TRIX「STYLE」のおさらい 1

今更ですけど、TRIXのニューアルバム「STYLE」についてライブレポっぽいのを交えながら。
1.敦煌
まさに熊谷ワールドのこの曲、熊ちゃんのソロアルバム「O.S.T.」そのものの世界をTRIXに持ってきちゃったようなナンバーです。イントロは毛根っぽいけど、東洋的なメロディにテクノっぽい跳ねるようなシンセのバッキングは…つまりYMOです。小生の印象は「東風」(タイトルも似てるし?)と感じてたんですが、息子は「ライディーン」にそっくりだという。確かに曲の構成は「ライディーン」だね。結論としては「東風」と「ライディーン」のミックスということで。ドラムソロパートの前のシンセソロのバッキングのリフで平井クンとストさんが合わせて首をクイクイと曲げるのがなんともかわいかった。
2.COMPLEX
いわゆるコンプレックスという意味ではなくて、「複雑」という意味でのタイトルなんだそうで。しかし熊ちゃんよくもまあこんな文字通り「複雑」な曲をライブでシーケンサーに合わせて叩けるものだと感心します。最初聴いたときは正直「???」な曲だったんですけど、やっぱりスルメなTRIXアルバム、何度も聴いているうちにクセになってしまうんです。キャッチーさにこだわりながらも洋モノフュージョンっぽさも追求する、今までとちょっとちがってアダルトな雰囲気なんですよね。今後のTRIXの方向性を占う1曲なのかも。
3.クワガッタン
変体系などと言う事なかれ、めちゃくちゃカッコエエ曲です。ボコーダー歌詞はおちゃらけてても曲自体にはおちゃらけは一切なし。でもカッコイイんだけどどこか切ないメロディがまた胸にキュンときてしまいます。ドラミングのカッコよさも天下一品。「カンチッ」っぽいAメロからBメロに入るところのキメのドラミングにめちゃめちゃハマっております。「ドチッチッチッドドドッタカッ」、最高です。
ちなみにライブではアンコール1曲目でTRIX名物ヅラタイム。いや～パチンカーヅラを改造して機械仕掛けになってるのかと思ってましたけど、今回は被っている人の首の動きに連動するというかなりアナログチックなヅラというか被りモノでした。ストさんこのヅラ使って平井クンを後ろから攻撃しまくり。ただ乱入コーナー仕様だったので、返す返すも生ドラムでなかったのが残念。あのキメのドラミングをじっくりと観察したかったな～。
4.PHOENIX
ストさんの曲。音階で言うところの「ミソラー」から始まるこの曲のタイトルは「不死鳥」、という解説あり。リフがカ○○○アのあの曲にそっくりなのは空高く舞い上がる鳥であるが故、見上げてみなけりゃ見つからないということなんですかね。重厚なストリングスサウンドといい、ギターのサビといい、妙に切ないんですよね。はちきれそうな楽しさと切なさが同居したこういう曲がTRIXならではというところかな。
ところでIBIKIについては何も解説してくれなかったので、未だナゾのままです。
5.CECILIA
必ず1曲は入るバラードナンバー。正直、ライブで聴いたとき、一瞬どの曲だかわかんなかった。やっぱり小生的にはTRIXのバラードといえば「小樽」かな。そういう意味ではバラードってどの曲も「小樽」路線です。

続きは次回に。