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TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

FRONT SEAT / 渡辺貞夫

2009-04-04 23:30:51 | TOTO&FUSION
最近買ったJEFF PORCARO絡みの1枚。
渡辺貞夫御大の1989年の作品です。
実のところ小生にとって渡辺貞夫は未だそれこそ当時大流行した「CALIFORNIA SHOWER」や「ORANGE EXPRESS」のようなポップなフュージョン的な印象しかないんですけどね。実際それくらいしかまともに聴いてないし。
そこでこの「FRONT SEAT」、ポップなんだけどかなりミディアムでスムースジャズしてます。KENNY Gかと思いましたわ正直。LEE RITENOURとかもそうですけど、年齢を重ねるとともに段々とポップでファンキー路線から静かでスムース系に移行していくんですよね。このアルバムもそんな過渡期にあるのかな。かなり聴き易い、アクが抜けた都会的な仕上がりとでも言いましょうか。逆にJEFF PORCAROが参加してるんだからもっとカッコ良く弾けてるのかな~という期待には応えていないというのも仕方ないところ。

このアルバムは当時のLA名うてのミュージシャンが全面的にバックアップしていてドラマーだけでもJEFFの他、CARLOS VEGA、JOHN ROBINSON、ALEX ACUNA。
JEFFは10曲のうち4曲でプレイしてます。ただどれもクローズドリムショットがメインになるような、このアルバムにおいても更に静か系の曲ばかり。唯一ラストナンバーの「TAKIN’ TIME」でちょっとJEFFらしい大胆さの片鱗がちょこっと覗えるくらいですかね。もちろん静か系だから、ということだけではないんだけど、どうもJEFFの個性が光る!というようなドラミングを聴くことができないのが小生的には若干消化不良。むしろJOHN ROBINSONが叩いている6曲目「ON THE WAY」なんてJEFFが叩いた方がもっとワイルドで個性溢れる魅力的な雰囲気になったんじゃないかな~。でもそういうバックが突出してしまうようなところを抑え気味にしているところがこのアルバムの聴き易さであり、指向するところなのかもね。
そんなところがJEFFマニアとしてはちょいと物足りないのかな。

FRONT SEAT / 渡辺貞夫
SADAO WATANABE(sax)GEORGE DUKE/ROBBIE BUCHANAN/RUSSELL FERRANTE(keys)PAUL JACKSONJR./OSCAR CASTRO-NEVES(g)ABRAHAM LABORIEL/NEIL STUBENHAUS/JIMMY HASLIP(b)JEFF PORCARO/CARLOS VEGA/JOHN ROBINSON(ds)ALEX ACUNA(ds,perc)EFRAIN TORO(perc)PATTI AUSTIN/SYREETA WRIGHT/ALEX BROWN/CARL CARWELL
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MORNIN' / AL JARREAU

2009-04-03 22:26:11 | AORとか
再びJEFF PORCAROネタになりますが、随分と前にカミさんが買ったCD、DAVID FOSTERのベスト盤「A TOUCH OF DAVID FOSTER」に収録されていたこの曲、AL JARREAUの「MORNIN'」。このアルバムで初めて聴いたんですけどね、JEFFのシャッフルがすっごくいいんです。なんでこんなにかる~くシャッフルが出来るのかな~。まさにタイトルそのものの「MONIN'」らしい爽やかなドラミング。バスドラ、スネア、タム回しにはいろいろとメリハリをつけて多彩な表情を見せてくれるんだけど、ハイハットのシャッフルは最初から最後まで爽やかさをキープしたまま。こういう凄みはないけど味のあるドラミングってJEFFの唯一無二の持ち味なんだと思う。他のプロドラマーでもなかなか真似できるものじゃないだろうな。
「MAKIN'ROCK」みたいな叩きまくりノリまくりのJEFFもかっこいいんだけど、この曲はJEFFの「素敵」な名演です。

MORNIN'/AL JARREAU (FROM THE ALBUM "JARREAU" 1983)
AL JARREAU(vo)DAVID FOSTER(keys)JAY GRAYDON(g)ABRAHAM LABORIEL(b)JEFF PORCARO(ds)
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印象

2009-04-01 23:21:27 | Weblog
今日も何故かテレビの話。
たまたまテレ朝の報道ステーションを見ていた。
そしたら天気予報のキャスターがなんと、今日入社したばかりの新入社員なんだとか。
思わず小生「エェィ~」と口からこぼれてしまった次第です。
もちろん新入社員とはいえ、今日入っていきなり今日からやれと言われたわけじゃないんだろうし、それなりの下地があって周到な準備をしてきたからこそこうなったんであろうことは言わずもがな。むしろ見てる方が緊張している中で、本人は当然のように無難にこなしていたわけです。
古舘氏は「画期的なこと」と言っていたけど…だけど本当にそうなんだろうか。
確かにスピードが至上の今の世の中、人を育てるのはいきなり現場に出させるのが一番、ということなんだろうけど、本当にそれでいいのだろうか。
小生の受け取り方としては、感心するというより、正直もの凄い無責任さを感じた。
会社として新人をそれなりに育てて、やれるとこまでやってお客さんの前に出す、というプロセスがあるのとないのとでは、もしなんかあった場合を考えた場合、今日入ったばっかりの新人だから大目に見てよ、という責任回避がそこにあるように見えてしまう。
お笑いの番組に局の新入社員を出していじくるのとは違って、天気予報とはいえ報道という責任ある立場をいきなり「新入社員」という言い訳のできるレッテルをくっつけながら出してしまうということは画期的というより、逆説的にむしろ「安易さ」の方が印象として強く残ってしまう。
もちろん本人には何の罪もない、これをステップに頑張って欲しいと思う。

こんなヒネた捉え方をするのは小生だけかもしれないんですけどね、どうも何に対しても無責任になりつつある世の中を象徴しているように感じたもので。むしろ「新入社員」であったとしても、そこは伏せておいたほうが印象は良かったような気がするのは小生だけだろうか。
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