米国株、ダウ反落 ウォルマート安い、エネルギー株高が下支え 2011年2月15日 日経
14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前週末比5ドル07セント安の1万2268ドル19セント(速報値)で終えた。アナリストが投資判断を引き下げたディスカウントストア大手ウォルマート・ストアーズが売られたことなどが、ダウ平均の重荷になった。前週末に2年8カ月ぶりの高値を更新し、利益確定目的の売りも出やすかった。
一方、1月の中国の貿易統計が輸出入ともに大幅な伸びを示し、中国経済の成長が続いているとの見方が改めて強まった。中国での需要拡大期待からエネルギー株や素材株が買われ相場を下支えした。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、同7.74ポイント高の2817.18(同)で終えた。
NY原油、続落 3月物は84.81ドルで終了、一時2カ月半ぶり安値 2011年2月15日 日経
14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の3月物は前週末比0.77ドル安の1バレル84.81ドルで取引を終えた。米国内の在庫水準の高さに着目し、原油を売る動きが出た。一時84.58ドルまで下落し、昨年12月1日以来、約2カ月半ぶりの安値を付けた。
前週末のエジプトのムバラク大統領の辞任発表を受け、米市場の関心はひとまず米国内の需給に戻った。WTIの現物受け渡し地点となっているオクラホマ州のクッシングの在庫が過去最高水準に達しており、需給は緩和状態にあるとの見方から原油が売られた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇したため、ドル建てで取引される原油の割安感が薄れ、原油が売られた面もあった。
ただ、1月の中国の貿易統計で輸出額が前年同月比で大幅に増加。新興国がけん引する形で世界的には原油需要の強さが続くとの見方から買いが優勢となる場面もあった。 ガソリンとヒーティングオイル相場はともに3営業日ぶりに反発した。
NY金、3日ぶり小反発 4月物は1365.1ドルで終了、銅先物高で 2011年2月15日 日経
14日のニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに小反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前週末比4.7ドル高の1トロイオンス1365.1ドルで終えた。銅先物相場の上昇につれて、金の買いがやや優勢となった。
1月の中国の貿易収支で輸出が前年同月比で大幅増となった。景気の堅調さが需要増につながるとの見方から銅先物相場が上昇。商品市場に投資資金が流入するとの思惑から金も買いが優勢となった。
ただ、上値は重かった。外国為替市場でドルが対ユーロで上昇したため、ドルの代替資産とされる金には売りも出た。 銀は3営業日ぶりに反発。プラチナは4営業日ぶりに反発した。
米大統領が予算教書提出、財政赤字を2015年までにGDP比3.2%に圧縮 2011年02月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK884232420110214
オバマ米大統領は14日、今後10年間で財政赤字を1兆1000億ドル削減する方針を盛り込んだ2012年度(2011年10月─2012年9月)の予算教書を議会に提出した。
オバマ大統領は予算教書の提出に併せて発表した所見で、「財政面で米国が直面する現実により、困難な選択を迫られている」との認識を示した。
そのうえで「10年間に及ぶ財政赤字にリセッション(景気後退)、およびリセッション脱却に向けた景気対策などが加わり、(米国の財政は)持続不可能な軌道に乗ってしまった。このため、今回の予算はこうした債務を返済する方法を示したものになっている」とし、今回の予算教書は赤字削減による痛みと成長に向けた投資の間のバランスを探ったものとの認識を示した。
2012年度の予算教書は総額3兆7290億ドルの歳出承認を議会に求めるもの。
予算教書で示した財政節減策は、3分の2が歳出削減と赤字減少による利払い低下。残りは歳入増からを見込んでいる。
一般教書でオバマ大統領が示したとおり、国防以外の裁量的歳出を今後5年間凍結し、今後10年で4000億ドルの赤字削減を見込んでいる。これに向け200もの連邦プログラムを削減することになり、2012年度だけで330億ドルを削減、全連邦機関の半分が予算減少になるという。 大統領が公表していたとおり、国防費は今後5年で780億ドル削減する。2012年度は前年度比5%減となる。
予算教書は、財政赤字が2011年度に1兆6450億ドルに増加した後、2012年度に1兆1010億ドルに減少すると想定している。
今年度10.9%とされる財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は2015年までに3.2%に低下するとしている。これが実現すれば、米国が20カ国・地域(G20)首脳会議で示した2013年までに財政赤字を半減させるとの確約が果たせることになる。
今回の予算教書によると、財政赤字の対GDP比率は2015年以降は3%近辺で安定的に推移し、債務増加のペース鈍化に寄与するとしている。ただ債務の対GDP比率は2011年の72%から2021年には77%に上昇すると予想している。
保守派はオバマ大統領が歳出を拡大させていると批判しており、2012年の次期大統領選挙を現政権の財政政策に対する国民投票と位置づけることを狙っている。昨年11月の中間選挙では連邦予算の大幅な削減を主張する共和党が躍進。2012年度の予算教書の議会への提出を受け、今後議会では激しい論争が予想される。
米経済成長は2012年に加速、17年まで平均上回る伸び続く 2011年02月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT885234520110214
米ホワイトハウスは14日公表した予算教書で、米経済成長率は2012年に加速し2017年まで平均を上回る強い伸びが続くとの見通しを示した。
一方、ブルーチップの調査によると、民間のエコノミストは、成長が2012年にピークに達した後、2017年にかけ一段と緩やかな成長になるとの見通しを示している。
ホワイトハウスは予算教書のなかで「一部の国際経済機関は、金融危機が経済に恒久的な傷跡を残したと主張しており、この見解は一部の米エコノミストの間でも共有されている」と指摘した。
その上で「恒久的な傷跡を裏付ける統計的根拠は主に途上国が直面する状況に基づいており、現在の米国の状況との関連性をめぐっては議論の余地がある」との見解を示した。
また、現在の景気回復の状況は、リセッションにより恒久的なダメージを被ったとする見方に基づく予測が「悲観的過ぎることを示している」と指摘した。
米経済は正しい方向に進展、満足とはいえず 2011年02月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT885235720110214
米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は14日、米経済は正しい方向に進んでおり、向こう2年間で勢いを増すとの見通しを示した。ただ、失業が高水準にとどまる一方で低インフレが続くなど、依然として満足できる状況にはないとの認識を示した。
同総裁は記者会見で「経済の健全性は増しているが、まだ全快したわけではない」と述べ「向こう数四半期で失業を大幅に改善させるためには、今回の回復が始まってからのペースよりもかなり速く経済が成長する必要がある」との認識を示した。
同総裁は、2010年下半期にインフレ率は底を打ったとの見通しを示しながらも、現在9%と高止まりしている失業率が低下するには時間がかかると述べた。さらに、住宅市場が「大きく改善」するのに1年かかる可能性があるとした。
失業率が1月に予想外に低下したことについては、就職を断念した人の存在を一部反映しているとし、「紛れもなくポジティブ」な動きとは言えないとの立場を示した。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が実施している6000億ドルの国債買い入れプログラムは、金融ひっ迫の緩和と成長刺激に寄与したとの見方を示した。2011年と2012年の成長は加速するとし、「景気が二番底に陥るリスクは後退した」と述べた。
同総裁は「雇用最大化と物価安定の2つの責務を負うFRBからの観点からすると、現状は依然として満足がいくものではない」としながらも「米国は正しい方向に向けて進んでいるもようだ」と述べた。
週明け14日の米国株式市場は、エジプトのムバラク大統領が先週末に辞任したことが地域の緊張緩和につながり、相場の下支えにはなったものの、ここ2週間の上げで上値が重い展開。
NYダウも、オバマ大統領の予算教書演説など注目材料はあったものの、午前11時頃に先週末終値(12273ドル30セント)よりも40ドル弱安い12235ドル90セントまで下げたものの、12時半過ぎに12半過ぎに12270ドル乗せ。その後はもみ合いながら推移して、結局終値ベースでは先週末比5ドル07セント安い12268ドル19セントで終了(0.04%安)しました。
ナスダックは、先週末比7.74ポイント高い2817.18ポイントで終了(0.28%高)。
S&P500種は、先週末比3.17ポイント高い1332.32ポイントで終了(0.24%高)しています。
ダウ構成30銘柄ではやや下落する銘柄の方が多く、ウォルマートが1.60%安、ベライゾンコミュニケーションズが1.32%安。
一方、エクソンモービルが2.52%高、アルコアとシェブロンが1.27%高。
NY原油は、先週末比77セント安い1バレル84.81ドルで終了。
NY金は、先週末比4.7ドル高い1トロイオンス1365ドル10セントで終了しています。
14日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前週末比5ドル07セント安の1万2268ドル19セント(速報値)で終えた。アナリストが投資判断を引き下げたディスカウントストア大手ウォルマート・ストアーズが売られたことなどが、ダウ平均の重荷になった。前週末に2年8カ月ぶりの高値を更新し、利益確定目的の売りも出やすかった。
一方、1月の中国の貿易統計が輸出入ともに大幅な伸びを示し、中国経済の成長が続いているとの見方が改めて強まった。中国での需要拡大期待からエネルギー株や素材株が買われ相場を下支えした。ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は3日続伸し、同7.74ポイント高の2817.18(同)で終えた。
NY原油、続落 3月物は84.81ドルで終了、一時2カ月半ぶり安値 2011年2月15日 日経
14日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は続落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、期近の3月物は前週末比0.77ドル安の1バレル84.81ドルで取引を終えた。米国内の在庫水準の高さに着目し、原油を売る動きが出た。一時84.58ドルまで下落し、昨年12月1日以来、約2カ月半ぶりの安値を付けた。
前週末のエジプトのムバラク大統領の辞任発表を受け、米市場の関心はひとまず米国内の需給に戻った。WTIの現物受け渡し地点となっているオクラホマ州のクッシングの在庫が過去最高水準に達しており、需給は緩和状態にあるとの見方から原油が売られた。外国為替市場でドルが対ユーロなどで上昇したため、ドル建てで取引される原油の割安感が薄れ、原油が売られた面もあった。
ただ、1月の中国の貿易統計で輸出額が前年同月比で大幅に増加。新興国がけん引する形で世界的には原油需要の強さが続くとの見方から買いが優勢となる場面もあった。 ガソリンとヒーティングオイル相場はともに3営業日ぶりに反発した。
NY金、3日ぶり小反発 4月物は1365.1ドルで終了、銅先物高で 2011年2月15日 日経
14日のニューヨーク金先物相場は3営業日ぶりに小反発した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である4月物は前週末比4.7ドル高の1トロイオンス1365.1ドルで終えた。銅先物相場の上昇につれて、金の買いがやや優勢となった。
1月の中国の貿易収支で輸出が前年同月比で大幅増となった。景気の堅調さが需要増につながるとの見方から銅先物相場が上昇。商品市場に投資資金が流入するとの思惑から金も買いが優勢となった。
ただ、上値は重かった。外国為替市場でドルが対ユーロで上昇したため、ドルの代替資産とされる金には売りも出た。 銀は3営業日ぶりに反発。プラチナは4営業日ぶりに反発した。
米大統領が予算教書提出、財政赤字を2015年までにGDP比3.2%に圧縮 2011年02月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnTK884232420110214
オバマ米大統領は14日、今後10年間で財政赤字を1兆1000億ドル削減する方針を盛り込んだ2012年度(2011年10月─2012年9月)の予算教書を議会に提出した。
オバマ大統領は予算教書の提出に併せて発表した所見で、「財政面で米国が直面する現実により、困難な選択を迫られている」との認識を示した。
そのうえで「10年間に及ぶ財政赤字にリセッション(景気後退)、およびリセッション脱却に向けた景気対策などが加わり、(米国の財政は)持続不可能な軌道に乗ってしまった。このため、今回の予算はこうした債務を返済する方法を示したものになっている」とし、今回の予算教書は赤字削減による痛みと成長に向けた投資の間のバランスを探ったものとの認識を示した。
2012年度の予算教書は総額3兆7290億ドルの歳出承認を議会に求めるもの。
予算教書で示した財政節減策は、3分の2が歳出削減と赤字減少による利払い低下。残りは歳入増からを見込んでいる。
一般教書でオバマ大統領が示したとおり、国防以外の裁量的歳出を今後5年間凍結し、今後10年で4000億ドルの赤字削減を見込んでいる。これに向け200もの連邦プログラムを削減することになり、2012年度だけで330億ドルを削減、全連邦機関の半分が予算減少になるという。 大統領が公表していたとおり、国防費は今後5年で780億ドル削減する。2012年度は前年度比5%減となる。
予算教書は、財政赤字が2011年度に1兆6450億ドルに増加した後、2012年度に1兆1010億ドルに減少すると想定している。
今年度10.9%とされる財政赤字の対国内総生産(GDP)比率は2015年までに3.2%に低下するとしている。これが実現すれば、米国が20カ国・地域(G20)首脳会議で示した2013年までに財政赤字を半減させるとの確約が果たせることになる。
今回の予算教書によると、財政赤字の対GDP比率は2015年以降は3%近辺で安定的に推移し、債務増加のペース鈍化に寄与するとしている。ただ債務の対GDP比率は2011年の72%から2021年には77%に上昇すると予想している。
保守派はオバマ大統領が歳出を拡大させていると批判しており、2012年の次期大統領選挙を現政権の財政政策に対する国民投票と位置づけることを狙っている。昨年11月の中間選挙では連邦予算の大幅な削減を主張する共和党が躍進。2012年度の予算教書の議会への提出を受け、今後議会では激しい論争が予想される。
米経済成長は2012年に加速、17年まで平均上回る伸び続く 2011年02月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT885234520110214
米ホワイトハウスは14日公表した予算教書で、米経済成長率は2012年に加速し2017年まで平均を上回る強い伸びが続くとの見通しを示した。
一方、ブルーチップの調査によると、民間のエコノミストは、成長が2012年にピークに達した後、2017年にかけ一段と緩やかな成長になるとの見通しを示している。
ホワイトハウスは予算教書のなかで「一部の国際経済機関は、金融危機が経済に恒久的な傷跡を残したと主張しており、この見解は一部の米エコノミストの間でも共有されている」と指摘した。
その上で「恒久的な傷跡を裏付ける統計的根拠は主に途上国が直面する状況に基づいており、現在の米国の状況との関連性をめぐっては議論の余地がある」との見解を示した。
また、現在の景気回復の状況は、リセッションにより恒久的なダメージを被ったとする見方に基づく予測が「悲観的過ぎることを示している」と指摘した。
米経済は正しい方向に進展、満足とはいえず 2011年02月15日 ロイター
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPnJT885235720110214
米ニューヨーク連銀のダドリー総裁は14日、米経済は正しい方向に進んでおり、向こう2年間で勢いを増すとの見通しを示した。ただ、失業が高水準にとどまる一方で低インフレが続くなど、依然として満足できる状況にはないとの認識を示した。
同総裁は記者会見で「経済の健全性は増しているが、まだ全快したわけではない」と述べ「向こう数四半期で失業を大幅に改善させるためには、今回の回復が始まってからのペースよりもかなり速く経済が成長する必要がある」との認識を示した。
同総裁は、2010年下半期にインフレ率は底を打ったとの見通しを示しながらも、現在9%と高止まりしている失業率が低下するには時間がかかると述べた。さらに、住宅市場が「大きく改善」するのに1年かかる可能性があるとした。
失業率が1月に予想外に低下したことについては、就職を断念した人の存在を一部反映しているとし、「紛れもなくポジティブ」な動きとは言えないとの立場を示した。
ただ、米連邦準備理事会(FRB)が実施している6000億ドルの国債買い入れプログラムは、金融ひっ迫の緩和と成長刺激に寄与したとの見方を示した。2011年と2012年の成長は加速するとし、「景気が二番底に陥るリスクは後退した」と述べた。
同総裁は「雇用最大化と物価安定の2つの責務を負うFRBからの観点からすると、現状は依然として満足がいくものではない」としながらも「米国は正しい方向に向けて進んでいるもようだ」と述べた。
週明け14日の米国株式市場は、エジプトのムバラク大統領が先週末に辞任したことが地域の緊張緩和につながり、相場の下支えにはなったものの、ここ2週間の上げで上値が重い展開。
NYダウも、オバマ大統領の予算教書演説など注目材料はあったものの、午前11時頃に先週末終値(12273ドル30セント)よりも40ドル弱安い12235ドル90セントまで下げたものの、12時半過ぎに12半過ぎに12270ドル乗せ。その後はもみ合いながら推移して、結局終値ベースでは先週末比5ドル07セント安い12268ドル19セントで終了(0.04%安)しました。
ナスダックは、先週末比7.74ポイント高い2817.18ポイントで終了(0.28%高)。
S&P500種は、先週末比3.17ポイント高い1332.32ポイントで終了(0.24%高)しています。
ダウ構成30銘柄ではやや下落する銘柄の方が多く、ウォルマートが1.60%安、ベライゾンコミュニケーションズが1.32%安。
一方、エクソンモービルが2.52%高、アルコアとシェブロンが1.27%高。
NY原油は、先週末比77セント安い1バレル84.81ドルで終了。
NY金は、先週末比4.7ドル高い1トロイオンス1365ドル10セントで終了しています。