写真日記

空想の飛行機の続き

じゃあ
ホーチミンに生まれたら
なにするかなぁ

どこか外国を目指すだろうか
アメリカだろうか
フランスだろうか
日本だろうか

それにしても
ホーチミンで食べた
フランスパンのサンドイッチ
美味しかったなあ

ホーチミンで生まれたら
日本語を覚えて
旅行者に声をかけて
なんか騙してお金を取る人になるかな
それで貯めたお金で
日本に留学しに来るの
そして東京の空気を吸うんだろうか

ファングーラオで
日本語で声をかけてくる
バイタクのおじさん
悪い人じゃないけど
しっかり稼いでいる
たぶん今夜もホーチミンの街を
走っているはず

そうだ

久しぶりに
鏡に映る自分の眼をじっと見ていたら
危なく違う世界に吸い込まれて
自分が誰だかわからなくなってしまいそうだった
４次元の世界にいくと
いろいろ不便で困りそうなので

風が吹いてくる

東京は暑い
空気が悪いので
纏わりつく暑さなのだ
北海道は涼しかった
半袖しか持っていっていなかったので
むしろ寒かったけど
窓を開けて眠っていたら
クーラーがかかっているみたいに寒かった
東京は窓を開けても
風すら吹いていない

馬の牧場の土と草の匂い

昨日は日高で馬を撮り
今日は新宿で女の子を撮っていた

久しぶりに3000シャッターくらい撮ったので
途中でなぜかerr01が何度も出て困った
たぶんレンズの接点のエラーなのだけど

それにしても
機材が消耗されていく

帰りの飛行機の中で
馬のことを考えていた
そういえば昔
どうしても遊牧民になりたくて
モンゴルの草原で１ヶ月くらい
遊牧民と生活をしていたのだけど
あのまま
遊牧民になっていたら
いまごろ
どんな風だっただろうか

もし日高地方の牧場に生まれたとしたら
たぶんきっと
その牧場を継ぐために働くだろうか
都会に憧れて
東京行きの飛行機に乗るのだろうか

今日撮った女の子が
高校３年生だというので
大きくなったらなにになりますか
と尋ねると
どうしたらいいですかねー
と言うので
やりたいことをやりたいようにやれればいいねー
と笑った

たぶんきっと
とても大切なことは
行ったことがあるかないかだとおもう
したことがあるかないかかもしれない
だんだん広がっていったり
どんどん深まっていったり

馬に近づく時
後ろのほうにいくと
蹴られるから気をつけなきゃいけないという
気性の荒い馬は
顔のほうから近づいても
とても危ないらしい
ガブッと噛まれてしまうらしい
ほんとは
一回くらいガブッと噛まれてみたいのだけど

東京にはなにがあるのだろうか