写真日記

「また空ばかり眺めて」

港の
コンクリートに
仰向け
鳥が
空を
飛び回っている
猫が笑い
犬が歩く

飛行機が
空を
横切って
カモメたちは
ビックリしない

飛魚の羽根
カンパチのカブト煮

港に船が戻ってくる
大漁ですか？

小さな波がきて
大きな波がくるように思わせて
小さな波がまたきて
大きな波がやっとくる
宝石のよう石が海岸に転がっている
山には雲がかかりはじめる

明日雲が流れたら
目を瞑って空を歩こう

うつ伏せで地面の熱を感じる
耳に入った水が
詰まったまま出てこない
そのまま世界を戻っていく
雨が降ってきそうだ

飛行機が
空を
横切って
カモメたちは
ビックリしない

太陽の光が
水面に
反射して
コップの
サイダーの泡が
溢れる

ネコジャラシが風に吹かれていた

アイスコーヒー

空に咲く花空に流れる雲
僕はそれを眺める

帰りに寄ったいつものスーパーマーケット
女の子が野菜の前で踊っていた
僕はそれを眺める

目が合ったので
軽くステップを刻んでみせると
女の子は照れて笑った

僕の上を
鳥が飛んだ
僕は海にいて
向こうの島を眺めていた
空を仰ぎ見ると
もう鳥はいなくて
空に浮かぶ雲だけが
僕を眺めていたんだ

空よ
台風のあとの空はなんて素敵なんだろう
ああ空よ

アシタノ雲
空に浮かぶ
無数にあるない雲の中から
どれかひとつにのっかって
向こうに向かう旅
いつ消えてしまうかわからないねと
お日様が笑っているけど

ぶっちぎる空

まったくもって
仕事に休みがないので
そういえば３ヶ月くらい休みなし
土日は撮影ばかり
まあ嘆いてもしかたないので
気合を入れなおして撮影してるけど

ぶっちぎるしかない

撮ったものに
意味なんてあるのかしらんけど
あれだけがんばって撮ったのに
これだけなのねっていうのが写真

ぶっちぎるしかない

窓から見えた空
急いで屋上に駆け上がり
雲が流れる前にシャッターを押す
誰にでも撮れるようで
僕が撮った空

ぶっちぎれるだろうか
空、明日も空、

沖縄の空というままに
これでいいのですね

空に雲がある
鉄塔から電線が延びていく
伝えよう伝えようと
空ばかり眺めるから
どこに行こうとも
空は続いていて
雲は流れている

飛行よ飛行よ

そら
およぎうまい
かぜ
そよそよ