「業際」を超え・「域際」を超え・「世代の際」を超えて!

理論を貫いて実践に生き! 実践を通して理論を究め! 前へ前へと進もう!

インターンシップと企業

2006年11月29日 | 今様隠居道
アパレル業界にとって優秀な人材の確保が重要と認識されだしました。
特に販売職の安定的な確保が緊急課題となってきています。
アパレル業界だけでなく全産業的な課題といえます。
先週のファッションビジネス学会の勉強会でも、このことが話題になりました。
専門学校や大学なども少子化に伴う入学生の確保や産業界にとっても優秀な人材確保のためにはインターンシップの充実が必要となっています。
何事にもトレンドに敏感に反応するワールドが、産業界のこのトレンドにいち早く反応してパート社員の正社員化を打ち出し話題となっています。
また専門学校との販売員教育の共同取り組みなども合わせて発表しています。
詳しい雇用の条件や教育の内容についてはマスコミ情報だけなので解りませんが、素早い反応に一応賛辞を送りたいと思います。 最近若い女性から相談を受ける事がありました。
4年生の大学を卒業し一流企業に勤めている女性です。学生時代のアルバイトしていたアパレルの販売職に興味を持ち就職が内定していたそうですが、両親の反対で断念し、現在の一流企業で働いているそうです。
半年が経過して、ファッションへの憧れと想いが断ちがたく、転職の相談でした。
両親がアパレルの販売職に反対した理由は、販売職という職種に良いイメージを持っていないいためのようです。 その両親の誤解だけでない現実があるように思えます。
販売職を「派遣社員・委託社員・マネキン」などとして処遇したり、「ファッションアドバイザー」と持ち上げたり、DC時代の「ハウスマヌカン=嘆きのハウスマヌカン」、資生堂の反省にも有るように、「ノルマと報奨制度」や最近問題化した「過重販売」など世間の誤解を招くような対応があったことは否定できません。

相談を受けた女性は、考え方もシッカリしており、キャリアアップに対する彼女なりの計画もあり好感を持ちました。私も二人の娘を持つ父親としての感情も理解する事ができ、「自分の想いを充分説明して、ご両親に理解を得るように頑張りなさい」と通り一遍の返事に終わりました。
ワールドさんの新制度がアパレル業界の販売職に対する世間一般の認知のアップにつながる事を期待します。