北緯43度

村上きわみの短歌置き場です

「未来」6月号(2016)

2016-07-11 | 未来

もの病みのつづまりにいて天井の白きゆがみにはつか親しむ

すみずみを緩めてねむる三月の屋根はまだらに雪を残して

おちこちの軒のしたたり聞きながら頷きながら蕎麦湯をすする

はげしさに触れてのみこむ 濁りたいだけ濁らせて終える一日を

つま先に残んの冬をのせたまま川の余白を読みにいこうか

  


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