猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

NHK民営化、小泉首相が”抵抗勢力”

2005-12-23 10:04:25 | 通信・郵政・交通
 改革者である小泉首相を「抵抗勢力」呼ばわりするのも、大変気が引ける話だが、NHK民営化に否定的な見解を示したということで、悪意はまったくないのだが言葉のあやとして小泉流の表現を用いてみた。小泉首相は、政府が平成十三年十二月に閣議決定した特殊、認可法人の整理合理化計画で、NHKについては特殊法人の組織形態を維持するとしていたことを踏まえて、それを踏襲するべきだという考えのようだ。「民営化ではない、ほかの改革が議論されるのではないか」と述べている。
 具体的にはどんな案がになるのかまだ明らかではないが、規制改革会議が提唱しているスクランブル化や、あるいは、規模の縮小などは検討されるのかもしれない。
 なんだかんだ言っても、NHK改革の優先順位がそれほど高いものであるはずはない。しかも、議論百出で手間がかかりそうな課題である。それを見越して、もっと優先すべき改革課題に取り組もうということなのかもしれない。そうは言っても、小泉首相の鶴の一声で何でもことが決まるというのも行き過ぎである。自民党議員たちによる『NHKの民営化を考える会』には引き続き闊達な議論を続けて頂きたいと思う。


(参考記事)
NHKは民営化せず 首相「他の改革を検討」
 小泉純一郎首相は二十二日夜、首相官邸での与党幹部との懇談で、NHK改革について「NHKは民営化しないという閣議決定がある。自民党内でもいろいろな意見はあるが、閣議決定を踏まえ議論することはいいことだ」と述べ、民営化せずに改革を検討すべきだとの考えを表明した。首相発言は、NHKを特殊法人として維持する方向で検討する考えを示したもので、大きな影響を与えそうだ。
 政府は平成十三年十二月に閣議決定した特殊、認可法人の整理合理化計画で、NHKについては特殊法人の組織形態を維持するとしていた。
 首相は懇談後、記者団に対しても「閣議決定でNHKは特殊法人とするという方針がある。民営化ではない、ほかの改革が議論されるのではないかという話をした」と重ねて述べた。
 懇談には自民党の武部勤幹事長、公明党の神崎武法代表、草川昭三副代表らが出席。草川氏が「自民党にはNHKの民営化を考える会があるが、与党としての勉強会もつくってもらいたい」と要望したのに対し、首相が発言した。
(産経新聞) - 12月23日4時52分更新


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