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長野・岐阜の北アルプスで8人死亡 中高年遭難相次ぐ

2012-05-06 09:23:03 | Weblog
長野・岐阜の北アルプスで8人死亡 中高年遭難相次ぐ 2012年5月6日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0505/TKY201205050249.html
 長野、岐阜両県の北アルプスで4日から5日にかけ、中高年登山者による遭難事故が相次いだ。両県警によると、長野の白馬(しろうま)岳(2932メートル)で北九州市の63~78歳の男性6人がいずれも意識不明の状態で見つかり、全員の死亡が確認された。爺ケ(じいが)岳(2670メートル)でも大阪市の会社員女性(62)が死亡。岐阜の涸沢(からさわ)岳(3110メートル)でも、救助された6人パーティーのうち、福岡県大牟田市の無職男性(71)が亡くなり、死者は計8人にのぼった。
 長野県警大町署などによると、白馬岳を目指した6人は3日から2泊の予定で、同県小谷(おたり)村の栂池(つがいけ)高原から入山。4日に宿泊予定だった白馬山荘に到着せず、同山荘が家族に連絡した。5日早朝、救助隊が白馬岳より手前の尾根の登山ルート上に倒れている6人を発見。いずれも軽装で、雪洞を掘るなど緊急避難した形跡はなかった。死因は低体温症だった。
 爺ケ岳では4日朝、大阪市の会社員女性が同県大町市扇沢から1人で入山。夕方、目的地だった山小屋に「吹雪で身動きがとれない。山を下りる」と連絡後、消息が途絶えた。5日朝、爺ケ岳山頂付近で倒れているのが見つかった。
 また、岐阜県高山市の涸沢岳では、福岡県の56~71歳の男女6人が3日朝に長野県の上高地から入山。4日に涸沢岳を経由して穂高岳山荘を目指した。吹雪で身動きがとれなくなり、午後7時ごろ、携帯電話で同山荘に救助を要請。山荘に収容されたが、無職男性(71)が低体温症で亡くなった。残る5人は命に別条はないという。
 長野地方気象台によると、4日に気圧の谷が通過した影響で、この黄金週間の北アルプス山域の天気は変わりやすく、一時的に吹雪にもなった。5日にも2人が重軽傷を負ったほか、横浜市の男性(62)が穂高連峰で行方不明になっている。

夏山の軽装で出発、一転零下2度 白馬岳で死亡の6人6人の登山予定ルート 2012年5月6日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0506/TKY201205050584.html
 死者8人の大量遭難――。全国から登山者が集まるゴールデンウイークの北アルプスで、今年も遭難事故が起きた。この時期、3千メートル級の高山の天気は急変しやすい。亡くなったのは、いずれも60歳以上の男女だった。
 長野県警によると、白馬岳を目指した6人は、北九州市の小児科医岡崎薫さん(75)の呼びかけで集まった医師を中心とするパーティー。
 3日から2泊3日で、長野県小谷(おたり)村の栂池(つがいけ)から白馬岳を往復する予定だった。3日夜は栂池ヒュッテに宿泊。4日午前5時半、全員が弁当を2人前ずつ持って白馬岳へと向かった。
 岡崎さんと外科医井上義和さん(66)は登山の経験が豊富だったらしい。福岡県医師会の野田健一副会長は「井上さんはアフリカのキリマンジャロなど国外の登山経験が豊富。岡崎さんは日本アルプスなどをよく登っていた」と話す。




 私の住む地域でも、一昨日4日は天候が不安定で夕方から深夜にかけて雨。昨日5日は午前中から天候が回復したものの、今朝の8時頃は一時期もの凄い雷と豪雨になっていて、危険と判断してパソコンのAC電源と(パソコン側の)LANケーブルも外した程だったのですが、この白馬の6人遭難死亡の事故。死亡者の中には登山のベテランもいてしかも医師中心のパーティだったようなのに、どうして雪が残るしかも登山の難易度も高い方の分類にあたる北アルプスの白馬に挑むのに、軽装で乗り込むような無謀な真似をしてしまったんでしょうね…(溜息
 たとえ登山ではなくても(例えば五箇山や白川郷など)山の方の観光地に行く時には、温度調整できるように衣服を一枚余分に持っていくのは常識以前の話。文面からだけではどの程度の軽装だったのかは判断つきませんが、山間部での天候の急変は日常茶飯事ですし、医師なら低体温のリスクは知識として知っているはず。自分自身にも覆いかかるリスクであることを過信したのか、あまりにも無謀な登山で大切な命を落とすことになってしまって非常に残念でなりません。

原発42年ぶり稼働ゼロ 泊3号機検査で全50基停止

2012-05-06 09:16:57 | Weblog
原発42年ぶり稼働ゼロ 泊3号機検査で全50基停止関連 2012年5月6日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0505/TKY201205050466.html
 北海道電力泊原発3号機(北海道泊村、出力91.2万キロワット)が5日深夜、定期検査のため発電を止めた。これで国内の原発50基すべての発電が停止した。全原発が止まるのは1970年以来42年ぶりで、原発が国内の電力を担う「基幹電源」と位置づけられるようになってからは初めて。
 北海道電力は5日午後5時から泊原発の発電出力を落とす作業を始め、午後11時3分に発電する電力がゼロになった。6日午前4時には核分裂が起きなくなり、原子炉が止まったと発表。7日には原子炉が冷えた冷温停止になる。
 野田政権は原発の再稼働が必要だとして、関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働を目指している。しかし、関西の自治体が再稼働に慎重なこともあって地元の手続きに時間がかかっており、めどは立っていない。「原発稼働ゼロ」のまま、最も電力を使う夏を迎える可能性も出てきた。

泊村長「早く再稼働を」 予算の7割を原発に依存 2012年5月6日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/0506/TKY201205050548.html
 北海道電力泊原発3号機が立地する北海道泊村の牧野浩臣村長は5日夕、村役場で報道各社の取材に応じ、3号機の停止について「大変残念だ」と述べた。定期検査で止まっている1、2号機の再稼働については、安全性が確保されるのが前提とした上で「早くしてもらいたい」と訴えた。
 国内の稼働原発がゼロになる日を迎えたことには「電力の改革期、変換期にあたるのかなと思う」と話した。ただ、「将来、原発はなくしていくべきか」と問われると、「私はそうは考えていない」ときっぱりと述べた。
 村の一般会計予算は、国が原発周辺の自治体に配る電源三法交付金と、原発関連の固定資産税で7割を占める。今後、こうした「原発マネー」が先細りすると見られることに関しては「収入、財力に見合った事業を展開していかなければならない」と話した。

経済低迷、熱中症、作業員確保…無視できない電力不足のリスク 2012年5月6日 産経
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120505/trd12050522030023-n1.htm
 全原発停止によって懸念される電力不足は、経済停滞だけでなく、熱中症など生命に関わるリスクや、原発の安全性が脅かされるリスクなどを高める可能性がある。専門家からは「事故リスクだけでなく、電力不足のリスクをもっと考えるべきだ」との声が上がる。

ウクライナの二の舞
 「このままではウクライナの二の舞になる」
 そう指摘するのは北海道大の奈良林直教授(原子力工学)だ。奈良林教授によると、ウクライナは、旧ソ連時代に起きたチェルノブイリ原発事故を受け、1990年に国内の全12原発を停止させた。
 しかしその結果、電力不足が慢性化。計画停電が行われたほか停電も頻発した。経済は低迷し、結局、93年には原発再稼働へと方針転換することになった。
 奈良林教授は「急な停電が原発のある地域で発生すれば、(福島第1原発のように)外部電源を失うことにもなる。電力不足は、原発の安全性にも関わる問題だ」と指摘する。

5電力で不足
 今夏の電力需給について、資源エネルギー庁は全原発が停止し、一昨年並みの暑さを想定した電力需給を試算したところ、原発以外の発電所がすべて動いても関西電力や北海道電力、九州電力の管内で電力不足が生じる見通しとなった。
 ただし、火力発電所などでは「毎日のようにどこかで何らかのトラブルが発生している」(エネ庁幹部)といい、100%稼働都合するとの想定は現実的でないという。そこで、供給力を昨年の平均稼働率97%で試算し直すと、東北、四国の各電力でも電力予備率がマイナスとなり、電力不足は明白だ。
 昨夏の計画停電のような手段も残るが、エネ庁担当者は「経済への影響が大きすぎる。財界からの反発もあり、昨夏並みの節電は難しい」と話す。
 さらに、イランが海上原油輸送の要衝であるホルムズ海峡を封鎖する懸念のほか、原発停止で温暖化ガス排出量の政府削減目標が危うくなるなど、「アキレス腱(けん)」は尽きない。

生命にも影響
 停電や過剰節電といった事態になれば、生命に危険が及ぶ恐れも出てくる。懸念されるのは、室温が28度を超えると発生率が急上昇するとされる熱中症の患者増加だ。環境省の担当者は「計画停電などは絶対に避けてもらいたい」と話す。
 熱中症だけでなく、人工呼吸器など、電力を必要とする機器によって生命を維持する人にとっては、停電は深刻な問題だ。
 長期停止すれば、原発の“命”にも影響が出かねない。「いざ稼働しようと思ってもすぐに対応できない可能性がある」。こう指摘するのは原子力研究バックエンド推進センターの菊池三郎理事長だ。
 メンテナンスを請け負う企業が廃業するなど、必要な作業員が確保できなくなるというのだ。菊池理事長は「安全技術の継承も進まない」と、早期稼働の必要性を訴えている。




 とうとう稼働している原発がゼロに。焦点は今年の夏の電力消費量のピークにまでに関西電力大飯原発の3号機と4号機の再稼働が間に合うか(多分、他の原発は大飯原発3号機&4号機の再稼働のゴーサインが出てから、その承諾条件を参考に個々に判断。今夏の稼働は限りなく困難でしょう)ですが、地元の予算確保の都合だけで再稼働を主張している連中は無視してもいいとして、原発停止が長引けば誘致した自治体財政だけでなく、原発作業者をあてに商売をしている旅館・ホテルや飲食店といった地元の零細事業主にも閑古鳥が鳴きかねませんし、現在は電力を大量に使用する製造部門などは電力ピークの夏冬には休日シフトで対応してもらっていますが、これも非常時の昨年と準備が間に合わなかった今年の夏までで済むのならばなんとか精神論で乗り越えられるかもしれませんが、今後何年もこの電力ピーク時の休日シフトが続くようだと、本来休日だったはずの日曜日の子供の預け先確保一つとっても大変で、小さいお子さんを保育園等に預けて働いている若い共働き夫婦やシングルマザーの生活などにも大きな影響がでかねず、こういった社会的弱者をどれだけ支援していくのか…といった観点。
はたまた電力利用可能量が保証されないことから、国際競争力のある国内製造業が日本ではなく海外で工場を建設してしまうことで雇用確保が難しくなっていく問題 についても真剣に考えていかなければならないように思います。
 一個人の意見としては、最終処分場の問題は依然として未解決なものの、稼働して10年に満たない新しい原発などは、最悪即時廃炉の決定を打ち出す権限を自治体や県に与えた上で、非常電源の確保も更に安全性を高めることを条件に再稼働を認めないようだと、投資したコストさえ回収できないのではないだろうか…という気もしなくもないのですが、この原発の再稼働の問題は今後電力ピークが訪れる夏と冬が迫るたびに激しく議論されていくことになるんでしょうね。

エルピーダ買収、米マイクロンに内定

2012-05-06 09:14:58 | Weblog
エルピーダ買収、米マイクロンに内定 2012年5月6日 朝日
http://www.asahi.com/business/update/0505/TKY201205050490.html
 会社更生手続きを進めている半導体大手エルピーダメモリの管財人が5日、自社を事実上買収して再建を支援するスポンサー企業にDRAM世界4位の米マイクロンを内定したことがわかった。5日夜までに、マイクロン側に支援を依頼する意向を伝えたという。
 4日締め切られた最終入札で、マイクロンは買収費用として2千億円以上を出し、エルピーダの国内2工場(広島、秋田)や開発部門などを一体で再建する案を示した。入札には中国ホニーキャピタルと米TPGキャピタルの投資ファンド連合も参加したが、条件面で及ばなかった。
 管財人を兼ねる坂本幸雄社長は週明けにも、マイクロンに正式な優先交渉権を与え、買収に向けた詳細な条件など詰めの交渉を進める見通しだ。

韓国のSKハイニックス、エルピーダ入札から撤退 2012年05月4日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK812962420120504
 韓国のSKハイニックスは4日、会社更生手続き中のエルピーダメモリ支援企業選定に向けた第2次入札に参加しないと表明した。
 SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長は取締役会後に記者団に対し、エルピーダ入札から撤退した理由について「戦略的にプラス面がない」ため、と語った。それ以上の詳細は明らかにしなかった。
 SKハイニックス株はこのニュースを受けて急伸し、一時6.1%上昇。4月19日以来の高値を付けた。
 エルピーダに対しては、米マイクロン・テクノロジー、SKハイニックスのほか、関係筋によると、TPGキャピタルと中国のホニーキャピタルが共同で応札する意向を示していた。



 エルピーダメモリの支援企業入札合戦ですが、二次入札の直前に東芝と共同で入札に参加(東芝の狙いはエルピーダの主力工場である広島工場ではなく台湾にあるエルピーダの生産子会社の瑞晶電子)すると噂されていた韓国のSKハイニックスが撤退。
 結局 米マイクロン・テクノロジーに内定したようです。
 DRAM事業は儲かる時も損失が出る時も額が巨額になるだけにマイクロンとしてはかなり大きな賭けに出たことになりますが、この再編が上手くいくのか、広島工場の存続はどうなっていくのか。今後の動向が非常に気になるところです。