写真日記

シンガポールからの帰りの飛行機
空は晴れていて
僕は長い飛行距離に
あまり体調はよくないけど
なんとかやっています
不安なことがいくつかあって
その為になんだか日本に帰りたくないような
気もするし、そうでない気もします
それは未来であったりもするけど
あまりよくわからないような
窓のブラインドを開けて空をみる
澄んだ蒼い空にすいこまれたい
ハネの上をトントン歩いて
その先からポンッと飛び出したい
オレンジジュースを渡す手は
真っ赤なマニュキア
さっき食べた銀紙に包まれたパン
食べかけを袋に戻したとき
果たして僕はいったい何を食べていたのかなと思う
銀紙に戻されたパンはゴミ
僕の胃の中に溶けた物は？パン？ゴミ？
なんだか人生のようでまた吐き気がするけど
生ぬるいオレンジジュースを飲みほそう
おぼれてしまいたいくらいで
シンガポール
僕はなんだかとても好きな場所だった
東京に戻りたくないくらいに
でもだからこそ僕はここにいて
明日はどこかにいる
さあ眠ろう
from 050315

ドラゴンテレフォン
深夜2時

シンガポールタクシー
チャイニーズが運転手
ジャパニーズが乗客
ぐるぐるぐるぐる回転道路
まっすぐまっすぐ一方通行

黒と白の家
どうしてもいいような
高いギターをポロンと鳴らして
仏像
飲茶
機関車トーマス
どこまでも走っていこう

まるは

ビーサン40$
花踊る

ヨークホテルの窓から
シンガポールの向こう側の空を
マラッカ海峡を通る船を想いながら
雲のように流れました

壁に

アイス売りの永遠のテーマは
いかに晴れた空に
虹色のアイスを架けるかということ
マーライオンのそばの大きな橋の袂に
おじさんが笑顔で立っていました

太陽が夕日に変わる前に