のんきいきいき So(走) Happy! -櫻庭健一の日記-

いつも笑顔と感謝を忘れずに
甘っちょろいと言われても希望を捨てず生きる
過去の少しの試練はそれで乗り越えたのだから

どくとるマンボウの死

2011年10月26日 23時27分25秒 | Weblog
>今日のニュースより
#大河小説「楡(にれ)家(け)の人びと」やユーモラスな「どくとるマンボウ」シリーズで親しまれた作家で日本芸術院会員の北杜夫(きた・もりお、本名・斎藤宗吉=さいとう・そうきち)さんが24日午前6時2分、腸閉(へい)塞(そく)のため東京都内の病院で死去した。84歳。(MSN産経ニュースより)

躁鬱病を患っていたお医者さん作家。
それくらいの知識です。
北杜夫さんに関しては。
その知識はというと、遠藤周作さん経由なんですな。
狐狸庵先生であります。
狐狸庵先生のエッセイの中に結構頻繁に出てくるんですよ。
北杜夫さんが。

私は遠藤周作さんが好きだった。
結果、知らず知らずのうちに北杜夫さんの知識はすり込まれた。
「沈黙」を読んだのは中学生のとき。
随分ませたガキですな、今考えると。

さてさてその頃、躁鬱病に関する知識は皆無だった。
精神病全般知識ゼロ。
将来自分が苦しめられることも知らずにね。

私の話ばかり続けて申し訳ない。
20歳にして統合失調症(当時の名称:精神分裂病)に。
何だかんだあってちょっとは回復して今に至る。
明るいですよ、私は。
心の病の仲間が集う場所があるのですが、
そこで冗談で「私、躁躁病だから」って言っていたら、
マジで信じられて困ったことがある。

よって躁鬱病の知識はごまんとあるが、
その苦しさは理解していない。
病としての明るさ。
それでもそこで「どくとるマンボウ」シリーズは生まれた。

人生、何がどうなるかわからない。
だからこそ人生は面白い。
躁の北杜夫さんと、鬱の北杜夫さん。
生きて評価され、死して評価され。
私には真似できそうにないが、
それでも人生は希望に溢れている。
私はそう思いたいのである。