いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

野田首相4日に内閣改造、「問責2閣僚」と、「農相ら交代」の奇奇怪怪人事、

2012-06-03 19:43:20 | 日記

 乾坤一擲、一期一会と言っていた首相だが、乾坤二擲、一期二会(笑)?
 本日 小沢氏と再会談した。何度小沢氏と会ったところで小沢氏の方針が揺らぐはずもない。再会談は単なる「自分に罪はない」のアリバイつくりのパフォーマンスに過ぎない、「俺はこんなに、一生懸命にやった」、それにも拘らず「小沢氏の協力は得られなかった」 かくなる上は、消費税増税法案を通すためには、なりふり構わず自民党の言いなりになるということである。自民がそれに応ずるかどうかわからないが、筆者の邪推だが、自民は応ずるだろう。
 
 首相 6/4日に内閣改造の意向を表明、

 野田のやろうとしていることは、ど素人にもみえみえである。自民党が突きつけた問責決議を受けた2閣僚の前田国土交通相、田中防衛相を更迭するのは、自民に迎合してのこと、鹿野農水相も更迭、ついでに輿石幹事長も交代させるらしい。

 問題は、鹿野農水相の更迭と輿石幹事長の交代説である。輿石幹事長の交代には仙谷だというのだから、もう笑うしかない。

 鹿野農水大臣の更迭が決まったわけではないが、何故鹿野農水大臣の更迭説が浮上しているのかと言えば、彼はアメリカにとって「不都合な人物だから」である。大臣の人事までアメリカに隷従するのが野田の呆れた売国根性である。

 鹿野農相はTPP交渉参加表明時期尚早との見解を表明している。前回日記にも書いたが、「食料安全保障」の担当閣僚会議が5月31日、ロシア中央部の都市・カザンで開かれた折、自国で食料を賄うことの重要性を述べ、「農産物の性急な貿易自由化に反対する立場を訴えている」のである。鹿野農水相の主張は極めてまともである、ところがその「まともさ」が災いしたのではないか?

 先日突然降って湧いたように、在日中国大使館の1等書記官の不可解なスパイ容疑事件である。農水相がこの事件にどのように関わっているのかが、明確ではない。なぜこの時期に?これは一般的な機密情報関連のスパイとはちょっと違う。筆者に言わせれば、鹿野農水相にたいするナンクセをつけるためだったのではないか。
 
 元1等書記官は、外国人登録法違反(虚偽申請)などの容疑で警視庁から書類送検された。
 報道によると、表向きの容疑は ”「外交関係に関するウィーン条約」。書記官の行動はこの第42条、「外交官は、接受国内で、個人的な利得を目的とするいかなる職業活動又は商業活動をも行なつてはならない。」に違反している可能性がある”というのだが・・・。

 新聞(読売、産経)によれば、「在日中国大使館書記官が農林水産省の事業に関与していた疑惑で」ということだが、”彼が鹿野道彦農林水産相や筒井信隆農水副大臣らが進めていた日本の農産物の対中輸出事業に、元書記官が深く関与していた疑惑も浮上した。” ということらしい。たかがこれしきのこと、それに絡んで賄賂をもらったというのなら別だが、中国への農水産物の輸出促進事業はむしろ奨励すべき事業である。何が日本側にとって不都合なことだったのかわけがわからない。

元外交官の孫崎氏は、twitterで本スパイ事件に関連して元外交官らしい発言をしています。5/30~6/3、彼の主要な発言を抜粋(順不動)すると、

日本の治安当局は何をしてきたのだろう。スパイ活動は日々日本で展開されている。その中でスパイの話が表に出る時、「何故今スパイ事件が出てきたか。この情報で「一体何をどう動かそうとしているか」を考えて見る必要がある。

中国スパイ事件:今この問題で誰が得するか。発展→責任問題で鹿野大臣の交代。これで喜ぶ人誰?。4月17日朝日「鹿野農相はTPP交渉参加表明時期尚早との見解。野田首相訪米し、米大統領との会談でTPP交渉への参加を表明する可能性があるとの見方について聞かれ、答えた」納得。凄いね。

内閣改造:注目されるのは鹿野農相。今回の中国スパイ事件、変。中国S、スパイ面で何の害出したか。報道ない。しかし彼と接触したと鹿野農相の辞職求める動き。鹿野農相は首相訪米時に首相が望むTPP参加表明を阻止。更迭は深刻な意味。少なくともスパイ事件を利用し、鹿野農相の更迭を計っている。

日中・スパイ・読売(30日):よく見ると不思議な報道。「中国スパイ疑惑“副大臣なぜ深入り”疑問広がる。出頭要請された中国書記官深く関与の農産物対中輸出促進事業。この事業は書記官の関与明確化の前から、正当性や実現性で疑問。北京の施設で3千品目以上の日本産農産物等常時展示販売で、対中輸出推進意図。2016年には年間5千億円の輸出額達成を目標。」、農産物輸出の正当性と、中国外交官スパイ容疑は別物だろう。農業輸出振興策は農業輸出振興策。独立で議論すればよい。彼が関与したから構想自体批判という論理は極めて変な論理。

スパイ:親元、情報機関の外交官は東京に山のようにいる。問題は彼らが金銭を与えたり、脅したり、工作したことがあるか。でも金銭もらったり、脅されたり、工作されたりだと、圧倒的に多いのが米国だと思います。米国情報筋と接触して問題になった政治家や官僚いましたっけ。



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7 コメント

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記憶に残る名前と顔 (明け烏)
2012-06-03 20:50:18
よかったですよ、仙谷という変わった苗字で。私の子供世代にも記憶に残ってくれそうです。日本を駄目にした最悪の政治家として。その声も、「狼と子羊たち」で、「おかあさんだよ。開けておくれ」という狼役の声優にぴったりでこれも記憶に残ります。また野中弘務さんの悪党面、一遍見たら誰も忘れません。ひどい顔だな~、というのが初めての印象。
昔、三木武吉の顔を知らない時代に「額に恥という字の貼りついた男」という評があり、野中弘務さんみたいな顔なのかと勝手に想像していたら全然違う顔で驚いた経験があります。
三木武吉さん、「誠心誠意、嘘をついてくる」と記者に語ったあたり愛すべき方だったのでしょう。散々、煮え湯を飲まされて不倶戴天の敵といわれていた大野伴睦氏も晩年に、
「三木武吉、涼しく痩せて、眉太し」と詠んでいます。
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Unknown (トッペイ)
2012-06-04 00:03:48
センダニはほんと日本のために一つとしていいことをしたためしがありません。
その逆にこの大和の国を破壊するために若いころから育てられた国際金融資本の第五列でしょう。
小泉竹中もひどかったが小泉は一応支持率は高かった。
何の正当性もない増税を強行するなど民主主義ではありえない。
センダニはもともと共産主義者ですから、日本を大東亜戦争に導いた尾崎秀美のようなものでしょう。
この悪霊を一切批判しないカスゴミは何の価値もない。
まあしかしセンダニのようなカスが極楽へ往くことは絶対ないでしょう。
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予測される危険 (通りがけ)
2012-06-04 02:36:45
【予測される危険】

「キリスト教の選民意識・異端者迫害~神に選ばれる羊と神に疎まれる山羊~」ふじふじのフィルターさま
>>http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-84d9.html
>>西洋人を裏支配している者のモノ・カネに対する支配欲に凄まじいものを感じます。すべて、この支配欲で古代から動いているという感じがするのですね。<<

その通りだと思います。そして彼らが使う手法はつねにただひとつ「ショックドクトリン」です。
新約旧約とも全編神の奇蹟と神へ捧げる血の生け贄(イエスも生け贄の仔羊でした)の「ショックドクトリン」でひとびとにヤーウェとの契約を迫る書物ですね。メフィストフェレスがファウストに迫った魂売買契約と同じものです。人間のすべての煩悩(イエスより5世紀も昔に仏弟子観自在菩薩が釈尊に促されて説いた「色」)にショックドクトリンをかけて奪い尽くすのです。

いまユダ金はそのすさまじい支配欲で沖縄を完全に我が物とするために日本に対して黒船艦長ペリー以来「ショックドクトリン攻撃」をかけ続けてきていて、戦後は地位協定を利用して時間をかけて養成してきたエコノミックヒットマンスパイ政府が原発再稼働やTPP受け入れや消費税増税を日本人殲滅略奪達成の武器として用いて日本内政を壊滅させようとしています。スパイを使った政治謀略ショックドクトリンですね。
同時に野豚スパイに自衛隊を派遣させた海外で、正体を隠した(現地紛争勢力を偽装した)ジャッカルを使って自衛隊に武力攻撃をかけて武力応戦させ、否応なく日本を紛争武力衝突に参戦させて戦争犯罪国家に仕立てる軍事謀略「ショックドクトリン」も併行して実行し、二本立てで日本を殲滅沖縄略奪達成を目論んでいます。

内政ショックドクトリンではユダ金はつねに暗殺という手法をとります。A.リンカーンしかり、J.F.ケネディしかり。
源義経の元帝国に手も足も出せずに蹴散らされた黄禍の恨みを晴らす今が絶好の復讐のチャンスであるとユダ金は考えているに違いありません。黄色人種日本人を殺すことにすさまじい執念を抱くユダ金は先に西岡参院議長を毒牙にかけたのでしょう。

今沖縄奪取のために原発再稼働を狙うユダ金がショックドクトリンを用いるとすればそれは暗殺です。政府を全員ユダ金スパイに置き換えたとはいえ扶桑の島時代から常に世界一賢明な日本人民衆は容易に原発再稼働を許すことはない。この状況をユダ金が原発再稼働をショックドクトリンで打破実現しようと謀ったなら、誰を暗殺するでしょうか。

原発再稼働ショックドクトリンの標的となる人物が備える要件は
1.JFKのように若く健康であること。
2.国民が注目する政治家であること。
3.まさにいま原発再稼働賛成派の中心にいる実力派政治家であり、再稼働反対派から政治的にとても手強い強敵と見なされている人物。

ユダ金は奇形司法も子飼いのスパイにしていますから、暗殺者の正体をたとえば中核派危険分子の原発再稼働阻止武闘派などに捏造することも赤子の手をひねるより簡単で朝飯前です。というか、ショックドクトリンの性質上暗殺者はオズワルドやチャップマンのような政治的に無色な精神異常者ではだめで、急進的な原発絶対反対派政治活動家であることが絶対必要であり、いまちょうど各地で瓦礫反対運動を指導していると公安警察が意図的に偽情報を発表している中核派活動家危険分子こそ、ユダ金がもっとも自分の罪をなすりつけるに適した存在となります。

そして暗殺が実際に起これば流血を前に再稼働反対派は原発反対の声を失い、再稼働推進勢力がその機に乗じて原発を再稼働させショックドクトリンが成功するという計画です。

海外にあっては自衛隊の戦闘参加が最も危惧されますが、国内にあっては暗殺事件発生が最も危惧される。

まさに「危機ここに極まっているのです」。

政治家とくに前記3条件を満たす若手実力政治家は身辺警護をくれぐれも厳重にして、予測される危険であるユダ金からの暗殺攻撃を防ぎ自分の命を守ってください。
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Unknown (厳然として真理)
2012-06-05 05:43:52
善いにしろ悪いにしろ何れにしてもその責は己にある。生きていようが死のうがのがれる術がないというのが真理。
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故西岡参院議長「国会議員全員共謀共同正犯」 (通りがけ)
2012-06-05 05:48:36
【国民のためという国会議員はなぜ野豚内閣不信任案を即時提出しないのか?】

(ふじふじのフィルターさま「法人税を下げて消費税を上げると、どこが得をするのかな。野田首相は誰のために働いているのかな。」へコメント)
>>http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-7505.html

不信任案可決すれば解散総選挙か内閣総辞職のふたつにひとつ。どっちでも野豚政権は即終了、黒焦げの誰も食わない焼き豚残飯ゴミ一丁上がりだね(wっw)。

解散衆参同日総選挙になれば日本には不逮捕特権のある会期中国会議員は一人もいなくなるから刑事犯罪者だらけの菅内閣閣僚野田内閣閣僚議員はぜんぶ牢獄行きだ。センゴクがロウゴク入り、ぴったしですなw野豚は不逮捕特権悪用して逮捕されないように(亡命の時間稼ぎw)するためには会期延長して総辞職するしかない。

不信任案を提出しない国会は、国会議員全員の怠慢だね。

解散総選挙になれば黒ボールペンで投票用紙に記入して選管の投票不正改ざん犯罪を予防しよう。
公職選挙法違反をする候補者を警察に告発して厳重に取り締まろう。死に馬前原も政治家終了したね。
岡田も叩くまでもなく埃だらけだからこいつもすでに政治家としてしんでいる。

国会議員の責務は内閣不信任案提出である。いますぐやれ。


【菅直人の棄民テロ犯罪を証言する記事。】

>たとえSPEEDIが作動していなくても、私なら事故の規模を5秒で予測して、避難の
警告を出せると思います。(全国の原発事故の対策システムを設計した元責任者)

2012年6月3日 日曜日

◆福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者 5月31日 鳥賀陽弘道
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35339

──「全交流電源喪失」はどの時点で分かるのですか。どこから起算すればいいのですか。

 「簡単です。『原子力災害対策特別措置法』第15条に定められた通り、福島第一発電所が政府に『緊急事態の通報』をしています。3月11日の午後4時45分です。このときに格納容器が壊れることを想定しなくてはいけない。つまり放射性物質が外に漏れ出すことを考えなくてはいけない。ここからが『よーい、スタート』なのです」

 私はあっけにとられた。そういえばそうだ。法律はちゃんと「こうなったら周辺住民が逃げなくてはいけないような大事故ですよ」という基準を設けていて「そうなったら黙っていないで政府に知らせるのだよ」という電力会社への法的義務まで作っているのだ。「全交流電源喪失・冷却機能喪失で15条通報」イコール「格納容器の破損の恐れ」イコール「放射性物質の放出」なのだ。

 そして、それは同日午後2時46分の東日本大震災発生から、わずか1時間59分で来ていたのだ。すると、この後「全交流電源喪失~放射性物質の放出」の間にある「メルトダウンがあったのか、なかったのか」という論争は、防災の観点からは、枝葉末節でしかないと分かる。

 「15条通報」があった時点で「住民を被曝から守る」=「原子力防災」は始まっていなくてはならなかったのだ。

原子炉を助けようとして住民のことを忘れていた?
 「甲状腺がんを防止するために子どもに安定ヨウ素剤を飲ませるのは、被曝から24時間以内でないと効果が急激に減ります。放射性物質は、風速10メートルと仮定して、1~2時間で30キロ到達します。格納容器が壊れてから飲むのでは意味がない。『壊れそうだ』の時点で飲まないといけない」

 ところが、政府が原子力緊急事態宣言を出すのは午後7時3分である。2時間18分ほったらかしになったわけだ。これが痛い。

 「一刻を争う」という時間感覚が官邸にはなかったのではないか、と松野さんは指摘する。そういう文脈で見ると、発生から24時間経たないうちに「現地視察」に菅直人首相が出かけたことがいかに「ピントはずれ」であるかが分かる。

──首相官邸にいた班目春樹(原子力安全委員会)委員長は「情報が入ってこなかったので、総理に助言したくでもできなかった」と言っています。SPEEDIやERSSが作動していないなら、それも一理あるのではないですか。

 「いや、それは内科の医師が『内臓を見ていないから病気が診断できない』と言うようなものだ。中が分からなくても、原発災害は地震や台風より被害が予測できるものです」

「もとより、正確な情報が上がってきていれば『専門家』は必要ないでしょう。『全交流電源喪失』という情報しかないから、その意味するところを説明できる専門家が必要だったのです。専門家なら、分からないなりに25時間を割り振って、SPEEDIの予測、避難や、安定ヨウ素剤の配布服用などの指示を出すべきだったのです」

 ひとこと説明を加えるなら、福島第一原発が全交流電源を失ったあと、首相官邸が必死になっていたのは「代わりの電源の用意」(電源車など)であって、住民の避難ではなかった。本欄でも報告したように、翌日3月12日午後3時前の段階で、原発から3キロの双葉厚生病院(双葉町)での避難すら完了せず、井戸川克隆町長を含む300人が1号機の水素爆発が噴き出した「死の灰」を浴びたことを思い出してほしい。

 「ERSSの結果が出てくるまでの間は、SPEEDIに1ベクレルを代入して計算することになっています。そのうえで風向きを見れば、避難すべき方向だけでも分かる。私なら10の17乗ベクレルを入れます。それで住民を逃がすべき範囲も分かる」

──どうして初動が遅れたのでしょうか。

 「地震で送電線が倒れても、津波が来るまでの1時間弱は非常用ディーゼル発電機が動いていたはずです。そこで東京にあるERSSは自動起動していたはずだ。このとき原発にはまだ電源があったので、予測計算はまだ正常に進展する結果を示していたでしょう。しかし、ERSSの担当者が、非常用ディーゼル発電機からの電源だけで原子炉が正常を保っている危うさを認識していれば、さらに『ディーゼル発電機も故障するかもしれない』という『全電源喪失』を想定した予測計算をしたと思います。この計算も30分でできる。私がいた時はこのような先を読んだ予測計算も訓練でやっていた。原子力安全・保安院のERSS担当部署がそれをやらさなかったのではないか。この最初の津波が来るまでの1時間弱のロスが重大だったと思う」

──すべてが後手に回っているように思えます。なぜでしょう。

「何とか廃炉を避けたいと思ったのでしょう。原子炉を助けようとして、住民のことを忘れていた。太平洋戦争末期に軍部が『戦果を挙げてから降伏しよう』とずるずる戦争を長引かせて国民を犠牲にしたのと似ています」

──廃炉にすると、1炉あたり数兆円の損害が出ると聞きます。それでためらったのではないですか。

「1号機を廃炉する決心を早くすれば、まだコストは安かった。2、3号機は助かったかもしれない。1号機の水素爆発(12日)でがれきが飛び散り、放射能レベルが高かったため2、3号機に近づけなくなって14日と15日にメルトダウンを起こした。1号機に見切りをさっさとつけるべきだったのです」

──その計算がとっさにできるものですか。

 「1号機は40年経った原子炉なのですから、そろそろ廃炉だと常識で分かっていたはずです。私が所長なら『どうせ廃炉にする予定だったんだから、住民に被曝させるくらいなら廃炉にしてもかまわない』と思うでしょう。1機1兆円です。逆に、被害が拡大して3機すべてが廃炉になり、数千人が被曝する賠償コストを考えると、どうですか? 私は10秒で計算します。普段から『老朽化し、かつシビアアクシデント対策が十分でない原子炉に何かあったら廃炉にしよう』と考えておかなければならない」

このままうやむやにすると、また同じことが起きる
 私にとって不思議だったのは、これほど事故を予見し尽くしていた人材が電力業界内部にいたのに、その知見が無視され、死蔵されたことだ。松野さんにとっても、自分の長年の研究と専門知識が現実の事故対策に生かされなかったことは痛恨だった。

 「私の言うことは誰も聞いてくれませんでした。誰も聞いてくれないので、家で妻に話しました。しかし妻にもうるさがられる。『私の代わりにハンガーにかけたセーターにでも話していなさい』と言うのです」

 松野さんはそう言って笑う。

 「このままうやむやにすると、また同じことが起きるでしょう」

 「広島に原爆が落とされたとき、日本政府は空襲警報を出さなかった。『一矢報いてから』と講和の条件ばかり考えていたからです。長崎の2発目は避けることができたはずなのに、しなかった。国民が犠牲にされたんです」

 「負けるかもしれない、と誰も言わないのなら(電力会社も)戦争中(の軍部)と同じです。負けたとき(=最悪の原発事故が起きたとき)の選択肢を用意しておくのが、私たち学者や技術者の仕事ではないですか」

 そして、松野さんはさらに驚くような話を続けた。

 そもそも、日本の原発周辺の避難計画は飾りにすぎない。国は原子炉設置許可の安全評価にあたって、格納容器が破損して放射性物質が漏れ出すような事故を想定していない。もしそれを想定したら、日本では原発の立地が不可能になってしまうからだ。

 そんな逆立ちした論理が政府や電力業界を支配している、というのだ。

(阿修羅から転載)
>>http://www.asyura2.com/12/genpatu24/msg/370.html
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刎頚の友 (明け烏)
2012-06-05 12:33:32
「田中角栄の刎頚の友は小佐野賢治である」誰が言い出したのか、ロッキード事件のときに散々、巷間に広まったコピーだが、深く万人の頭にしみ込む結果となり、田中角栄のイメージを大分、悪くしている。つくづく洗脳というのは第一歩でこれを信じるか信じないかが重要だと思う。考えだしたのは「クリーン三木」を作ったのと同じ筋だったのかもしれない。

それから三十数年、佐藤昭子さんや、その娘さんである佐藤敦子さんの書いたものを読むと田中角栄の本当の刎頚の友は入内島金一さんだったようである。ああ、やっぱりそうだったのかと納得するところもある。入内島金一さんは田中角栄が上京して最初に勤めた土建会社の二つ先輩であったそうで、田中角栄が死ぬまでその交友は続いたようである。
早坂茂三さんの著作におおむね、次のような記述があったのを覚えている。

入内島さんは目白邸の陳情の席に朝から並ぶのだが、自分は大した用事でもないからと次々に順番を他の陳情客に譲って結局、昼過ぎになってしまう。
「あとは誰が来ているんだ」
「入内島さんがお見えになっています」
「おー、入内島が来ているのか。はやく入ってもらえ」
昼時であるから飯を食う。オヤジは好物の鰻、入さんは糖尿をやっているからザル蕎麦かなにかの軽いものである。二人はぼそぼそと話しながらその声がきこえないくらいの会話をする。
オヤジは鰻を食いながらメルツェンかなにかの軽いビールを一本飲む。やがて昼飯が終わるとオヤジはソファのところで横になりガーと寝てしまう。その寝顔を入内島さんは、じっと見つめている。
20分ほどでさっと目を覚ますと、「失敬、寝てしまった」。目覚めの良い人です。
入さんは「じゃあ、角さん、俺はこれで失礼するよ。顔が見られて安心した」そんなことを言いながら帰ってしまう。
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不老長寿 (明け烏)
2012-06-05 14:06:29
ナベツネ氏、大勲位氏、さらに野中弘務氏などを見ていると、特殊な抗癌剤、不老長寿薬、
効果抜群のボケ防止薬をアメリカ諜報機関から提供されているのではないか、と怪訝な思いにとらわれる。親米派には長生きしてもらわねばならないのか。薬を盛って、邪魔な人間を抹殺するくらいだからその逆もありうるのかと疑ってしまうのだ。

非常に残念だが、仙谷由人、こいつは間違いなく長生きする。100歳になっても矍鑠としていそうな気がする。一層、下の名前は「由人」ではなく同じ読みで「善人」であればよかったかもしれぬ。

「善人は早死にする」―お粗末さまでした。

#いかりや師匠、縁起でもない話を書いてごめんなさい。
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