のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

酒が飲めないという親不孝

2011年11月08日 23時59分00秒 | Weblog
父に対する最大の親不孝があるとすれば、
それはお酒を飲めない人間になってしまったことかもしれない。

お酒をまったく飲まなくなってずいぶん経つ。
まったく飲めないわけじゃない。
事実、学生時代は付き合い程度に飲んだ。
ただし美味しいと思ったことは一度も無い。
はっきり不味いと思った。
飲めば飲むほどテンションが下がる、暗くなる。
でも周りが盛り上がっているから無理して明るい自分を演じる。
皆と別れると自己嫌悪。
だから飲んでも、飲めても酒は苦痛、大嫌いだった。

社会人になってもやはり付き合いでは飲んだ。
でもあるとき、はっと気付いた。
学生時代は先輩に強制的に飲まされたりして無理していたけれど、
大人になっても無理することはないじゃないかと。
そう考えて酒を一切飲まなくなってからすーっと楽になった。
周りも大人だから、飲めないと言って無理して飲まされることもない。
新しい発見は酒を飲むと気分が暗くなるが、
酒を飲んでいる場の雰囲気は嫌いではない。
ウーロン茶で明るくなれる。
馬鹿騒ぎしても自己嫌悪になることもなく楽しいものだ。
飲み会が急に楽しくなった。
とりあえずビール的な雰囲気の中で、
ハイテンションで「ウーロン茶お願いします」と言うと、
笑いが取れることも知った。
(ハイテンションでというのが重要。普通に言うと逆に雰囲気をぶち壊す)

飲まない、飲めないとなってから、
実際酒に弱くなった。
アレルギーと言ってもいいほどだ。
料理の中に残っている酒や甘酒でも、
真っ赤になって気分が悪くなるようになった。
習慣とは怖ろしいものである。

母は下戸。
姉は結構飲む。
要はクロス遺伝してしまったのですな。
飲兵衛の父の血を姉が継ぎ、下戸の母の血を私が継いだ。

以上が私のノンアルコールライフであるが、
やはり父に対して言えば親不孝であった。
父は飲兵衛。
言葉には出したことはないが、
息子と酒を酌み交わすことは楽しみにしていただろう。
晩酌に付き合ったことは一度も無い。
やはり寂しかったろうな。
その点だけは父に申し訳ないと思っている。