11月12日に書いた『NHK民営化を検討する時期だ』の続編である。規制改革・民間開放推進会議は、NHK改革をめぐり、「受信料制度は崩れている」とし2006年度からBSデジタル放送に受信料を払った契約者のみ視聴できるスクランブル化を導入するよう求めた。まずは穏当なところというべきか、不徹底というべきか…。地上波の受信料はどうするのか。「受信料制度は崩れている」以上、そこを明確にしていただきたい。
総務省側は「BS放送は地上放送が受信困難な地域の難視聴対策の役割も担っている」と強調してスクランブル化導入に慎重な姿勢を示している。それは詭弁に聞こえる。番組の性格ごとにスクランブル化すればよいだけの話ではないか。例えば、娯楽性の強いドラマやスポーツ番組などはスクランブル化し、ニュースや公共性の強い情報番組はその対象外にすれば問題ないはずである。今後とも2チャンネル占めるとすれば技術的にも容易なのではないか。(ここら辺の技術的な面は詳しい方にコメントしていただけるとありがたいです)
私は、NHKの地上波は廃止してもよいのではないかと考えている。その上で特殊法人という経営形態に抜本的改革を加えるべきだと思う。
(参考記事)
[BSに視聴制限導入を=NHK受信料制は「崩壊」-規制改革会議]
政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)は29日、NHK改革をめぐって総務省幹部と公開討論会を開いた。宮内議長は、受信料不払いが視聴者の3割に達した現状を踏まえ、「(現行の)受信料制度は崩れている」と指摘。その上で、2006年度からBSデジタル放送に、受信料を払った契約者のみ視聴できるスクランブル化を導入するよう求めた。
これに対し、総務省の清水英雄政策統括官は「BS放送は地上放送が受信困難な地域の難視聴対策の役割も担っている」と強調。スクランブル化は「引き続き検討する」と述べるにとどめ、導入に慎重な姿勢を示した
(時事通信) - 11月29日17時1分更新
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総務省側は「BS放送は地上放送が受信困難な地域の難視聴対策の役割も担っている」と強調してスクランブル化導入に慎重な姿勢を示している。それは詭弁に聞こえる。番組の性格ごとにスクランブル化すればよいだけの話ではないか。例えば、娯楽性の強いドラマやスポーツ番組などはスクランブル化し、ニュースや公共性の強い情報番組はその対象外にすれば問題ないはずである。今後とも2チャンネル占めるとすれば技術的にも容易なのではないか。(ここら辺の技術的な面は詳しい方にコメントしていただけるとありがたいです)
私は、NHKの地上波は廃止してもよいのではないかと考えている。その上で特殊法人という経営形態に抜本的改革を加えるべきだと思う。
(参考記事)
[BSに視聴制限導入を=NHK受信料制は「崩壊」-規制改革会議]
政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)は29日、NHK改革をめぐって総務省幹部と公開討論会を開いた。宮内議長は、受信料不払いが視聴者の3割に達した現状を踏まえ、「(現行の)受信料制度は崩れている」と指摘。その上で、2006年度からBSデジタル放送に、受信料を払った契約者のみ視聴できるスクランブル化を導入するよう求めた。
これに対し、総務省の清水英雄政策統括官は「BS放送は地上放送が受信困難な地域の難視聴対策の役割も担っている」と強調。スクランブル化は「引き続き検討する」と述べるにとどめ、導入に慎重な姿勢を示した
(時事通信) - 11月29日17時1分更新
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「地上放送が受信困難な地域の難視聴対策の役割も担っている」とは、お住まいの地域のようなところを指しているのですね。新幹線沿線というのは、言われてみればなるほどです。
なんだか規制改革会議の言ってることも中途半端だし、総務省の反論も腑に落ちないです。
1)スクランブル
「BS放送は地上放送が受信困難な地域の難視聴対策の役割も担っている」からスクランブル化に反対? 。 私には「文字明瞭意味不明」に聞こえます。「難視聴対策」と「スクランブル化」がどういう関係にあるのでしょう?「難視聴対策の役割も担っている。だから有料化には反対だ」、というのなら、スクランブル化の意味が無いから反対する意味も分かります。
私には、これまで通りBS料金を徴収してスクランブル化しないということは、料金徴収もこれまで通り、パラボラが付いている家庭からは無条件にBS料金を頂こうと言う料金徴収対策のような気がします。
と言うのは、BSアナログ時代ならBSアンテナが付いていると言うことは即NHK-BSを視聴していることを意味していましたが(一部にWOWOWもありましたが)、BSデジタルは下記の点でBSアナログとは大きく異なっています。
①NHKの他、民放キー局も入っている(在京キー局はすべて)。
②110°CSとはアンテナも受信機(現在の新製品)も共通である。
つまりパラボラが付いているからと言って、必ずしもNHK-BSを視聴しているとは限らず、民放や110°CSしか見ていない方もおられる可能性があります。だからスクランブルが付かないとNHK-BSを視聴しているか否か不明ですが、スクランブル化するとそれが明確になり、NHKはパラボラを見て一律に視聴料を徴収するという従来の方法が取りづらくなるでしょう。つまりスクランブル化を嫌うのは、それによってNKH-BSを視聴しているか否かが明確になり、今までの一律に視聴料を徴収することがやり難くなると言う料金徴収対策のような気がします。スクランブルの技術的問題など、何もないはずです(既にWOWOWやスカパーでやっていること)。。
2)NHK地上波の廃止
地上波を廃止すると、固定アンテナの可能な受信機はBS/CSで受信できますが、カーナビ付属のテレビなど、移動体のテレビが受信できなくなります。
3)難視聴対策について
本件について若干私見を述べます。確かにBSの当初の目的の1つは難視聴対策でした。ですが、現在、NHK-TVの送信網は全国隅々に電波を増幅中継する局(衛星ではないがサテライト局と言います)が整備されていて、難視聴地域というのはほとんど無くなっているのではないでしょうか(推定)。例えば私の出身県(F県)にはNHKのサテライト局が90数局もあり、それでも電波の弱い地区は共同アンテナ網が整備されています。いまさらBSだけを頼りにしている家庭がどれだけあるか疑問ですね(想像です)。
参考;NHKテレビ・周波数電力一覧(全国のサテライト局が載っています。数の多さにびっくりします。)↓↓
http://homepage3.nifty.com/nhktv/
NHK地上波廃止がいいのかどうかわかりませんが、教育テレビやドラマなどは別にNHKでやる必要があるんでしょうかね。
しょぼいコメントでごめんなさい。
総務省がスクランブル化に難色を示している理由について、大いに疑いの目をもって見ていたのですが、世の中考房さまの解説を読んで「やはりそうだったか」という思いです。
「地上波の場合にTV受像機を所有しているだけでNHKを視聴していようがいまいが受信料徴収の対象となるのと同じように、潜在的視聴可能性があれば引き続き払え」という論理なんでしょうかね。ちなみに、地上波デジタルは技術的にはスクランブル化できますか?
「NHK地上波廃止」は思いつきの感が強いですが、少なくとも総合と教育2本立ては必要ないでしょう。NHKのドラマとか歌番組とか、自分でよく見てるくせに言うのも何なんですが、NHKでやる必要性が全くないです。
地上波のスクランブルも技術的には何の問題もないはずです。ただスクランブルの導入を前提にシステム設計されているのと、そうでないのとでは、若干手間暇が違うことはあるでしょうが(住宅改造のとき、改造を前提に新築するのとそうでないのとでは、改造手間が違うのと同じことです)。ですが、地上波もBSも同じ設計思想で設計されているはずですから、一方が出来て他方が出来ない理由はありません。出来ない、難しいというなら、それはやりたくないだけのことです。確かにスクランブル化したら一律料金徴収し難いでしょうからNHKはやりたくないでしょうね。
2)地上波デジタルの必要性
アンテナの向きを角度(方位)高さ(仰角)とも常に正確に(2~3度以内)合わせる必要があるBS/CSは移動体(カーナビなど)では見ることが出来ません。これ等の需要を捨てるのなら話は別ですが、私は国民の賛同を得られるとは思いません。デスクトップ・パソコンからノートパソコンへ、家庭の固定電話から携帯へと2極化して発展したように、テレビも薄型省電力が進んで、家庭の大型ワイド化とパーソナル携帯化が進展するような気がします。カーナビでさえ、車を離れて(車から外して)位置案内に利用できるようになった時代です。アウトドアーに携帯テレビ、そんな時代がせまっているような気がします。それには地上波が必要です。インターネットでもある程度のことは出来、現在でも一部行われていますが、テレビ並みの品質の動画を配信するのにはまだ無理があり(特に無線では)、それ以前にフジテレビ対ライブドア、TBS対楽天のような問題もありますよね。もっともこれはやれば出来ることですね)。
3)綜合と教育テレビの2チャンネル問題
番組に対する価値観の問題ですから、私としては何とも申し上げられません。ただ、デジタル化されれば、チャンネル数は従来より多く取れますから、「チャンネル争い」はしなくて済むようになるのではないでしょうか?(民放にはNHKが2チャンネル保有したまま民営化されることに反発する声も一部にはあるようですが)。
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アナログ放送は2011年で終了するが、40年間積み上げてきた全国津々浦々の放送網(12/1付私の投稿コメントに述べたサテライト局網のことを指しているのだと思います)をあと数年で全てデジタル化するのは困難だ。そこでNHKではその主な補間対策として次の3点を考えている。
①CS(BSデジタルと共通に受信できる110°CSでは無く、従来のCSのことでしょう)
②有線テレビ
③光ケーブル経由のインターネット
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*地上デジタルの補間に②、③は当然として、①のCSの力まで借りるのであれば、BSデジタルも最初から110°CSと協力してやればロケットも衛星も1つで(予備も入れれば2つで)済むものを。どうせ最初はチャンネルが余っているのだから、と思ったことでした。
*更に言えば、もともとの開発思想は直接衛星から受信するのがBS(Broadcasting組、即ちNHKや民放)、有線テレビで再送信するのがCS(いわゆる“放送権”を持たない組)でしたから、NHKがCSや有線テレビ網で送信すること自体、BS/CSの区別がなくなっていることを実践していることになりますね。なのにBS/CSの言葉と法の壁(多分)だけが生きている。
本日の朝日「メデイア・ウオーズ」を見ても、やはり総務省・NHKの姿勢には批判的でしたね。
>あと数年で全てデジタル化するのは困難だ。そこでNHKではその主な補間対策として次の3点を考えている。
①CS(BSデジタルと共通に受信できる110°CSでは無く、従来のCSのことでしょう)
確かに変な話です。
BS/CSの区別の実態と言葉の違いがよく分かりました。
>アウトドアーに携帯テレビ、そんな時代がせまっているような気がします。それには地上波が必要です。
それは全く考えが至りませんでした。こういうことは、自分のやらないことはなかなかピンとこないものです。ご指摘感謝します。そういう用途には、インターネット利用がよいような気もしますが…。
1、通信速度の問題(注1)
テレビのように早い動きの動画(毎秒30コマ)を送るのには通信速度の速い回線が必要です。そのためには光ケーブルとか高速のADSL(注1)などが必要です。これらは有線ですからアウトドアには使えませんね。残念ながら現在のインフラでは(純技術的にはともかく)携帯(無線方式)によるインターネットでは画質を保持したままのテレビの動画は送れないのです。デジカメ付き携帯での動画程度でOKとするなら別ですが、補助手段としてはともかく、益々大画面・高画質化にあるテレビの地上波の代替にはならないのです。
2.回線容量の問題
テレビを見るために皆がインターネットを使い出したら、回線がパンクしてしまいます(地震のとき、皆が一斉に電話使うから電話パンクするのと同じ理屈)。結果、通信速度が遅くなり、動画のスピードについていけなくなり、動画が昔のアニメになったりします。
注1:通信速度=毎秒どれくらいのデータを送れるかという速度。電気・電波・光自体の速度は30万km/秒(地球を7回り半)と超超高速ですが、通信速度というのはこれとは無関係です。通信回線を道路に例えれば、
①ダイヤルアップ方式(電話線を利用した単純な方式)・・・田んぼのあぜ道
②ADSL方式/有線テレビ網・・・・舗装道路~高速道路
③光ケーブル・・・・片側3車線の高速道路