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TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

本当に悪いのは誰なのか?

2015-06-02 23:32:16 | Weblog
今日もまた個人情報流出のニュースで大騒ぎになっています。
当然非難の的は、流出させた年金機構。そりゃ確かに安易に妙なメールを開いてウィルス感染してしまった、として情報流出させてしまった、という責任はありますよ。ネットが全ての今時、最も気をつけなければならないのがこういう行為。管理がずさんだとか言われれば否定しようもありません。

でも、ここでまてよ、と思うのです。
別に年金機構の肩を持つわけではないけれど、流出っていうこと自体が本当に悪いことなのだろうか?
自らのミスや故意で流出させた、というのはそりゃ褒められた話ではないと思いますが、例えば今回のケースでは、ウィルスメールによるいわばサイバー攻撃。そこには加害者がいるのです。いわば流出元にされてしまった側は被害者に他ならない。だけど、世間一般で責められるのは、その被害者側。
更には、その流出した個人情報が悪用されるからこそ問題になるわけで、悪用する輩がいなければそんな情報が流出したってなんの問題もない。だけど、悪用するのがいるから問題になるのです。どこぞの通信教育の流出だって、その情報を悪用すれば金にしてくれるから起こったわけで。でもその情報を流出したことで責められる根拠は、そもそも悪用されるのが前提。てか悪用されようとされまいと、流出させてしまったということそのものだけで責められるんです。しかもこれまたよくよく考えれば運悪く悪用されてしまった側ってのはやはり被害者ですよね。でも責められる。じゃ悪用する悪い奴らは放っておいていいんですか、責めなくていいんですか?ってね、思うのです。
で、その流出した個人情報を使って、ということでもなく単に便乗して詐欺電話をかける輩も登場。流出したんだから、そんな連中が出てくるのも当然でしょ、だから流出させたのが悪い、みたいな報道。

こと個人情報流出事件においては、言わば犯罪の被害者は、被害者側にもその責任の一端があるのが当然、というより被害者の方が基本的に悪い的な扱われ方がスタンダード。じゃ、普通の犯罪、それこそ性犯罪とかでそんなことニュースで言ったら、どうなることやら。

今の世の中何を寝ぼけたこと言ってるんだ、と思われるでしょうけど、そこはやはり基本に立ち返って、本当に悪い奴をどうにかするのが先だとは誰も思わないんですかね・・・。とにかくこの個人情報ファッショの世の中、本末転倒な話でありながら、流出させてしまった、ということが全て悪いみたいな刷り込みが世の中的に出来上がっているんだよな。これからマイナンバー制度とかが始まったら、それこそ民間企業全てにその責任がなすりつけられ、悪い奴らは高みの見物で好き放題、これでいいんですかね。そんなの理想論でありきれいごとだと言われるかもしれない。だけどやっぱり悪いことする奴が悪い、という子供でもわかる議論が追いやられている現状がなんとも不健全に思うのは小生だけなのかな?

今日の通勤音楽
STROKIN' / RICHARD TEE
CORNERSTONES 2 / 佐藤竹善
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