のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

必要なものを造るということ

2011年11月19日 23時59分00秒 | Weblog
踏切。
危ない。
近所の踏切の話である。
警笛が鳴り始めてから
遮断機が下りるまでがちと短すぎる。
踏切だから当然線路のところに凸凹がある。
複線だから、踏切の中に計4つの凸凹があるわけで。
私の母が足元が危なくて、
手押し車をいつも使用している。
最近は私が同行することがあるから何とかなっているが、
ひとりのときに踏切の真ん中で警笛が鳴り始めたらと思うとゾッとする。
それくらい高齢者には危ないと思えるタイミングで遮断機が下りてくる。
障害物センサーの付いている踏切だから、
最悪でも電車はきちんと止まってくれるはずだが、
やはり精神衛生上よろしくない。

こんな愚痴をこぼせるのも改善策が施されるから。
今月末の30日に、踏切をまたぐ歩道橋の、
エレベーターが完成する。
つまりは、お年寄りとか車椅子の方とか、
交通弱者にも踏切を渡らないという選択肢が与えられるわけだ。
考えることは誰も同じだったわけだ。
ここは危ない。
だからこそ行政や鉄道会社も動いた。

今、区役所の庁舎が新築中。
今建っている庁舎の隣に新しい庁舎を建てる工事の真っ最中。
再来年の3月完成予定というから、
あと一年ちょいと考えていいだろう。
これもバリアフリーという観点が大きいと思われる。
現庁舎。
エスカレーターなし。
エレベーターは車椅子1台と介護者が入るのがやっとの広さのものが1機だけ。
トイレもお世辞にもバリアフリーとは言い難い。
この不景気に立て替えなんて。
という声も一部にあったらしいが、
私は仕方がないと思った。
何より築後40年を経て建物の老朽化が激しい。
大地震の時に、拠点となるべき区役所庁舎が、
真っ先に壊れてしまうのではシャレにならない。

つまり今日、何が言いたいのかというと、
不景気だろうが何だろうが、
使うべきところにお金をけちってはならないということ。
最近流行りの行政の「仕分け」は、
この辺をはき違えているように思えてならない。
赤字のままではいけない。
それはわかる。
ただし行政機関というのは民間企業と違って、
少々の赤字では「倒産」とはならない。
赤字をなくすために必要な予算まで減らすのでは本末転倒。

だから我々も払うべき税金を惜しんではならない。
行政にわがままを言うだけで払うものを払わないのは、
身勝手というものだ。
歩道橋のエレベーターも、区役所の新庁舎も、
税金で造られている。
自然に降って湧いたように出来るわけではない。
皆そこら辺は忘れちゃならないと思う。