草の穂のひとつひとつをひからせてそんなに待っていたのか、のはら
ほどけてはまたからみあい駆けていくたんぽぽ組はみんな素足で
遠景をよぎる白帆は喩のようににじむ どなたに会いにゆこうか
いくたびも地を離り空を突いているお前は雲雀のままでいなさい
戦から次のいくさへ春服の少女がこぼす焼き菓子の粉
望まれて水になるまでここにいる睡蓮の葉をむねにひろげて
刃の先で背骨をさぐる あばいてもあばいても美し春の魚は
草の穂のひとつひとつをひからせてそんなに待っていたのか、のはら
ほどけてはまたからみあい駆けていくたんぽぽ組はみんな素足で
遠景をよぎる白帆は喩のようににじむ どなたに会いにゆこうか
いくたびも地を離り空を突いているお前は雲雀のままでいなさい
戦から次のいくさへ春服の少女がこぼす焼き菓子の粉
望まれて水になるまでここにいる睡蓮の葉をむねにひろげて
刃の先で背骨をさぐる あばいてもあばいても美し春の魚は