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0815

2007年08月15日 | 特別な場所
終戦の日
いつもその日は晴れていて
とても暑い

僕は自分の血管の中を流れていく
血流の鼓動を耳を澄まして聴く

己とは何か?
などと人前で言ったら恥ずかしいような
問いを
いつも考えてしまう
特に夏になるとよく思う
それも特に終戦の日などに
とても暑い夏だ
今の俺はいったい何だ
己がないような感じもする
比較はあまり意味がない気もするけど

最近、昔した旅のことを少しだけ思い出して
昔した戦争のことと重ねている
今、世代の幸せのスタンダードは
家庭を持って家を持って子供を持って変わらない仕事を持って
とにかく持って
みたい
まったく正当でまったく素敵
羨ましくて
いったいどうしたらいいのだろうか

TVの特別プログラムの中で
生き残った兵隊さんが遠くを見ている
南国育ちの若手の歌手が歌を歌っている

僕はそれを見ている

プールでひたすらに泳いでも
サッカーボールをひたすらに蹴っても
バイクで土手をぶっ飛ばして走っても
苦手なお酒を死ぬほど呷っても

なにも持ってないのよねーって
言われているような気がして
それでやっぱり
いったい俺はなんなのかなーって
また考えてみる

持っているということ
存在ということ
持っていないということ
存在ということ

いったいいつも
なにを怖れているのだろうか

いまどの辺にいるの?



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火曜日

2007年08月15日 | 特別な場所
いい空の一日
ただそれだけでいい
ような気がする
ただ黙って木陰に座って
空を眺めているだけでいい
ような気がする
どこに行くかとか
なにをするかとか
そんなことは
どうでもよくなってしまう

雲に

永遠に自分の道は
ここから始まって
向こうの空の彼方を目指している
ような気がした

昔の友達は今でも
無条件に素敵だと思う
どんなに違う道を進んでいても
生きている場所が違うので
ほとんど誰もが喧嘩ばかりだけど
それでもやっぱり不思議と存在を想う

とさっき風呂に入りながら思った

なんとなくやるせないので
夕方
市民プールで独りでいつものように
1000m泳いで
シャワーを浴びて
コンビニで缶ビールを買って
昔からお気に入りの木の橋の上に
バイクを停めて飲んだ
日が暮れていって
川の魚がポンッと跳ねて
僕はヘルメットを橋の袂に置き捨てて
土手の道をバイクでぶっ飛ばし走った
鳥が驚いていた

この声が届くのだろうか

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