猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

自民税調、消費税率の上げ幅や時期は秋以降に先送り

2006-06-28 08:14:20 | 財政・税制
 自民党税制調査会(柳沢伯夫会長)は27日、幹部会議を開き、政府がプライマリーバランス黒字化の目標年次とする2011年度以降の財政再建も視野に入れ、消費税率引き上げを含む増税に取り組むべきとの認識で一致した。町村信孝・前小委員長が5%増の10%、片山虎之助参議院幹事長が3%以上の税率アップなどを口にしているものの、具体的な消費税率の引き上げ幅や時期は、今年秋以降の税制論議に先送りすると見られている。
 社会保障費の著しい上昇が確実な中で、財政再建のためにも、多くの国民は消費税率のアップ自体には納得とまでは行かないにしてもやむを得ないものと理解している。それを考えると、先延ばしととられるような形ではなく、どういう用途でどれだけ必要になるかを速やかに提示して説明するほうがよいのではないかと思う。確かに、来年には参議院選挙を控えており、増税の話をあまりしたくないのは政治家のいわば本能とでもいえるのかもしれない。しかし、国民に「姑息だ」ととられないような迅速な対応が正論である。今すぐ取りまとめられない正当な理由があるならば、それを丁寧に説明すべきであろう。
 書生論じみた内容になってしまったが、党の税調にお願いしたいことを書いてみた。



(参考記事1)
[消費税率、上げ幅や時期は秋以降に先送り…自民税調]
 自民党税制調査会(柳沢伯夫会長)は27日、幹部会議を開き、政府が基礎的財政収支黒字化の目標年次とする2011年度以降の財政再建も視野に入れ、消費税率引き上げを含む増税に取り組むべきとの認識で一致した。
 ただ、具体的な消費税率の引き上げ幅や時期は、今年秋以降の税制論議に先送りする方向だ。政府が7月上旬に決める「経済財政運営と構造改革に関する基本方針(骨太の方針)」で、増税を含めた歳入策をどう盛り込むかは柳沢会長に一任された。
 政府・与党が26日に合意した歳出・歳入一体改革の素案は、11年度の財源不足額を解消するために必要となる増税分は2・2~5・1兆円(消費税率換算で1~2%程度)にとどまるとしている。
(読売新聞) - 6月27日21時16分更新

(参考記事2)
[消費税の小幅増税に異論 自民税調幹部、5%上げも]
 歳出・歳入一体改革で今後の焦点となる消費税率の見直しについて、自民党税制調査会幹部が27日、2%程度の小幅な引き上げに相次いで異論を表明した。町村信孝・前小委員長は都内の講演で消費税率を「5%上げて10%にすべきだ」と明言。伊吹文明小委員長と片山虎之助参院幹事長も税調会合などで3%以上の引き上げ幅が必要との認識を示した。いずれも引き上げの時期には言及しなかった。
 3人は税制改正に大きな影響力を持つ「インナー」と呼ばれる税調幹部会のメンバー。26日の歳出削減に関する政府・与党合意を受けて中川秀直自民党政調会長が1-2%の税率引き上げで2011年度に基礎的財政収支を黒字化できるとの見通しを示しており、この発言をけん制する狙いがある。
(共同通信) - 6月27日20時33分更新


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2 コメント

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小泉さんが。 (PJ)
2006-06-29 12:39:31
国民が税金を上げて欲しいと言うまで、歳出を絞るように指示を出したということですが、どういう意味でしょう。

国民が望んでいる形で絞られるんでしょうか?

官僚のサボタージュも心配です。
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PJさんへ (猫研究員。=高峰康修)
2006-06-30 02:17:03
>国民が税金を上げて欲しいと言うまで、歳出を絞るように指示を出したということですが、どういう意味でしょう。



まず政府が率先して身を削ることで、国民に対して負担増を少しでも納得してもらえるようにという意味なんでしょうけど「税金を上げてほしい」とは言いませんよね。ここからは与太話と思って読んでいただきたいのですが、社会保障の給付を思いっきり削減したら、あるいは「税金を上げてでも給付を戻せ」という話は出てくるかも?
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