つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

一日延ばしは時の盗人

2023年09月20日 | 文化
  上田敏の生命の言葉

 鳥越神社の本殿の横に生命の言葉が掲示してあった。その日は、上田敏の「一日延ばしは時の盗人」であった。この語は、唯一の創作小説『うずまき』の中の会話の一説。

 「時は金なり」「一寸の光陰軽んずべからず」などというべきところを「時の盗人」であると強く言ったところが名言としての価値がある。
 我も人も、時の盗人にならないよう注意しなければならない。

 上田敏(明治7年~大正5年)1874年~1916年。明治時代の詩人、文学者、評論家、翻訳家。東京帝国大学英文科卒業。青年期より西欧文学の翻訳紹介に努め、明治28年「帝国文学」の創刊を参画する。

 「山のあなたの空遠く 幸い住むと人の言う」カール・ブッセなどの名訳詞は、今なお広く知られている。
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