前回の続き?になるんでしょうか。SIMMONSドラム全盛と並行して80年代にじわじわと普及してきたのがドラムマシーン。
ただ、当時の使い方としては例えばディスコなんかでよくかかっている曲にありがちな、いかにもエレクトリックな打ち込みドラムパターンであったり、LINNDRUM内蔵音源を使ったリムショットやタンバリン、ハンドクラップなどのパーカッションサウンドを組み合わせた、ドラムマシーンでなければ演奏不可能で、複雑だけど単調なリズムパターンを作るのに利用されていたという印象が強い。いわばドラム(リズム)マシーン自身が自己主張をするような使われ方だったように思います。
そんなある日耳にした曲、ユーミンこと松任谷由実の「リフレインが叫んでる」。
小生そもそもユーミンは守備範囲外にありますが、この曲にだけはハマってしまったのです。
時は80年代も末期、小生も就職が決まり大学卒業を目前にした、若干ナイーヴというかセンチメンタルな気分に支配されていた時期だったからかもしれません。胸が締め付けられるような思いでこの曲を聴いたものでした。
ま、それはそれとしましてこの曲のドラムは一体誰なんだろうな~とクレジットを眺めてみると、SYNCLAVIER D.A.S.なる名前が…。誰やこれ、聞いたことない人やな~、他のミュージシャンは有名な人ばっかりなのに、ドラマーだけ無名な新人使ってるんかいな…?などとその時点では思ってたわけです。
…で、後からわかったことなんですが、これ、いわゆるドラムマシーンだったんですね。サンプラーとシーケンサーを組み合わせたもののようですが、ハイハットワークのニュアンスがとてもドンカマには思えない、絶妙な演奏だったのですっかりダマされました。確かにタムやバスドラの音はかなり機械的ではありますが、そんな雰囲気の音作りが流行っていた時期でもありましたからね。
それを知った時点で、こりゃドラマーがいらなくなるなと思いましたよ、当然のことながら。
今まではいかにもそれとわかるドラムマシーンの使い方をしていたのが、クレジットの表記にもあるようにドラムマシーンが一人のミュージシャンとして扱われているんです。で、演奏自体も人間と見分けというか聴き分けができないほどの絶妙なテクニックを持っているんですから。この事実は衝撃でしたね。もちろんプロのドラマーさんにとっては死活問題だったんでしょうし…。
そして続く90年代は打ち込みによるアルバム制作が全盛になったのも事実です。
実際アルバムクレジットを見てもドラマーの表記がないとか、あっても数曲だけとかという作品が多かったように思います。
そんな意味もあって90年代(特に前半あたりでしょうか)って、ドラマーにとっては暗黒時代、ドラム好きにとっては面白くないミュージックシーンになってしまったのかな。
さすがに20世紀末には、ようやく打ち込みメインの音楽制作環境から脱却し、ドラムマシーンもやみくもに使うのでなく、それなりの目的に応じた使い方になってきたように思います。
最近では生ドラムはもちろん、RHODESやHAMMONDオルガンなんかも再び見直されているようですし、90年代がデジタル演奏全盛時代なら、2000年代はアナログ回帰時代といえるのかも。
ただ、当時の使い方としては例えばディスコなんかでよくかかっている曲にありがちな、いかにもエレクトリックな打ち込みドラムパターンであったり、LINNDRUM内蔵音源を使ったリムショットやタンバリン、ハンドクラップなどのパーカッションサウンドを組み合わせた、ドラムマシーンでなければ演奏不可能で、複雑だけど単調なリズムパターンを作るのに利用されていたという印象が強い。いわばドラム(リズム)マシーン自身が自己主張をするような使われ方だったように思います。
そんなある日耳にした曲、ユーミンこと松任谷由実の「リフレインが叫んでる」。
小生そもそもユーミンは守備範囲外にありますが、この曲にだけはハマってしまったのです。
時は80年代も末期、小生も就職が決まり大学卒業を目前にした、若干ナイーヴというかセンチメンタルな気分に支配されていた時期だったからかもしれません。胸が締め付けられるような思いでこの曲を聴いたものでした。
ま、それはそれとしましてこの曲のドラムは一体誰なんだろうな~とクレジットを眺めてみると、SYNCLAVIER D.A.S.なる名前が…。誰やこれ、聞いたことない人やな~、他のミュージシャンは有名な人ばっかりなのに、ドラマーだけ無名な新人使ってるんかいな…?などとその時点では思ってたわけです。
…で、後からわかったことなんですが、これ、いわゆるドラムマシーンだったんですね。サンプラーとシーケンサーを組み合わせたもののようですが、ハイハットワークのニュアンスがとてもドンカマには思えない、絶妙な演奏だったのですっかりダマされました。確かにタムやバスドラの音はかなり機械的ではありますが、そんな雰囲気の音作りが流行っていた時期でもありましたからね。
それを知った時点で、こりゃドラマーがいらなくなるなと思いましたよ、当然のことながら。
今まではいかにもそれとわかるドラムマシーンの使い方をしていたのが、クレジットの表記にもあるようにドラムマシーンが一人のミュージシャンとして扱われているんです。で、演奏自体も人間と見分けというか聴き分けができないほどの絶妙なテクニックを持っているんですから。この事実は衝撃でしたね。もちろんプロのドラマーさんにとっては死活問題だったんでしょうし…。
そして続く90年代は打ち込みによるアルバム制作が全盛になったのも事実です。
実際アルバムクレジットを見てもドラマーの表記がないとか、あっても数曲だけとかという作品が多かったように思います。
そんな意味もあって90年代(特に前半あたりでしょうか)って、ドラマーにとっては暗黒時代、ドラム好きにとっては面白くないミュージックシーンになってしまったのかな。
さすがに20世紀末には、ようやく打ち込みメインの音楽制作環境から脱却し、ドラムマシーンもやみくもに使うのでなく、それなりの目的に応じた使い方になってきたように思います。
最近では生ドラムはもちろん、RHODESやHAMMONDオルガンなんかも再び見直されているようですし、90年代がデジタル演奏全盛時代なら、2000年代はアナログ回帰時代といえるのかも。