北朝鮮による拉致被害者らに向けてラジオの短波放送を用いて呼びかける取り組みについて、二つほどご紹介したい。
一つは、「特定失踪者問題調査会」の事務所に、ボランティアによる手作りのスタジオが完成したというものである。これは、昨年10月にスタートした「しおかぜ」というものなのだが、このたびスタジオが完成したことにより、高音質、長時間の収録が可能となった。そして、17日からは日韓英の3か国語による30分間のニュース放送が新たに始まる予定である。
もう一件は、北朝鮮を脱出した韓国在住者が運営する北朝鮮向けラジオ「自由北朝鮮放送」を支援するため発足した日本委員会の設立関西報告会が十三日に大阪市内で行われたというものである。その中で、拉致被害者有本恵子さんのご両親が「私たちも年々、年をとっていてもう後がない。祈るような思いです。脱北者の方たちと一緒にやることで解決につながれば、と希望を持っています」と拉致問題解決のために共闘を呼びかける挨拶をされた。自由北朝鮮放送では放送の枠の一部で、拉致問題を取り上げていくことで「「北朝鮮の住民に金正日がこんなひどいことをしていることを知らせることは、政権を追い詰めることにつながる」としている。こういう地道な努力は重要なことである。
両者とも、民間によるボランティア精神に基づく取り組みである。もちろんNPOとしての政府によらない取り組みも重要だしその精神は極めて貴い。本来ならば、政府がもっと真剣に関与すべき内容である。その怠慢は責められても仕方があるまい。こういう放送こそが真に国費の投入の必要のある性格をもつものである。現在NHK改革に関する論議の中でNHKの国際放送に国費を投入せよという話がでているが、今回の事例のような国家主権に関わる取り組みに何らの関心も示さないようでは、NHKの国際放送に存在意義がないとまでは言わないが、国費を要求するのはおこがましい限りである。
(参考過去ログ)
『北朝鮮向け短波ラジオ放送―特定失踪者問題調査会のチャレンジ』
(参考記事1)
[拉致被害者向け短波放送、3か国語で…スタジオ完成]
北朝鮮による拉致被害者らに向けて呼びかける短波放送「しおかぜ」を運営している「特定失踪(しっそう)者問題調査会」の東京・文京区の事務所に、ボランティアによる手作りのスタジオが完成した。
17日からは、日韓英の3か国語による30分間のニュース放送が新たに始まる。
昨年10月にスタートした放送は、早朝と深夜の1日2回、計1時間半。
被害者の名前を一人ひとり読み上げるほか、録音した肉親の声を流す。事務所の机にマイクを置いた状態での収録作業は雑音に悩まされてきたが、スタジオの完成により、高音質、長時間の収録が可能となった。
(読売新聞 2006年4月12日23時55分)
(参考記事2)
[北朝鮮拉致被害者 有本さん夫妻 ラジオで支援訴え]
(2006/04/14 神戸新聞)
北朝鮮を脱出した韓国在住者が運営する北朝鮮向けラジオ「自由北朝鮮放送」で、支援のため発足した日本委員会の設立関西報告会が十三日、大阪市内であった。
拉致被害者の支援者ら約七十人が参加。拉致被害者の有本恵子さんの母、嘉代子さん(80)と父、明弘さん(77)も拉致問題の解決を訴えた。
拉致被害者と家族の支援組織「救う会」が支援委員会を立ち上げた。
自由北朝鮮放送では放送の枠の一部で、拉致問題を取り上げていく。金聖民代表は「北朝鮮の住民に金正日がこんなひどいことをしていることを知らせることは、政権を追い詰めることにつながる。人民の解放のために一緒に闘っていきたい」と話した。
有本さん夫妻は「私たちも年々、年をとっていてもう後がない。祈るような思いです。脱北者の方たちと一緒にやることで解決につながれば、と希望を持っています」と話した。
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一つは、「特定失踪者問題調査会」の事務所に、ボランティアによる手作りのスタジオが完成したというものである。これは、昨年10月にスタートした「しおかぜ」というものなのだが、このたびスタジオが完成したことにより、高音質、長時間の収録が可能となった。そして、17日からは日韓英の3か国語による30分間のニュース放送が新たに始まる予定である。
もう一件は、北朝鮮を脱出した韓国在住者が運営する北朝鮮向けラジオ「自由北朝鮮放送」を支援するため発足した日本委員会の設立関西報告会が十三日に大阪市内で行われたというものである。その中で、拉致被害者有本恵子さんのご両親が「私たちも年々、年をとっていてもう後がない。祈るような思いです。脱北者の方たちと一緒にやることで解決につながれば、と希望を持っています」と拉致問題解決のために共闘を呼びかける挨拶をされた。自由北朝鮮放送では放送の枠の一部で、拉致問題を取り上げていくことで「「北朝鮮の住民に金正日がこんなひどいことをしていることを知らせることは、政権を追い詰めることにつながる」としている。こういう地道な努力は重要なことである。
両者とも、民間によるボランティア精神に基づく取り組みである。もちろんNPOとしての政府によらない取り組みも重要だしその精神は極めて貴い。本来ならば、政府がもっと真剣に関与すべき内容である。その怠慢は責められても仕方があるまい。こういう放送こそが真に国費の投入の必要のある性格をもつものである。現在NHK改革に関する論議の中でNHKの国際放送に国費を投入せよという話がでているが、今回の事例のような国家主権に関わる取り組みに何らの関心も示さないようでは、NHKの国際放送に存在意義がないとまでは言わないが、国費を要求するのはおこがましい限りである。
(参考過去ログ)
『北朝鮮向け短波ラジオ放送―特定失踪者問題調査会のチャレンジ』
(参考記事1)
[拉致被害者向け短波放送、3か国語で…スタジオ完成]
北朝鮮による拉致被害者らに向けて呼びかける短波放送「しおかぜ」を運営している「特定失踪(しっそう)者問題調査会」の東京・文京区の事務所に、ボランティアによる手作りのスタジオが完成した。
17日からは、日韓英の3か国語による30分間のニュース放送が新たに始まる。
昨年10月にスタートした放送は、早朝と深夜の1日2回、計1時間半。
被害者の名前を一人ひとり読み上げるほか、録音した肉親の声を流す。事務所の机にマイクを置いた状態での収録作業は雑音に悩まされてきたが、スタジオの完成により、高音質、長時間の収録が可能となった。
(読売新聞 2006年4月12日23時55分)
(参考記事2)
[北朝鮮拉致被害者 有本さん夫妻 ラジオで支援訴え]
(2006/04/14 神戸新聞)
北朝鮮を脱出した韓国在住者が運営する北朝鮮向けラジオ「自由北朝鮮放送」で、支援のため発足した日本委員会の設立関西報告会が十三日、大阪市内であった。
拉致被害者の支援者ら約七十人が参加。拉致被害者の有本恵子さんの母、嘉代子さん(80)と父、明弘さん(77)も拉致問題の解決を訴えた。
拉致被害者と家族の支援組織「救う会」が支援委員会を立ち上げた。
自由北朝鮮放送では放送の枠の一部で、拉致問題を取り上げていく。金聖民代表は「北朝鮮の住民に金正日がこんなひどいことをしていることを知らせることは、政権を追い詰めることにつながる。人民の解放のために一緒に闘っていきたい」と話した。
有本さん夫妻は「私たちも年々、年をとっていてもう後がない。祈るような思いです。脱北者の方たちと一緒にやることで解決につながれば、と希望を持っています」と話した。
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最も「公共の福祉」の根幹に関わることを黙殺するような「公共放送」なんて論理矛盾ですからね。
>舎 亜歴
こういう小さな努力の積み重ねはあなどれない力がありますよね!
当然のことながら韓国人の拉致被害者が一番多いですもんね。事件自体の存在を知らない韓国人も多いと聞きます。まさか、「統一したら自然と帰ってくる」なんて考えでもないでしょうけど…。韓国人に人権意識と独裁を忌避する意識がどれだけ根付いているのか真価が問われる場面ではあると思います。
反エリート感情から日本のメディアの北に対する姿勢を非難するブロガーは多いのですが、韓国もおかしなことをやってきたのです。
もう反日や反米はやめましょう、韓国民の皆さん。日帝がどれほど残虐だったかなんて議論は無意味です。そんな脅威はとっくに消滅しています。本当の脅威はあの短足デブです。
受信料の強制徴収とか言う前にNHK自身の偏向とか、
関連会社へのお金の流れとか(ついでに不当に高いDVDとか)、
身ぎれいにして出直しといでと言いたいです。