財務省の資料によれば、
平成25年度一般会計予算の、国債費は22.2兆円(債務償還費12.3兆円、利払い費9.9兆円)である。
ところが一般会計と特別会計間の入り繰りを控除した全体の国債費は83.7兆円となっている。
つまり83.7兆円から22.2兆円を差し引いた61.5兆円が、言葉は悪いがこれが裏帳簿上の国債費ということになる。
更に言えば、61.5兆円の内訳を財務省は明らかにしていないが、一般会計の国債費22.2兆円の44.6%が利払い費(9.9兆円)であり、これと同レベルの利払いとすれば、61.5兆円のうち27.4兆円が利払い費となる。現状の低金利状況に於いてさえ、一般会計と特別会計の合計の利払い費は、実に37.3兆円が金利ということになる。
これまで何度も指摘しているように、財務省が最も恐れるのは、「景気がよくなって金利が高騰することである」ことを裏付けている。景気がよくなれば、借金返済額よりも金利の利払いが大きくなりますます蟻地獄から抜け出せなくなる。消費税の増税は、「景気回復は断じて許さない」ことを示す財務省の強い意思の表れでもある。
一方、財務省が公表している普通国債償還年次表によれば、平成25年度分の国債償還予定額は129.7兆円になっている、平成26年度分は130.2兆円である。
この数字と予算上の国債費とがどのような関係になっているのか、財務省は何らの説明もしていないのでわからない。だが、国債の償還額が膨大に増加していることだけは確かのようである。
2013年4月に導入した大胆な金融緩和により、市場には潤沢に資金が流れている。日銀は14年末にマネタリーベースを270兆円に拡大することを目指している。この額は前述したH25年度と26年度の国債償還額の合計と大まかに一致している。
更に言えば、膨大な借金返済が迫り、日銀の国債買いオペは2015年以降国債の償還額は膨らみ、国債の買いオペは止めるわけにいかないだろう、これが異次元の金融緩和の実体である。
アベノミクスは、日銀の異次元の超金融緩和策により、市場に超低金利の潤沢な資金が市場に出回り、景気回復の起爆剤であるかのごとく言っているが、実はそれはウソ。
深刻な事態をそのようにごまかしているか、さもなければ安倍総理は実体を理解する能力に欠けているかのどちらかである。
財務省だけが真実を知っている。財務省は景気回復を断じて許さない。前にも述べたが財務省にとって、言いなりの軽い御輿(ぼんくら宰相)が都合がいい所以である。
袴田巌さんの再審が決定しやっと釈放されました。
念願の釈放ですが、失った年月のことを考えると手放しでは喜べません。
いいかげんな物証と思い込みによる捜査で袴田さんは人生をめちゃくちゃにされたのです。
小沢事件でも異常な捜査をした検察は一回解体し、この事件の関係した検察官は逮捕すべきです。
袴田さんは、長期の拘留で拘禁症と認知症が出てさっそく病院へ入院となりました。
どうせ誰も責任を取らないのでしょうが。
いかりや氏の秀逸な点は、凡人が興味をもたない数値に、着目できるところだろう。とは、この3年、当ブログにお邪魔させていただいて思うこと。財務省の予算と国債の数値に絡む胡散臭さなどは、たいていの日本人にすれば数字が大きすぎてよく実感できないたぐいのもの。多くの人は「ようわからん」で終わらしてしまう。その道の専門家は、相手は畏れ多くも「国家上級試験上位組」だつうのを知ってるから、あえて闘わない。偏差値で負けてるコンプレックスがあるんだもの。「君、何番だったの?」と聞かれたら、たいてい李陵のように虎になって咆哮するしかない。
財務省は「特別会計の秘密を解けるものならといてみろ」とうそぶいているんだと思う。ただし、仮に解いた人がいたとしても「お見事」とはいわずに、国税使って潰しにくることだろう(笑)。君子危うきに近寄らず、とばかり財務省の横暴はいかりや氏の怒りをよそに、この国が本当に破綻するときまで続くのだろう。これを日本国民の代表たる国会が直せる可能性はいかりや氏が「競馬必勝法」を作り上げるに至る可能性と同じくらいの確率だと思われる。
いかりや氏がオッズに見た「偏り」に着目したのは競馬必勝法に至るアプローチの一つであることは間違いないと思う。ただし、その揺らぎだけでは、中央競馬会と国がぬいている25%というサヤを上回る収益をあげることは不可能だろう。回収率は大数の法則が成り立つほどの回数を試したとして85%前後に落ち着くのではないか。これは一億円投資すれば15百万の損になることを意味してる。一般人は普通25百万以上の損と決まってるのだから、それには勝つが、これをもって「必勝法」とはいえないとはなんたる無念。家の大蔵省はシブチンと決まってるので二度と予算つけてくんない(笑)。それにもめげず、これにあといくつかデータを組み合わせた改良版を氏が作り続けていたら、さらに回収率は上昇し、いつかは必勝法に到達していた可能性はある。少なくともないとはいえない。惜しい(笑)。
といっておいてなんだけど、この世に「競馬必勝法」はない。というか、より正しくは「公開された競馬必勝法」はない。なんとなれば公開されたら必勝法ではなくなる定めにあるのが、競馬ギャンブルの仕組みだから。
財務省の予算と国債の仕組みも、これににて、すげえ面倒なんだよね。
競馬必勝法に至るアプローチにはいろいろあるのでしょうが、基本は「基礎情報に基づいた、ある馬券の出現確率とそのオッズとのバランスに注目した投資にある。」というのはまぁ間違っていないでしょう。
と言葉ではいえても、この基礎情報には血統・競争成績・組合せ・展開予想・追い切り・パドックなどの気配・馬体重・鞍上・厩舎・馬主などなどいくらでも入り込んでくるので、その分析や取捨・按分などの組合せはもう無限(笑)。そこへさらに当日のオッズの動きを加えていくのですから、言葉で言うのは簡単だが・・・というのは競馬必勝法のためにあるようなセリフ。
少なくとも一日8時間以上はデータ分析とその改良に自分の時間とカネのほとんどをつぎこんでいかないと「必勝法」には至らないことでしょう。ところが、ふと気付くと、その難しさに比べてそこから得られる収益のなんと小さいことでしょう。学生時代、後楽園場外にいりびたった若き日のホリエモンがなんだかなぁと見切って、企業買収の虚業の世界に転じたのは「競馬必勝法に至るぐらいの運と実力と意欲があれば、同じ虚業を許してる今の資本主義社会ではそれ以上に簡単に儲かる場所がある」ちうことに気付いたからなんでしょうな。