写真日記

電信柱の恋
電信柱と電信柱の間にある距離が
とても切なくなるのだ
近づかない距離感の問題

昔、どこかで読んだ文章
確か寺山修司だったかな

昔、寺山修司の詩集をカバンに入れて
着物を着て歩いていた女の子がいた
目玉焼きが好きだと言っていた

集団が苦手なのは
それぞれの距離間がうまくできないからだ
特にスーツの人たちは
皆それぞれに会社で自分の名前を演じているから
笑っていても笑っていないし
事案の裏の裏の裏まで企てようとする
貶められる前に貶めようとするし
沈む船を見定めて沈まない船に乗ろうとする
酒は呑んでも呑まれるな
花より団子
サルも木から落ちる

どうでもいいけど

あえてそこに意味の分からない行動をすると
逆になにか面白い化学反応でも起こったらいいけど
まあそれも深読みの買い被りで
また日が暮れていく

ナトリウム灯の下で
後姿の写真を撮りたいなと想いました