ドリーム キャッチャー Dream Catcher

ブログ2006/2開始。2009/4までモルモット歴11年。2年半のブランクの後2011/11、2匹の女の仔が来ました。

ムーミン 翻訳者 小野寺百合子さん Moomin

2019年08月01日 06時41分24秒 | その他

杉原千畝さんの事を書いたので、もう一つ、書いてみようと思います。

日本では、色々な可愛いキャラクターが流行っていると思います。
ムーミンも流行っています。私もムーミンが好きです(^ー^)。いつも、次の本が出るのが待ちどうしかったです。

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1985年。『バルト海のほとりにて 武官の妻の大東亜戦争』が発刊されました。

ムーミンの翻訳者の小野寺百合子さんが書いたものでした。

そのことを、だいぶ経ってから知りました。なぜ、ムーミンの翻訳者が、そのような本を書いたのだろう。読んでみたいものだと思いました。そして、

ムーミンの翻訳者が、戦争の最前線を生きた女性とは、、、。初めて、知りました。

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彼女は軍人の家に生まれ、ご主人も軍人だったそうです。「第二次世界大戦中、公使館附武官だった夫とともにスウェーデンに滞在し、和平工作のための夫の情報活動を手伝い、暗号電文を作ったり、本国からの電文を解読したりした。」(一部。ウィキペディアより。)その時に、日本に残してきている子供たちのために、北欧の童話を知ったそうです。
(小野寺百合子さんが、エルサ・ベスコフさんの翻訳をしていたのを、ムーミンを知った後で知りました。『ペレのあたらしいふく』、『ブルーベリーもりでのプッテのぼうけん』。美しい絵がいっぱいで、お気に入りでした。        -------------

NHKで2016年の夏に、実話に基づいて『百合子さんの絵本 〜陸軍武官・小野寺夫婦の戦争〜』が、放送されました。
百合子さんが、スエーデンにいた時。外出や、パーティに出席する時には、日本の着物を着て出かけたそうです。その帯の中には、家に残しておけない、重要な書類を隠していた。というのを実際に映像で見た時は、その緊張感が伝わりました。

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NHK のオンデマンドで、見られるそうです。 

その    予告編が見られます。←クリック。

 第二次大戦中のヨーロッパで、諜報の最前線を生きた夫婦がいた。小野寺百合子(薬師丸ひろ子)の夫は「諜報の神様」と言われた陸軍武官・小野寺信(香川照之)。百合子は、信が入手した極秘情報を暗号化し、日本へ送り続ける。だが、参謀本部らの返信は来ない。子どもの命が狙われる不安と緊張の日々。夫婦の情報はついにいかされず、原爆が投下され、敗戦を迎える。戦争を止めようと懸命に生きた、知られざる夫婦の感動実話。(NHK)

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もう一つ。
 ここを、クリックしてください。  http://www.nhk.or.jp/drama-blog/5000/249994.html

『ご主人の信さんが語り、百合子さんが書籍としてまとめた『バルト海のほとりにて』のあとがきには、こう書かれています。

小野寺百合子「滔々たる時の流れには、一個の人間はどうにも抗し切れるものではない。一片の木片は波に押し流され水中に消え去ってしまうことが多い。だがその木片が正しいと信じて努力した行動の軌跡は、人には認められなかったとはいえ、正確に記録に止めておくことに或る意味があるのではないだろうか。本書は一木片の必死の行動を無視し流し去ってしまった時の流れに対するささやかな抗議でもあるのだ。」
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 トーベ・ヤンソン『世の中で、なにかよいこと、あるいは、ほんとうによいと思われることをしとげた人は、みんなだれでも、じぶんの一生について、書きつづらなければならないのです。
 『ムーミンパパの思い出』講談社〈青い鳥文庫〉訳・小野寺百合子
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(追伸 1)
『バルト海のほとりにて 武官の妻の大東亜戦争』(共同通信社、1985、新版2005/朝日文庫 1992 )ーー(今では、なかなか手に入りません。図書館では、あると思います。) 

(追伸 2)
私は、トーベ・ヤンソンさんの事を、いろいろ読んで知りました。ムーミンの作者ばかりでなく、芸術家としても、重きのある人です。

(私は、トーベ・ヤンソンさんが弟さんと一緒に作ったという、たくさんのムーミン漫画は、ムーミンの本とも違ってて、とても傑作だと思いました(^ー^)。)