浮世絵を見る機会がありました。
広重の東海道五十三次と、北斎の、冨嶽三十六景。を「全部」、見る機会がありました。
全部見たのは、初めてでした。あんな小さな画面に人がたくさん入っていて、一枚、一枚、お話を感じました。今まで、「全部」を、見たことはありませんでした。そして、本では気がつかない事ばかりでした。描いている線がとても細くて(5ミリ位?)、どんな筆を使って、絵描いたのだろうとか考えながら、時間をかけて観ました。その線を掘る、彫り師も大変だったろうと思います。(両者、さすが、プロ(^ー^)。)
↓ 北斎です。
船にたくさんの人が乗っています。職業や、表情がおもしろいです。
この版画は、世界で有名です。ここにも、3艘の船に乗っている、たくさんの人達が波をさけようとしています。
雨が降った後、川留(かわどめ)された後、の、渡船場です。これなんか、絵の中に、かなりの人数です。
橋の上に、たくさんの人が見えます。どんな仕事の人か、想像しました。
ここから、広重です。
急な山の谷間に、大名行列が見えます。
強い風の中で、7人の動きがとても微妙です。
駕籠かきの人たちの声まで、聞こえそうです。
下の絵の、真ん中の人が背中に背負っている天狗は、どこかのお寺(忘れました)に、奉納するのだそうです。
美術の本で、浮世絵は見ていましたが、本物を見るのは、違います。
浮世絵に興味を持ったのは、昔、昔、ボストン市にある、ボストン美術館(Museum of Fine Arts, Boston)に、行った時でした。(洒落(しゃらく)の首絵がたくさんかかっていたと思います。(ボストン美術館が、日本美術で有名な所だと、後日、知りました。思えば、洒落の浮世絵は少ないのに、たくさん並んでいたのを、もっと真剣に見ると良かったのです。)
ーーーボストン美術館の日本美術コレクションは、明治維新による極端な西洋化が進められる中で、日本で美術品を保有していた伝統勢力である大名家が廃藩置県などの制度変化によって経済的な基盤を失って、手元にある美術品を少しでも現金に変えたいと考えた時期に、外国に流れて行きました。その頃、著名な三人の米国人、モース、フェロノサ、ビゲローによって買われたり、収拾されたものを、整理・体系化したのが、ボストン美術館で東洋美術部長を務めた、岡倉天心でした。西洋において東洋の理解を進めようという大きな志を持っていた彼らの考えがボストン美術館に生きています。ーーー
私は、アメリカや、日本の、美術館に行く度に、喜多川歌麿の美人画の浮世絵を見ていた時とか、髪の毛の線や、着物のガラなど、本ではわからなかった細かい部分にも目が行きました。白い部分を、木で彫った模様が浮き出ていたり、、、素人の私でも伝わって、すごい。と、思いました。
(浮世絵ばかりでなく、NYのメトロポリタン美術館にも日本の一級品と呼ばれるものがたくさんあります、、、。でも、東京の国立美術館に行った時、あまり大きくない建物でしたが、さすが、日本!。と思われる一級品がたくさんあって、安心しました(^ー^)。ふっふっふ。
nanaさんと同じ浮世絵を見て感動したんですね 不思議だけど繋がってるんですね、ボストン美術館のコレクションが素晴らしいらしいですね アメリカの人にたくさん見ていただいて 日本のこと興味持ってくれたら嬉しいですね。
生意気じゃ、ありませんよ(^ー^)。惚れることができるなんて、素敵です(^ー^)。
浮世絵は、当時は蕎麦一杯と同じ価値だったそうです。あるのが当たり前で、みなさん、楽しんだ後、捨ててしまったのも多いのでしょうね。
私は、ゴッホも好きですが、ゴッホの絵を色々観ていて、彼の短い生涯で、浮世絵に影響を受けた時期があるそうです。私の考えですが、彼は、そこを抜けて(卒業?して)、あの、彼のぐりぐり?のスタイルの絵をあみだした?のは、すごいなと思いました。(オランダのゴッホ美術館では、ゴッホの持っていた浮世絵が、512点が保存されているそうで、ゴッホはまだ他にも持っていたそうです。)
私はモネも大好きですが、モネの、睡蓮のある彼の家の壁には、浮世絵がたくさんはってあったそうです。(231点も、持っていたそうです。)(そんなに無造作に張ってあるなんて、光とかで、浮世絵はだいじょうぶか?とか、心配していました。モネは、飾りまくって、浮世絵と一緒に生活していたんだと思います。)私が見た彼の家の写真には、壁や階段や、いろんなところに飾ってありましたが、最近?は、美術館に移されたそうです。
みんな、惚れていたんですよね(^ー^)。
子供の頃はふりかけのおまけに「東海道五十三次」と「富岳三十六景」が
カードになって入っていて、珍しいので集めていました。
こんなに明るくなかったので、nanaさんの画面を見て「わー」と思いました。
実際美術館で見たら、nanaさんが書かれているように、また違った感慨があるのでしょうね。
永谷園。すごいです。
みんなゴッホが描いた絵なんだと、興奮して 特に「糸杉と星の見える道」はドキドキしました、確かにnanaさんの考えられたようにグリグリに進化したんでしょうね。
それと仏像なんですが快慶作国宝
「渡海文珠群像」はとても美しくて好きなんですよ。
私も、いつか、奈良を旅してみたいです。そうしたら、「渡海文珠群像」の所にも行きましょう。ゆっくりとした気持ちで、仏様を観てみたいものです。(観るんじゃなく、拝むものなんですよね。仏様ごめんなさい。)
せかせかした毎日です。ゆっくりと仏像の前に座るのは、私には、夢のようです。でも、そう言う気持ちになるよう、心がけようと思います。(雑念が多いんでしょうか。モルモットを飼っていた時の方が、良かったみたい、、です。)