出してくれそうな
期待がなんとなく漠然とだけど予感がした
それでも
ただの屁理屈だったのかもしれないけど

人はいつが自分のピークなのか
負けず嫌いじゃなく素直に
ヨボヨボになってまでも
脳みそは活発的に鋭く思考思案をできるのだろうか
未来を描けるのだろうか
言葉の無力さに立ち向かえるのだろうか
格好ツケテ生き抜けるんだろうか

昔、どこかの駅で
アル中のアンドウさんという人に会ったことを
覚えていますか

ある時から
下降していく自分に耐え切れるんだろうかってことさ
もうそろそろかな

新しい意味を無理やり作り出して
切り抜けるってやり方が一番スムーズで
スタンダードだけどさ

それでも
亡くなられたという
今日のニュースで観た
晩年のヨボヨボのおじいさんは
なんとも理想的な最期だったのかなと
とても羨ましくそして
カッコイイなと素直に思った
たぶん実際会ったらタダの頑固ジジイだろうけど
ちょっと失礼過ぎだけど
あえて
敬意を表して

同じタカアキだし

そして
もし出会えたならば
最近の言葉や文章を読みたいと思う

人は何かを最後に残すのだろうか
それとも
なにもなくなるように
いつの日か不意に消えるのだろうか
火花を散らして燃え尽きるのだろうか
いや
ただいまを生きただけ

どうだろう

まあそれにしても
すべての人を満足させるなんてことは
まあありえないことなのだってさ