写真日記

ひさしぶりに
実家にいるので
部屋の中に散らかっている写真の束を
ぱらぱらと捲っていると
自分を振り返ることになる
あまり
そんなことが好きではないので
最近は古い写真をみないようにしている

昨日すこし写真の話をしたので
ちょっとだけ思い出して
やめる

ここ何年か撮っているのは
仕事の写真ばかりなので
それはそれでいいことなのだけど
実はあんまりおもしろいことでもない
話をすれば面白そうに聞こえるネタなので
自分を演じるためにパラパラと喋る
たとえばグラビアだとか格闘技だとか
でもね
ほんとに僕がやってることは
その言葉の響きとは違うところの写真
もっと汗臭くて
もっと苦しくて
歯を食いしばってシャッターを押している

ブログに載せている写真は
まったく仕事ではないので
まったく僕の個人的な好きな写真
でもこれは自己満足だけではない写真
仕事ではないけど
自分では真剣なのだ
むしろ仕事よりも真剣なのだ
真剣？いや大切と言ったほうがいいか

まあ解説なんてどうでもいいね

なんかいいならいいじゃんっていう感じのこと

東京の空は
とても小さくて
かわいそうだったので
魚眼レンズで
空に穴を開けたら
涙の雨が
降りだしました
それにしても
小さい空だな

つまらないしゃしんだな
これ
土日には見たくないな

ノートに名前を書いていく
まるで
どこにでもいける空とは
違う世界に
表紙は赤かった

なにをしても
つづきがあるので
なにもできないように
錯覚していたけど

そう、
5500円の鰻重を食べたのだ
自分のお金で
一生のネタにしようと思う
うまかった
東京タワーの近くの
五代目のだ岩
笑いながら
天然の鰻で鰻重を食べたのだ
気がつけば身体から力がみなぎってきて
僕のシュート力は３倍くらいになっていた
これを違うことに
たとえば女の人を幸せにするとか
楽してお金儲けをするとか
そういうことに
このエネルギーを使えばいいのだけど
僕はひたすらに球を蹴っ飛ばす
シュートした球が
校庭の向こうのフェンスを越えて
田んぼに落ちる

ひさしぶりに
春だから
昔話をしてお酒を飲んだ

球を蹴れってさ