消費税の福祉目的化と税率引き上げは確定事項といっても過言ではないでしょう。そういう意味では、取り上げる意味は大してないのかもしれませんが、政府が、年金や医療など社会保障費の安定的な財源を確保するため、消費税を社会保障目的税化する方針を固め、経済財政諮問会議に提案して議論に着手するという方針をメモ程度に書いておきたいと思います。
以前に『財政制度等審議会、長期試算を発表―消費税増税・歳出削減』の中で、歳出削減なしの仮定の下で現行の社会保障給付を維持しようとすれば消費税率は20%超にもなるという財政制度等審議会の試算を紹介しました。その試算は極論なのでしょうが、消費税を社会保障目的化と歳出削減の徹底がなければ、間違いなく国民の納得は得られません。都心一等地の公務員宿舎売却なども、額にすれば実はごく小さな割合を占めるに過ぎないのでしょうが、けじめとしての意味はあります。社会保障の在り方と税制は長期的な制度設計でありますから、丁寧な議論が望まれるところです。
(参考記事)
[消費税を社会保障目的化 政府、諮問会議に提案へ]
政府は14日、年金や医療など社会保障費の安定的な財源を確保するため、消費税を社会保障目的税化する方針を固めた。財政再建に不可欠な消費税率の引き上げに、国民の理解を得るのが狙い。近く経済財政諮問会議に提案して議論に着手、6月下旬に閣議決定する「骨太方針」への盛り込みを目指す。
社会保障費全体の国と地方の公費負担は2004年度で約26兆円に及び、これを消費税で賄うには税率を10%超へ引き上げる必要がある。目的税化しても大幅な税率引き上げが予想されるため国民の反発は必至で、実現まで曲折もありそうだ。
政府は、消費税率の引き上げ幅や時期、消費税収の国・地方への配分などについては、来年7月の参院選以降に本格的に議論する意向。実際の税率引き上げの検討などは、08年度税制改正以降に行われる見通しだ。
(共同通信) - 5月14日22時4分更新
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以前に『財政制度等審議会、長期試算を発表―消費税増税・歳出削減』の中で、歳出削減なしの仮定の下で現行の社会保障給付を維持しようとすれば消費税率は20%超にもなるという財政制度等審議会の試算を紹介しました。その試算は極論なのでしょうが、消費税を社会保障目的化と歳出削減の徹底がなければ、間違いなく国民の納得は得られません。都心一等地の公務員宿舎売却なども、額にすれば実はごく小さな割合を占めるに過ぎないのでしょうが、けじめとしての意味はあります。社会保障の在り方と税制は長期的な制度設計でありますから、丁寧な議論が望まれるところです。
(参考記事)
[消費税を社会保障目的化 政府、諮問会議に提案へ]
政府は14日、年金や医療など社会保障費の安定的な財源を確保するため、消費税を社会保障目的税化する方針を固めた。財政再建に不可欠な消費税率の引き上げに、国民の理解を得るのが狙い。近く経済財政諮問会議に提案して議論に着手、6月下旬に閣議決定する「骨太方針」への盛り込みを目指す。
社会保障費全体の国と地方の公費負担は2004年度で約26兆円に及び、これを消費税で賄うには税率を10%超へ引き上げる必要がある。目的税化しても大幅な税率引き上げが予想されるため国民の反発は必至で、実現まで曲折もありそうだ。
政府は、消費税率の引き上げ幅や時期、消費税収の国・地方への配分などについては、来年7月の参院選以降に本格的に議論する意向。実際の税率引き上げの検討などは、08年度税制改正以降に行われる見通しだ。
(共同通信) - 5月14日22時4分更新
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歳出削減も特別会計がきちんと整理されるまでは信用する気になりません。
現在の日本の年金制度は積み立て方式でなく賦課方式ですから、政治に対する権利を行使し得ない子供や赤子の世代にツケを押し付けかねないという側面も鑑みる必要がありますね。
猫研究員様には確定拠出年金を激しくオススメいたします。(笑)
>猫研究員様には確定拠出年金を激しくオススメいたします
アドバイス、ありがたく拝聴いたします!