THE 羅針盤・・・キックボクシング

(旧キックボクシングの羅針盤)
豊富な経験と知識から【経営】【アポ無し行動学】を伝えていきます。

宅配中華と外食産業そして吉野屋の管理

2008-03-16 11:33:54 | Weblog
今チャイナクイックが勢いを増してる。しかし、宅配中華の元祖は

上海エクスプレス。上海エクスプレスがつぶれそうになった時、

上海エクスプレスを買収したのが、牛丼の吉野屋。

このチャイナクイック、上海エクスプレス、吉野屋の3社は微妙な

関係がある。

まず、チャイナクイックは上海エクスプレスとフランチャイズ契約

でトラブって契約解除して今の地位を築いたとの事。

一方の上海エクスプレスは、業績悪化で吉野屋に買収された。

この対照的なチャイナクイックと上海エクスプレス。

上海エクスプレスは買収直後、吉野屋の社員が派遣され立て直し

をはかっていた。実はこの時期俺は上海エクスプレスでバイトして

いた。吉野屋の社員が、上海エクスプレス店舗の運営を行っていた。

ここで吉野屋の社員がやっていた破天荒な事は、厨房にいきなり

入り調理を始め、味にアレンジを加え始め、上海エクスプレスの

マニュアルで決まってる味を店長個人で変え始めた。

すると徐々に売り上げが下がり始めた。これが何を意味するのか?

吉野屋などの外食産業の社員は、「管理能力」を追求して来た。

しかし、「マネージメント能力」は0(ゼロ)。

管理とマネージメントは何が違うのか?

「管理」とはトップダウン。上司が部下に対して指示を行う事がメイン。

それに対し「マネージメント」は上司から部下。部下から上司と

コミュニケーションが双方向になってる。

上海エクスプレス買収で吉野屋が求められたのは、売り上げ低迷で問題山積の

上海エクスプレスに「マネージメント」と言うワクチンを投与する事だった。

しかし、その能力が無いのに買収してしまった。牛丼をいかに早く、

均一に作り、*人時売り上げを増やす事が吉野屋の唯一出来る事だった。

見事吉野屋の上海エクスプレス買収は失敗に終わった。

宅配中華で成功を収めようとしてるチャイナクイック。

対照的な上海エクスプレス、吉野屋。  

このケースは、企業買収が頻繁な日本にとっていい意味でも悪い意味でも

為になる話しだと思う。     


*人時売り上げ...従業員一人が一時間に売り上げる売り上げ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。